株主・投資家情報 | IRイベント | 決算説明会

[ 2013年3月期 通期 連結決算説明会 ]受動部品事業について

専務執行役員 植村博之

専務執行役員 植村博之

セラミックコンデンサとインダクタを担当しております植村と申します。よろしくお願いします。私のほうからは、受動部品について事業戦略を簡単に説明したいと思います。

注力市場を基軸としたマーケティング開発、営業活動の強化により、グループ内のシナジーを最大化して、特に自動車、情報通信、産業機器について重点的にフォローしていきたいと考えています。主要となる受動部品を3つ挙げて説明します。

[セラミックコンデンサ]

セラミックコンデンサは、かねてからご報告していますように、国内外の製造拠点の集約は、3月をもってほぼ終わっています。引き続き構造改革の効果を安定化させるために、今期は対応していきたいと思っています。さらに、2014年3月期は、成長戦略、新製品の開発を進めていく中で、製品の構成を徐々に変えていきたいと考えています。自動車市場については引き続き最重点市場として、特に高信頼を要求されるECUの関係を、インダクタとともに拡販対応していきたいと考えています。さらに、自動車から要求されます高信頼、用途に応じた要素技術について横展開を図り、応用製品を強化していきます。スライドにメガキャップと書いてありますが、こういったものも拡大していきたいと思っています。さらには、高密度実装に対応した新製品開発に対応していきたいと考えています。また、コイルとコンデンサは、機能は違いますが、採用されるセット製品は共有できるところがたくさんありますので、コイルとコンデンサで技術共有をすることによって、超小型電源モジュールへの対応や、金属系のコイルも含めて、コンデンサを応用したモジュール製品への展開を積極的に図っていきたいと考えています。

[高周波部品]

高周波部品は、SAWデバイス及びモジュールビジネス拡大による売上増加と収益の改善を図ってまいります。直近では、SAWフィルタ、デュプレクサを含めて増産対応中です。足下の受注増加による増産対応、中期的な需要増加、こちらは単品及びモジュール用に対応してまいります。それから、次世代の送受信技術向けとして、デザイン・インの活動を加速して、この分野については今まで以上に対応の強化を図っていきたいと思います。インダクティブデバイス培った要素技術を使った薄膜フィルタの市場投入も図ってまいります。また、顧客のポートフォリオの適正化ということで、1社に偏ることなく、それぞれの地域のお客様に対応できるようにフォローしていきます。TDKのシナジーの最大化の追求ということで、モジュール関係は、開発のリソースの最適配置、製造ラインの最適化を、より強力に進めて効果を出していきたいと思います。

[インダクティブデバイス・圧電材料部品]

インダクティブデバイスですが、TDKは従来より、パワー系のコイルで非常に高いシェアを持っていますが、さらに小型化、薄型化に対応できるオリジナルの工法で様々な需要に対応してまいりたいと考えています。パワーコイルのラインナップの拡充ということで、薄膜、巻線、積層工法で顧客要求に柔軟に対応し、シェアナンバーワンを維持していきたい。それと同時に、高周波コイルは、開発と、海外での一貫生産も始めていますので、さらに販売を強化することでシェア拡大を目指します。スマートフォンカメラモジュール向けVCMは、ローカルのお客様も含めて強化して、引き続きシェアを維持していきたいと考えています。

以上、簡単ですが、受動部品の戦略についてご報告申し上げます。