
クラシック音楽は、「時代や国境、さらには世代を越えた世界共通語」であるという特徴があります。
当社のTDKオーケストラコンサートは、高品質で感動を引き起こすことができる音楽イベントに協賛させていただくだけでなく、音楽を学ぶ若い世代の人たちに、世界一流のオーケストラの生の音作りの現場であるリハーサルを体験する機会を提供する「公開リハーサル」と、学校にアーティストが出向いて演奏し、生徒たちと交流する「アウトリーチ」活動を行なうことも、企業ができる社会貢献活動の一部と考え、2003年より毎年実施しています。

また、公開リハーサル前には、朝岡聡氏による「プレ・レクチャー」が開催され、公開リハーサルの楽しみ方を解説いただきました。
鑑賞した学生達は、指揮者マリス・ヤンソンス氏が最高峰の音楽を作り出すために楽団メンバーに指示する姿や、客席に足を運び、サントリーホールでの音の響き方を確認する様子などを真剣に見学していました。楽団メンバーはみな正装で、合唱団も加わり、その音色は本公演の雰囲気のようでした。
- いつもなら見られないゲネプロを見る事ができて、とても勉強になった。特に指揮者が指示を出したりしているとき、たとえ言葉がわからずとも何を伝えたいのか自分たちにも伝わってきたのがとても印象に残った。(中学生:男子)
- 最後の最後まで自分の理想を求めるヤンソンスさんの姿。その音の世界を表現する楽員のみなさん。まるで一つの大きな家族のようなものを感じました。自分は将来指揮者を目指しているので、ヤンソンスさんのようにみんなで奏でる音楽をつくりたいです。大変良い勉強になりました。(高校生:男子)
- すごく良かった。指揮者の指示前と後の違いや、音の立体感、調の変わり目、ひびきなどとても勉強になった。このような機会を設けてもらって本当にありがとうございました。(大学生:男性)
- こんなにも近くで生の音楽創りを体感できて本当におもしろかったです!言葉が聞きとれなくても、音ではっきりと違いがわかって、演奏者、指揮者の求めている音づくりがダイレクトに伝わってきました!(大学生:女性)
- こんなに素晴らしい指揮者とオーケストラのリハを見学できてとても感動しています。海外のオケは日本に来日していてもチケットが高額でなかなかいけない学生も多い中、この様に海外の、本場の音楽に触れさせてもらえる機会を作っていただけていることがとても素晴らしいと思いました。貴重な体験をさせて頂きました。ありがとうございました。(大学生:女性)
- 最初のチェロとコントラバスの練習や響きの確認(聴こえ方)のために客席まで来ることはリハーサルでなければ見られないものでした。マリス・ヤンソンスさんの指示によって、どのように音楽が変わるのか身をもって感じました。DVDとかでしかリハーサルを見たことがなかったので、とても貴重な経験となりました。本当にありがとうございます。(大学生:女性)

バイエルン放送交響楽団は、1949年、オイゲン・ヨッフムによって創設されて以来、瞬く間に世界に名をとどろかすオーケストラへと発展した。
オーケストラの歴史は、歴代の首席指揮者(ヨッフム、クーベリック、コリン・デイヴィス、マゼール)と密接に結びついており、彼らはまた常に同合唱団の首席指揮者も兼任してきた。2003年10月より、団員の圧倒的支持によって選ばれたマリス・ヤンソンスが首席指揮者に就任。オーケストラと指揮者双方にとって幸せな時代の幕が明けた。ヤンソンスは、就任直後から極めて高い芸術的水準を維持しつつ、団員との親密な関係を創り出し、ひいては彼自身の大きな成功へとつながった。バイエルン放送響は2009年9月以来、バイエルン放送自主制作レーベル"BR-Klassik"にCDやDVDを録音してきた。録音には、マーラーの交響曲第7番、ブルックナーの交響曲第7番、ハイドンの「ハーモニー・ミサ」(DVDにも収録)などがある。
同オーケストラは、さまざまなオーケストラの人気ランキングにおいて、世界のベスト10に選ばれている(2006年度ル・モンド・ド・ラ・ミュージック誌、2008年度レコード芸術誌、およびグラモフォン誌)。

現代の指揮界において、ヤンソンスの放つ存在感は際立っている。
2003年-2004年シーズンからバイエルン放送交響楽団および合唱団の首席指揮者。クーベリック、C.デイビス、マゼールに続き、同楽団で5代目の首席指揮者にあたる。なお、彼は2004年にアムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者にも迎えられている。
1943年、指揮者アルヴィド・ヤンソンスの子としてラトヴィアの首都リガに生まれた。レニングラード音楽院を優秀な成績で卒業。その後、ウィーンでスワロフスキー、ザルツブルグでカラヤンに師事し、1971年カラヤン財団主催の指揮者コンクールに入賞。1972年、レニングラード・フィルを率いるムラヴィンスキーの助手となった。以来、同楽団(現サンクトペテルブルグ・フィル)との密接な関係を保っており、1999年まで常任指揮者に名を連ねた。1979年から2000年まで長きに亘って首席指揮者を務めたオスロ・フィルは、まさに彼の力によって世界トップレベルのオーケストラへと変貌を遂げた。ヤンソンスはこのほか、ロンドン・フィル首席客演指揮者(1992年-1997年)とピッツバーグ響音楽監督(1997年-2004年)を歴任している。また客演指揮者としては、世界中の主要オーケストラを網羅。ニューヨーク・フィル、フィラデルフィア管、クリーヴランド管、シカゴ響、ボストン響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ドレスデン国立歌劇場管などがその一例だが、とりわけ関係が深いのはウィーン・フィル、ベルリン・フィルの両楽団であり、本拠地での客演のみならず、ヨーロッパ、米国、日本のツアーでもステージを共にしている。
レコーディングは、EMI、ドイツ・グラモフォン、ソニー、BGM、シャンドス、サイマックスの各レーベルに行い、ベートーヴェンからヴァイルに至る膨大な作品を取り上げた彼の録音は、多くが権威ある賞に輝いている。

