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[ 2013年3月期 通期 連結決算説明会 ]Q&A

Q1. 営業利益が2012年3月期の216億円から今期2013年3月期は300億円に増える計画ですが、増減益の分析をお願いします。
A1. 今期300億円の営業利益ですが、構造改革費用を100億円見ておりますので、この100億円前で400億円ということになります。400億円の中身ですが、全社および消去等で200億円弱のマイナスがございます。それを除くと主要3セグメントで約600億円近くになる見込みです。前期の受動部品は111億円の営業赤字でしたが、改善が進んでおりますので、今期は600億円のうちの3割弱位の水準を見ております。磁気応用製品は4割強、フィルム応用製品は、3割弱の水準を見ております。
Q2. 2013年3月期に構造改革費用75億円を投じられていますけれども、その効果金額はどの位あると考えたらよろしいでしょうか?
A2. これまで構造改革をやってきていますが、収益性の改善は既にコンデンサを中心に出てきております。2013年3月期75億円使ったものに関する効果は、2014年3月期では約40億円見ております。
Q3. スライド9ページの事業基盤構築というところで、100億円の構造改革費用をどう振り分けるのか教えてください。
A3. 100億円の構造改革費用でございますが、大きく2つ、事業ポートフォリオの見直し推進と生産拠点最適化の2つに分かれています。額としてはそれぞれ、50億円位で見ております。
Q4. 2015年3月期には、構造改革費用は、一部継続的にやるものは残るかもしれませんが、大幅に減少すると見てよろしいでしょうか?
A4. はい。
Q5. 為替前提が保守的に見えますので、これが、仮に現状の為替レートに近付いた場合は、そのまま為替感応度で計算して利益が乗るとみてよいのか、それとも、もう少し戦略的に値下げ等々を使って、成長のほうに少しお金を使うかということの見解をお聞かせください。
A5. 90円前提で、構造改革費用を除いた場合の営業利益を400億円で見ておりますが、この中で、価格等はかなり保守的に見ております。為替が90円から95円に動いた場合、営業利益にはプラス効果がありますが、この為替によるプラスを値引きに持っていくことは考えておりません。ですから、感応度の部分は、為替がこのまま円安で進むのであれば、その分上乗せになると考えております。
Q6. 終わった4Qについてもう少し整理させていただきたいのですが、当初のご計画に対して保険収入があったり、構造改革が予定より大きかったこと等、プラスマイナスの要素があったと思いますが、保険と構造改革の話を除いても30億円位上振れていると思います。その要素が何から来たのか教えてください。また、在庫を見ますと、3Qから4Qにかけて85億円位減っていますが、稼働損のところで、在庫を落とすことによってどれぐらいの収益のインパクトがあったかという点を教えてください。4Qの上振れの要素と、特殊な要素の話がどうなっているか整理させてください。
A6. まず、為替の要素で当初見ていたより16億円上振れています。ただ、構造改革費用が当初見込みより15億円増加しておりますので、為替と構造改革費用はほぼほぼ相殺されます。あと、受動部品等で、数量減少で見ていたものが、逆に、若干上振れたことにより稼働が少し戻った要素や品種構成等により20億円位増加しています。稼働損のところは、ほぼほぼ当初見ていたところ入っております。
Q7. 稼働損は実額でどの程度ですか?
