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TDKオーケストラコンサート2006

TDKオーケストラコンサート2006
TDKオーケストラコンサート2006

2001年より、世界の著名オーケストラの日本公演に協賛しているTDKオーケストラコンサート。2006年は、名匠ムラヴィンスキーの後に音楽監督に就任し、伝統と革新を築いた巨匠ユーリー・テミルカーノフ氏が率いる、ロシア最古の歴史を誇る名門オーケストラ「サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団」の東京2公演に協賛。本年は"20世紀にロシアが生んだ巨人"と言われる作曲家、ショスタコーヴィチの生誕100年目にあたり、それを記念した本家本元の貴重なメモリアルコンサートということで注目が集まりました。
11月24日には、リハーサルと本公演に、音楽を学んでいる中学生以上の学生150名をご招待。指揮者とオーケストラが楽曲を仕上げていく様子を鑑賞いただき、それが本公演にどのように反映されているかを確かめていただきました。
TDKでは、2007年以降も世界的なオーケストラの日本公演への協賛を継続していく予定です。

公開リハーサル

11月24日(金)、本公演に先立って行われた「公開リハーサル」と「本公演」に、音楽を勉強している学生の方150名を抽選でご招待しました。今年は夢のある若い方を応援したいと対象を学生の方に絞り、指揮者や楽団への質問も募集。その主な質問に対する回答は、当日紙で配布しました。
当日の注目は、ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」。この曲は、第2次世界大戦中に行われたユダヤ人虐殺をテーマとしており、政治的圧力により長い間封印されていたいわくつきの曲です。当時の強烈な怒りと悲しみを表現した壮大な合唱交響曲に、皆が圧倒される姿が印象的でした。

公開リハーサル
公開リハーサル
公開リハーサル

「公開リハーサル」を鑑賞された学生の感想(会場でのアンケートより)

「協奏曲はソロの人の意見が大きく反映されるものなのだと感じました。また、オーケストラ全体のチームワークの良さが伝わってきました。演奏面では、管楽器の音の厚さに驚きました。また、どの楽器もオーケストラに溶け込んでいて、まとまっているものだと感じました。曲と曲の間の団員さんたちの行動も興味深かったです。また、機会があれば是非このような企画に参加したいです。」(中学生・女性)

「ワディム・レーピンさんを見れたのはとても良かった。弾きっぷりは参考になる。チューニング、弓の使い方、譜めくり、譜面への記入など参考になる点はあった。オケの雰囲気はリラックスしているようで、いい感じに思えた。自分に取り入れる所はどんどん取り入れていきたい。」(大学生・男性)

「ヴァイオリン・ソロの注文の多さにうれしく思った。今まで出会ったソリストの中で最も指示が多かった(自分の中では)。ユーリー氏の無駄のない指揮ぶり、効果的なアインザッツロシアの規律、リズム、テンポがうかがわれた。」(専門学校生・女性)

「巨匠がどういう風に最終的な音作りをするのかがわかって興味深かったです。特に、ソリストとどういう風に意思の疎通をし、音楽をまとめるのか、また合唱はどのように指示をするのか、というのは初めて見たのでとても興味深かったです。」(高校生・男性)

「ソリストの指揮者やオケに対する要求や指揮者の指示など、間近で見る(聞く)ことができて、とても勉強になった。練習風景がみれるのはとてもうれしい。サンクトペテルブルグ・フィルの音はとても迫力があった。ショスタコーヴィチの曲自体、緊張感でできているが、その精神そのもの、叫びや訴えが心に響いてきて苦しくなった。また公開リハがあったら絶対行きたい。」(高校生・女性)

