TDKオーケストラコンサート2014 マリインスキー歌劇場管弦楽団 指揮 : ワレリー・ゲルギエフ

TDKオーケストラコンサート2014 マリインスキー歌劇場管弦楽団 指揮 : ワレリー・ゲルギエフ

TDKの社是「創造によって文化、産業に貢献する」という経営理念が、TDKの社会貢献活動のベースになっています。
クラシック音楽は、「時代や国境、さらには世代を越えた世界共通語」であるという特徴があります。
当社のTDKオーケストラコンサートは、高品質で感動を引き起こすことができる音楽イベントに協賛させていただくだけでなく、音楽を学ぶ若い世代の人たちに、世界一流のオーケストラの生の音作りの現場であるリハーサルを体験する機会を提供する「公開リハーサル」と、学校にアーティストが出向いて演奏し、生徒たちと交流する「アウトリーチ」活動を行なうことも、企業ができる社会貢献活動の一部と考え、2003年より毎年実施しています。

公開リハーサル

10月15日(水)、音楽を学ぶ学生200名を公募抽選で招待し、公開リハーサルを見学できる社会貢献プログラムを実施しました。また、国際文化交流企画として、楽団の母国であるロシアの在日ロシア人学生15名も招待しました。
公開リハーサル前には、「プリレクチャー」と称して、コンサート・ソムリエの朝岡聡氏を招き、楽曲の解説と公開リハーサルをより楽しく鑑賞する見どころなどのお話をしていただきました。その後の公開リハーサルでは、学生達は指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏が最高峰の繊細な音色を作り出すために、納得できるまで丹念に繰り返しながら演奏する姿や、楽団員へ指示しながら一つ一つ丁寧に楽曲を確認する姿を見学しながら、リハーサルとはいえ、本番さながらの雰囲気に包まれながら鑑賞していました。

(公開リハーサル曲:ストラヴィンスキー作曲 バレエ音楽「火の鳥」(1910年/原典版))

公開リハーサル 写真1
公開リハーサル 写真2

参加者の声

  • 冒頭を重点的に調整していました。やはり曲のはじめで聴衆も引き込むことに綿密な工夫式計算をこらしている様に思えました。その後は曲の進行に洽ってその場の感覚を大切にすることで、熱狂的な演奏が作られている様に感じました。(大学生:男性)
  • 今まで多くの楽団のリハーサルを見学してきましたが、ここまで細かくやっているのは初めてでした。マエストロの言葉で(何を言っているかは分かりませんが)音が変わっていくのが印象的でした。(大学生:男性)
  • 海外のオーケストラの、しかもゲネプロの様子などを見る機会はなかなか無いチャンスでした。話している事は、あまり分かりませんでしたが、ゲルギエフさんの熱い音楽が伝わってきました。(専門学校生:女性)
  • 普段から共に活動しているメンバーでも、GPでは握手をするのですね。互いにどこか敬意を払っているのが伝わってきて、一番印象に残りました。このような光景は公開リハくらいでしかやはり見れないものだと思うので、これからもぜひこのような機会を設けていただきたいです。(大学生:男性)
  • ゲルギエフの生の演奏は初めて聴きました。どの楽器もとても素敵で繊細な音色で感動しました。全部の楽器の響きが調和していてすごかったです。私はピアノを専攻しているのですが、今日聴いた楽器の音のイメージをピアノにも取り入れてみたいと思います。本当に素晴らしい経験ができました。(大学生:女性)
  • 大事なところの合わせが中心だと思っていたので、指揮者が結構止めて、指示を出していたのは意外でした。ストラヴィンスキーは普段聞かないので貴重な機会でした。今後の練習にもいかせればと思いました。(大学生:女性)

アーティストの紹介

マリインスキー歌劇場管弦楽団

(C) V.Baranovsky

マリインスキー歌劇場管弦楽団の歴史は18世紀初頭に創設された、サンクトペテルブルク帝室歌劇場管弦楽団にまでさかのぼることができる。ベルリオーズ、ワーグナー、ビューロー、チャイコフスキー、マーラー、ニキシュ等が指揮した。
ソヴィエト時代、チャイコフスキーのオペラやバレエ、グリンカ、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフらのオペラの上演はもとより、ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアン等の、数多くのオペラやバレエの初演を行う。 1988年からはゲルギエフが首席指揮者となり、レパートリーは飛躍的に増え、世界各地で演奏旅行を行なう。2009年ゲルギエフはマイインスキー・レーベルを創設。同レーベルでの全ての作品は、卓越した音響が評判の、マリインスキー劇場の新コンサート・ホールで収録されている。