A7. 20億円位です。
Q8. 受動部品を軸に見たときに、MLCCの利益改善は理解していますが、インダクティブデバイスや高周波部品等、MLCC以外の受動部品についての見方を教えていただければと思います。
A8. ご指摘の通りMLCCについては構造改革により収益性が改善してきましたが、高周波部品事業はまだまだ改善の余地があり、今後リソースを集中しなければいけないと思っています。インダクティブデバイスについては、新製品の体制も整い、承認化も着実に進んでいます。それから、アルミコンデンサやフィルムコンデンサ関係も、足元では受注が戻りつつあります。
冒頭で申し上げた高周波部品のところは、体制に問題があった所は改善し、リソース配分も増やす予定です。また、もの作り体制の強化を目的に、日本人のプロセスエンジニアを相当数投入してまいります。販売やものづくりの両面で全部体制を変えますので、今後収益性は改善されると思っております。
Q9. スライドのP16に今期計画のセグメント毎の売上高の伸びを示していますが、例えば、受動部品でいくとかなり大きく伸びるような予想になっています。特に高周波部品のところが、四半期で見たときにどのような推移で、いつぐらいから伸びてくるのかというところを教えてください。
A9. 資料の通り、受動部品セグメントの売上は、2013年3月期から2014年3月期にかけて15〜20%ぐらい伸びると見ていますが、為替が前期実績83円から今期想定が90円になっているため、為替で伸びる部分が約9%ございます。残りが値引きと数量が伸びる部分と見ていただいて結構です。ご質問の受動部品内の高周波部品につきましては、為替の伸びが結構ありますので、受動部品全体よりも、5ポイントぐらい上のところで為替の伸びが入っております。もちろん、数量等も伸びていきます。
Q10. 受動部品の中身でコンデンサ、インダクティブデバイス、高周波部品を含んだその他受動部品がありますが、それぞれ伸び率はどうなっているのでしょうか?
A10. コンデンサ、インダクティブデバイスは、10%弱の増収見込みです。一方、高周波部品、圧電材料部品・回路保護部品等が含まれるその他受動部品は30%程度の伸びを見ております。特に高周波部品は、モジュール品の売上が伸びるということになってきます。今、その戦略で動いていますので、3Qからはかなり伸びてくると見ております。
Q11. 先ほどご説明いただきました高周波部品の売上が、3Q位から上がってくるということについて教えていただきたいのですが、どういう地域のお客様への販売が上がってくるのかイメージを教えていただきたいということと、それに関連することになると思いますが、最近新聞等でも話題になっている米系の某大手メーカーさんの販売が苦戦しておられるというような要因がTDKに与える影響があるのかないのか、以上2点ご説明をお願いします。
A11. まず、地域別の点につきましては、韓国向けの販売が増えると思っています。これは、ディスクリート品(個品)もモジュール品も増えると思っています。また、中国向けのディスクリート品の販売が、中国系地元企業を含めて、増えるだろうと思っています。現在北米向けの販売においては、影響が出ています。ただ、これ以上の影響が出るかというと、それは考えにくいと思っています。
Q12. MLCCのところで収益構造改革の寄与が出てきているとの話しがありましたが、4Qは収益面でどういう状況になったのか教えてください。また、現状の稼働率水準や今期の収益の見方についても教えてください。
A12. 3月は予定通り黒字化しております。また、稼働率は現状約70%位です。前期に構造改革として、拠点の再編その他、色々手を打ちましたので、今期も引き続き収益の安定化を図ってまいりたいと考えております。
Q13. 70%というのは、拠点の統合で、分母が下がって稼働率が70%という状況になっているのでしょうか?それとも、分母は変わっていない生産能力の中での70%という理解でしょうか?
A13. 生産能力は変わっておりません。その中での70%になります。
Q14. インダクティブデバイスや高周波部品のところで話がありましたが、TDKは他社と違って薄膜で製造されていますが、その最大の狙いはどこら辺にあるのか教えてください。
A14. 薄膜工法で一番競争力が出せるのは、小型化、薄型化です。例えば、コイル関係で申し上げますと、巻線工法に比べてかなり小さく大量に生産出来ますので、より小型のものを要求されれば、TDKの競争力を発揮できると考えております。また、ウェハー上で加工することができますので、個品にしてから電極形成をする工法ではなくて、ウェハーそのものに一部電極を形成できるという工法も応用しております。御客様の使用方法にもよりますが、高密度実装という観点からもそういったニーズは高まってきておりますので、薄膜製品はこれからさらに増えていくと考えています。
Q15. HDDヘッド事業とのシナジーはあるのでしょうか?