TDK presents ロシアン・ブラス「都立杉並高校吹奏楽部 レッスン&ミニコンサート」

2006年11月16日、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団の金管楽器首席奏者 "ロシアン・ブラス"による高校生へのレッスンとミニコンサートが、杉並公会堂で行われました。今年は音楽を学ぶ学生の技術と意識の向上によりつながればと、レッスン(技術指導)を企画。数々のコンクールやコンテストで受賞経験のある東京都立杉並高校の吹奏楽部から、1、2年生のメンバー8名で編成された金管八重奏団が、ロシアン・ブラスのレッスンを受けました。ロシアン・ブラスからは「曲の性格付けをして、楽器を通じて歌うように演奏してみよう」「同じフレーズが続くところは、変化をつけて」などのアドバイスがあり、再演奏すると見違えるように。レッスンを受けた生徒たちは、「世界の超一流奏者の方に指導してもらえるなんて夢みたいでした。日本人の感性では気づかないことも多くあり、これからも頑張って練習したい」と目を輝かせていました。ロシアン・ブラスのメンバーは、会場に見に来ていた吹奏楽部員へも「音楽の勉強だけでなく、これから色々なことを経験し、人間としての教養も深めていってください」とメッセージを送りました。この後、ロシアン・ブラスのミニコンサートが行われ、「くるみ割り人形」など数曲が演奏されました。

TDK presents ロシアン・ブラス「都立杉並高校吹奏楽部 レッスン&ミニコンサート」(2006年)
TDK presents ロシアン・ブラス「都立杉並高校吹奏楽部 レッスン&ミニコンサート」(2006年)
TDK presents ロシアン・ブラス「都立杉並高校吹奏楽部 レッスン&ミニコンサート」(2006年)

公演概要

名称 TDKオーケストラコンサート2006
主催 ジャパン・アーツ
特別協賛 TDK株式会社
出演 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
芸術監督・首席指揮者 ユーリー・テミルカーノフ
ソリスト ワディム・レーピン(ヴァイオリン)、エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)、セルゲイ・レイフェルクス(バリトン)
ショスタコーヴィチ生誕100年メモリアルコンサート
2006年11月22日(水) 午後7時開演 サントリーホール
ショスタコーヴィチ生誕100年メモリアルコンサート2006年11月22日(水) 午後7時開演 サントリーホール
リャードフ 「キキモラー民話」op.63
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 (ピアノ : エリソ・ヴィルサラーゼ)
ショスタコーヴィチ オラトリオ「森の歌」 (独唱 : セルゲイ・レイフェルクス、合唱 : 東京オペラシンガーズ/東京少年少女合唱隊)
2006年11月22日(水) 午後7時開演 サントリーホール
2006年11月22日(水) 午後7時開演 サントリーホール
リムスキー・コルサコフ オペラ「見えざる町キーテジと聖女フェブローニャの物語」より序曲
ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番(ヴァイオリン:ワディム・レーピン)
ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」(独唱:セルゲイ・レイフェルクス、合唱:東京オペラシンガーズ)

出演者の紹介

ユーリー・テミルカーノフ (芸術監督・首席指揮者)

1938年コーカサス地方(旧ソ連)ナールチク生まれ。レニングラード音楽院でヴィオラと指揮を専攻。1967年、全ソヴィエト指揮者コンクール優勝。レニングラード・マールイ劇場指揮者を皮切りに、レニングラード交響楽団首席指揮者、キーロフ歌劇場音楽監督を歴任。1988年、ムラヴィンスキーの逝去後、歴史と伝統のあるレニングラード・フィル(現サンクトペテルブルグ・フィル)音楽監督に就任。2000年からはボルティモア響音楽監督も務める。色彩感とヴァイタリティに溢れた民族色のあるロシア作品などに定評がある。

ユーリー・テミルカーノフ (芸術監督・首席指揮者)

サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団

旧称レニングラード・フィル。レニングラード市がサンクトペテルブルグ市と改名された1991年より現称。歴史は古く、1882年に設立された「帝室管弦楽団」がそのルーツ。1917年のロシア革命の後国立フィルハーモニー管弦楽団と改名。その後、レニングラード・フィルとして活動を続けたが、この団体を超世界級のオーケストラにしたのは巨匠ムラヴィンスキーである。1938年に音楽監督に就任したムラヴィンスキーはその後約50年間にわたりこのオーケストラに心血を注ぎ成長させた。1988年にムラヴィンスキーの死去後、ユーリー・テミルカーノフが音楽監督に、またマリス・ヤンソンスが常任指揮者に就任。今最高に円熟しているオーケストラである。

サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団