ワレリー・ゲルギエフ
(マリインスキー劇場芸術総監督・マリインスキー歌管弦楽団首席指揮者)

(c)V.Baranovsky

1988年、マリインスキー劇場の芸術監督に選出され、同劇場を世界中が注目する一流歌劇場へと発展させた、カリスマ性を備えた現在屈指の指揮者。ロッテルダム・フィルの首席指揮者(1995~2008現在は名誉指揮者)、メトロポリタン・オペラ首席客演指揮者(1997~2002)、ロンドン交響楽団首席指揮者(2007~)など、国際的な主要ポストを歴任し、同時にウィーン・フィル、ベルリン・フィル等の一流オーケストラに客演。また、サンクトペテルブルグの「白夜の星」音楽祭、フィンランドのミッケリ国際音楽祭、コーカサス平和音楽祭、ロッテルダム・ゲルギエフ・フェスティバルなど、数々の国際音楽祭を創設し、芸術監督および音楽監督を務める。

プリレクチャー講師の紹介

朝岡 聡

横浜生まれ。慶應義塾大学卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社し、各種スポーツ中継のほか「ニュースステーション」等で活躍。1995年よりフリーとなってからはテレビ・ラジオ・CMのほか、クラシックコンサートの企画構成や司会でもコンサート・ソムリエとしてフィールドを広げている。とくに古楽とオペラではユニークな評論が注目を集めており、クラシックの語り部としても幅広く活躍中。

アウトリーチミニコンサート

10月15日(水)、マリインスキー歌劇場管弦楽団の弦楽奏者20名が渋谷区立松濤中学校(東京都)を訪問しました。さらに、サプライズとして、なんと指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏自身も同校に来校し、指揮をしてくれるというBigなプレゼントがありました。
指揮者、アーティストが会場に入ると、全校生徒、先生、保護者から大きな拍手で迎えられ、温かい雰囲気の中でミニコンサートはスタートしました。初めに、楽団からグリーグ作曲の組曲「ホルベアの時代から」より前奏曲、チャイコフスキー作曲の「弦楽セレナーデ ハ長調作品48」が披露され、会場内は技巧を凝らした演奏に聴き入っていました。アーティストへの質問コーナーでは、「音楽家になろうと決意したのはいつ頃ですか」「一日にどれぐらいの時間練習しますか」などの生徒からの問いかけに対し、指揮者からのアーティスト紹介も交えながら、アーティストは一つ一つ丁寧にこたえてくれました。最後に、アーティストへのお礼として、全校生徒がピアノと吹奏楽部の伴奏つきで「校歌」「夢の世界を」を熱唱しました。生徒達にとっては、またとない貴重な体験となったようです。

出演者:指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏

マリインスキー歌劇場管弦楽団 ストリング・オーケストラ
編成(第1ヴァイオリン6名、第2ヴァイオリン5名、ヴィオラ4名、チェロ4名、コントラバス1名

アウトリーチミニコンサート 写真1
アウトリーチミニコンサート 写真2

本公演

公演概要

名称
TDKオーケストラコンサート2014
マリインスキー歌劇場管弦楽団 指揮:ワレリー・ゲルギエフ
主催
フジテレビジョン/ジャパンアーツ
特別協賛
TDK株式会社
出演
管弦楽:マリインスキー歌劇場管弦楽団
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
ピアノ:ネルソン・フレイレ
公演日・演目
  • 2014年10月14日(火)19:00開演

    ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 op.83
    ピアノ:ネルソン・フレイレ

    ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 op.65

  • 2014年10月15日(水)19:00開演

    ストラヴィンスキー:バレエ音楽
    「火の鳥」(1910年/原典版)
    「ペトルーシュカ」(1911年/原典版)
    「春の祭典」

今までのTDKオーケストラコンサート