A15. もちろんございます。
Q16. HDDヘッドの出荷数量ですが、2012年3月期を100としたときに、2013年3月期はどの位を想定されているのか。また、中期的にHDDメーカーが内製比率を上昇させていく可能性がある中で、どの位のシェアを想定されているのかについてご説明をお願いします。
A16. 若干HDD市場を厳しく見ているということも含めて、2012年3月期から2013年3月期にかけて、HDDヘッドの年間販売数量ほぼ横ばい、もしくはやや微減の水準で見ております。2つ目のご質問の、HDDメーカー様が内製比率を上げてしまうのではないかということについてですが、従来、TDKのHDDヘッドの1つの典型的なビジネスモデルは、HDDメーカー様に対して新製品を一刻も早くご提供し、TDKのHDDヘッドでHDD市場に販売を展開いただくことで、当社はそれをドライビングフォースに数量を増やしていくということがありますが、ここにきて新しい記録密度の製品が出にくくなっていることで、既に投入されている製品が長く使用されることにより、HDDメーカー様による内製生産が簡単にできてしまうことがご懸念なのではないかと推測いたします。そういった状況に対しては、いわゆる新製品だけで単純に当社がサービスを提供させていただくということではなくて、新たな市場に向けての色々な形での技術やサービスを提供させていただくことや、次世代ヘッドの新技術でもご協力をさせていただくことを考えております。また、業界として、二重の開発投資、過剰な開発投資をしないように、ご協力をさせていただくこと等を通じて、持ちつ持たれつの関係を維持する形が、現在形成されております。そういったことをベースにして、HDDメーカー様からも一定の数量につきましては、当社にご発注をいただいて、ともに成長するHDD市場を形成していきたいと考えています。
Q17. 中期的には2013年3月期並のシェアを維持できると考えるべきなのか、もっと上昇すると考えるべきなのか教えてください。
A17. 少なくとも現状並み、もしくは、それ以上を目指したいと考えています。
Q18. HDD業界が二重投資を避けるという業界全体の動きはよく分かりますが、先程おっしゃっていたTDKが提供する技術サービスというのは、特定の顧客をメインターゲットとした戦略なのか、それとも、全体的なアプローチになるということなのでしょうか?
A18. HDD業界自体の競争力を強めていかなければいけないということがありますので、業界全体の視点から最適な提案をさせていただきたいと考えております。
Q19. HDDヘッドについて教えていただきたいのですが、熱アシストは現状どうなっているのでしょうか?HDDヘッドとメディアの問題が両方あるのか、今、どういう状況にあって、いつ出荷をすることを考えているのか教えてください。
A19. 熱アシスト記録の件ですが、当社はメディアを製造しておりませんので、メディアに関する具体的なことにつきましてはコメントを差し控えさせていただきたいと思います。HDDヘッドに関しては、現状、信頼性の問題が最大の問題でございます。これは商品化に対する一つのハードルになっていると認識しております。しかしながら、ここに来まして、信頼性につきましては、大きく2つの突破口が見え始めてきております。1つは材料系、もう1つは回路系の話です。ここでは具体的にはお話しできないのですが、これで開発を加速させることができるのではないかと見込んでいます。2014年度中に、御客様にご評価をいただき、HDDに搭載いただけるような熱アシストベースのHDDヘッドを提供したいと思っています。
Q20. マグネットの今期の見通しを教えていただけますか?
A20. 前期はタイ洪水に関わる保険金収入が入っている一方で、構造改革の一環として、海外の2拠点統合に関わる費用を、前期の全社の構造改革費用75億円のうち10億円ほど計上しています。また、ヨーロッパでの合弁事業の解消費用が営業外で15億円ほど損失計上しています。マグネットとしては25億円ほど費用計上しています。それらの構造改革の効果が2014年3月期から出てきますので、損益は改善される見込みです。
Q21. 電池ですが、先ほど事業構造を変えるという話の中で、垂直統合の話がありましたが、こちらの内容をもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。現状、パッケージングのところもかなり取り込まれているということですが、これによってシェアの変動があるのかどうか、それから、収益性の面ではどのように効いてくるのかというところを教えてください。
A21. 電池については、従来はほとんどセル販売を行っていましたが、パッケージングまで全部手掛けることで製品全体として付加価値も付けられると考えています。売上や利益の増加というより、事業全体の提案力や競争力を強化できることをメリットとして見ております。

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