ご挨拶
近年、AIや機械学習、ビッグデータ、Beyond 5G/6G、メタバースなどのテクノロジーの進化や、再生可能エネルギーの利用拡大、xEVへのシフトなどが急速に進んでいます。さらに、サステナブルな社会の実現を目指したSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みも加速しています。
こうした社会の変化に柔軟に対応して、さらなる成長を遂げるため、TDKは2024年5月より10年後のありたい姿である長期ビジョン「TDK Transformation」を策定し、3か年の「新中期経営計画」を推進しています。長期ビジョン「TDK Transformation」の下、TDK独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせた電子デバイスにより、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。さらに、自己を変革し続け、世界のお客様と共に成長するNo.1パートナーを目指します。「新中期経営計画」では、キャッシュ・フロー重視の経営、事業ポートフォリオマネジメントの強化、未財務資本*の強化にコミットします。
長期ビジョン実現のために、もっとも重視しているのがクオリティ向上の取り組みです。全社に徹底して「Quality First」を呼びかけ、製品のみならず、オペレーション、健康、職場環境などすべてにおいてのクオリティ向上に努めています。
TDKは世界30 以上の国や地域に250か所以上の拠点を展開し、チームメンバー(従業員)は10万人以上に達し、海外売上比率が90%を超えるグローバル企業です。世界中のチームメンバーとのチームワークで価値を創出する個性溢れる融合体「TDK United」がTDKの最大の強みであり、原動力です。
TDKは1935年、東京工業大学にて発明された磁性材料「フェライト」の工業化を目的として創業しました。それは、これまでにない価値を創造して世の中のお役に立ちたいという創業者の想いによるものです。2025年には創業90年を迎えます。これからも社是である「創造によって文化、産業に貢献する」に基づき、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。
TDK株式会社
社長執行役員CEO
齋藤 昇
*未財務資本:TDKでは、将来キャッシュ・フローを生み出す資本であると考え、「非財務資本」ではなく「未財務資本」と呼んでいます。
TDK Transformation: サステナブルな未来のために、TDKは変わり続ける