バイエルン放送合唱団は1946年に創設され、バイエルン放送交響楽団の発展とともにその芸術性を高めてきた。2003年にマリス・ヤンソンスが両団体の首席指揮者に就任。2005年にはペーター・ダイクストラが芸術監督に就任した。「アンチ・スペシャリスト」を自認するダイクストラバイエルン放響との共演の一方、1998年から始まった合唱団独自の定期演奏会で様々なプログラムを披露。中世のモテットから現代作品までの合唱作品、オラトリオからオペラまでをカバーする多様なスタイルと均質のとれた特別なサウンドは世界中で最上級の評価を受けている。合唱団はザルツブルグ音楽祭、ルツェルン音楽祭に出演するほか、ヤンソンスやアバド指揮のベルリン・フィルとも共演している。

横浜生まれ。慶應義塾大学卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社し、各種スポーツ中継のほか「ニュースステーション」等で活躍。1995年よりフリーとなってからはテレビ・ラジオ・CMのほか、クラシックコンサートの企画構成や司会でもコンサート・ソムリエとしてフィールドを広げている。とくに古楽とオペラではユニークな評論が注目を集めており、クラシックの語り部としても幅広く活躍中。
アーティスト達は、全校生徒146名、保護者などを前に、フックス作曲の舞曲「パスピエ」「ブーレ」などを披露し、体育館は世界最高峰の心地良い美しい音色につつまれ、生徒達はその音色に耳を澄ましていました。「音楽家になろうと決意したのはいつ頃ですか」「皆さんが演奏するときに気をつけていることが何ですか」などの学生からの質問に対し、アーティストはユーモラスを交えながら一つ一つ丁寧にこたえてくれました。最後にアーティストへのお礼として、全校生徒が「Let’s search for tomorrow」を熱唱し、温かいムードの中で幕を閉じました。
マルティン・アンゲラーさん(ソロ・トランペット奏者)、
ヘルベルト・ツィンマーマンさん(トランペット奏者)、
ハンスイェルク・プロファンターさん(ソロ・トロンボーン奏者)、
ウーヴェ・シュローディさん(トロンボーン奏者)
- 今日はとてもすてきな演奏をありがとうございました。こんなにも間近で、トランペットとトロンボーンの演奏を聴いたのは今日が初めてでした。聴いた曲はどれも素晴らしく、音色の美しさに聴き入ってしまいました。その音色や技術、またトークから「さすがプロだなぁ」とも思いました。サントリーホールのような大きなところで聴く演奏も美しいですが、今日のように本校だけで特別にという演奏もとても心に響きました。今日のことはきっと忘れないだろうと思います。本日は私たちに貴重な体験をさせてくださりありがとうございました。(生徒:女子)
- 私は吹奏楽部でトロンボーンを演奏しているので、TDKアウトリーチミニコンサートを聴いてとても感動しました。たった4人で演奏しているのに、とても大きく響く音で、明るい曲の時は楽しそうに、勇ましい曲の時は堂々と吹いて曲想を表現しているところがとても素晴らしかったです。また、演奏の時に音楽にのって、体を動かしたりしていて、きちんと曲のイメージを膨らまして演奏しているのだろうなと尊敬しました。バイエルンの皆さんのように、1日10時間も練習するのは無理かもしれないけれど、少しでも皆さんのように聴いている人の心を動かす演奏ができるように、これからはより一層、一生懸命練習に励みたいと思います。ありがとうございました。(生徒:女子)
- 音の響きが本当にすごくて感動しました。生の演奏を聴く機会はあまりないので、とても迫力があって驚きました。音が混ざり合って本当にきれいなハーモニーで聴いていて心地よかったです。音楽を演奏して人に聴かせるということは、人を幸せにすることだと思うので、皆さんのことをすごいと心の底から思いました。演奏で大切なことは、自分のパートをしっかりやることと、特に周りの音を聴くことだとおっしゃっていて、そういうことができるときれいな良い演奏ができると学びました。今日は本当に素晴らしい演奏が聴けて、もっと聴きたいと思いました。幸せな時間を本当にありがとうございました。(生徒:女子)
名称 |
TDKオーケストラコンサート2012
マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団 ベートーヴェン交響曲全曲演奏会 |
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主催 |
ジャパンアーツ/サントリーホール/フジテレビジョン/朝日新聞社
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特別協賛 |
TDK株式会社
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出演 |
指揮:マリス・ヤンソンス
管弦楽:バイエルン放送交響楽団 ソプラノ:クリスティアーネ・カルク アルト:藤村実穂子 テノール:ミヒャエル・シャーデ バス:ミヒャエル・ヴォッレ 合唱:バイエルン放送合唱団 |
公演日・演目 |
2012年11月26日(月)19:00開演
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55「英雄」 2012年11月27日(火)19:00開演 ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 op.21 ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 op.36 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67 「運命」 2012年11月30日(金)19:00開演 ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68 「田園」 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92 2012年12月1日(土)19:00開演 ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 op.93 ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 「合唱付」 |
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TDKオーケストラコンサート2005 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 - TDKオーケストラコンサート2004 ウィーン交響楽団
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