つながる感覚を、感動に

あらゆるものがネットワークにつながる時代。デジタルの世界にリアルな感覚を生み出すのがハプティクス技術です。例えば、タブレットの画面に映し出された写真や動画に触れる際に、本体内部に搭載されたアクチュエータが力や振動を与えることで、あたかも実際に触れているかのような感覚を可能にします。

視覚や聴覚だけでなく、触覚を通じて情報を伝えるハプティクス技術。ディスプレイの映像に質感を表現したり、触感で操作をフィードバックしたり、デジタルの世界にリアルな感覚をもたらします。
TDKのPiezoHapt™は、積層圧電素子と振動板からなる超薄型振動ユニット。低消費電力で、リアルタイムかつ細やかな振動パターンを実現します。
TDK Technologies

「触覚」というメディアを世の中に広げていきたい

佐々木 貴成
ピエゾ&プロテクションデバイスビジネスグループ
TDK株式会社

電圧をかけると振動や力を発生させる圧電素子を搭載したTDKのPiezoHapt™。超薄型の振動ユニットで、低電圧で広い範囲に触覚フィードバックを与えることができます。

人間の触覚は非常に繊細なため、ディスプレイから凹凸を感じるようなデバイスには、反応速度の速さが不可欠です。PiezoHapt™は瞬時に反応し、触覚を伝達する繊細な表現が可能です。例えば自動車の操作パネルでは、ダイヤルを回したのか、スイッチを押したのか、自分の動作が手元を見なくても直感的にわかることで、ドライバーは安心して運転ができます。

さらに、コンビニのタッチパネル等で音声と組み合わせることにより、目の不自由な方でも問題なく操作ができるようになるなど、触覚フィードバック技術は幅広い可能性を秘めています。PiezoHapt™を通じて、この「触覚」というメディアを世の中に広げていきたいですね。

Megatrends

サイバー空間とフィジカル
空間が高度に融合する
スマート社会へ

コンピュータやスマートフォンなどの情報通信機器だけでなく、自動車や家電、産業機器、医療機器など、身の回りのあらゆるものがネットワークにつながり、相互にデータをやりとりする「IoT (Internet of Things) 」は、暮らしや社会に新たな価値や文化を生み出そうとしています。

IoTはクラウド、ネットワーク、デバイスなどで構成される複合的な情報システム。IoTデバイスに搭載された各種センサからは、ネットワークを通じてあらゆるデータが収集されます。膨大なビッグデータは、AIによって解析され、それらを活用することでサイバー空間と現実の世界 (フィジカル空間) を高度に融合させたシステムが実現します。IoTを通じて、ビジネスや産業、医療、農業など、あらゆる分野に変革をもたらすことが期待されています。

SDGs9
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