TDKについて | 企業ブランディング活動

TDKオーケストラコンサート2007

TDKオーケストラコンサート2007
TDKオーケストラコンサート2007

2001年より、世界の著名オーケストラの日本公演に協賛しているTDKオーケストラコンサート。2007年は、ピアニストとしても有名なクリストフ・エッシェンバッハ氏が率い、フランス随一の歴史を誇る名門オーケストラ「パリ管弦楽団」の東京2公演に協賛。今回、エッシェンバッハ氏とパリ管弦楽団とのコンビ初来日ということや若手有望株ピアニストのラン・ランさんや日本が誇るヴァイオリニスト諏訪内晶子さんとの共演にも注目が集まりました。 11月7日には、リハーサルと本公演に、音楽を学んでいる中学生以上の学生100名をご招待。指揮者とオーケストラが楽曲を仕上げていく様子を鑑賞いただき、それが本公演にどのように反映されているかを確かめていただきました。 TDKでは、今後も世界的なオーケストラの日本公演への協賛を継続していく予定です。

公開リハーサル

11月7日(水)、本公演に先立って行われた「公開リハーサル」と「本公演」に、音楽を勉強している学生の方100名を抽選でご招待しました。 リハーサルを鑑賞していた学生たちは、ラフな服装の楽団員が本番さながらの演奏に集中する姿や、エッシェンバッハ氏がピアノのラン・ラン氏と念入りに打合せする姿に、プロとしての音作りに対するこだわりを感じ、その優雅で艶やかな音色に感動した様子でした。また、エッシェンバッハ氏のご配慮で、学生たちは舞台間近でリハーサルを見聞きすることができ、大変貴重なひとときとなりました。 

公開リハーサル
公開リハーサル
公開リハーサル

「公開リハーサル」を鑑賞された学生の感想(会場でのアンケートより)

「ホールでの響きを配慮に入れて、美しい音作りをしているんだなと思いました。いつも本番しか聴かないでいると、演奏家の方々が人間ではないような神がかったイメージになってくるのですが、今回のリハーサルを見てどんなにすごい演奏家でも冷静に鳴っている音を聴くことから始まるんだな、とエッシェンバッハさんやラン・ランさんが少し今までよりも身近に感じられて嬉しかったです。自分もこれから毎日地道な努力を続けようと思いました。」(大学生・女性)

「こんなに前方の席でコンサートを聴くのは初めてでした。奏者のみなさんの息遣い、音の一つ一つまで聴き取ることができ、改めてオーケストラというのは一人一人の変奏が集まって、一丸となってこそ成し得るものだということがひしひしと伝わってきました。普段のコンサート(本番)とはまた違う、皆さんのフランクな様子がうかがえてお得な気分でした。」(短大生・女性)

「こういった形でリハーサルを間近で見る機会というのは普段まずないのでとてもいい経験になったと思います。普段聴衆は本番1回だけで音楽を楽しみ評価しますがその裏にある何十倍もの時間をかけた音作りの過程が本当に大事な気がします。今回は一流の演奏家の方々のその一端を垣間見ることができまして興味深かったです。今後もこういう機会が増えるといいなと思います。」(大学院生・男性)

「オーケストラのリハーサルが生で見られて、とてもよかったです。もっと堅苦しい雰囲気かと思っていましたが、団員のみなさんが個人個人自分の意見をたくさん言っていて、驚きました。いい音楽をつくるためにはたくさんの努力が必要なのだと改めて思いました。」(中学生・女性)

「普段、演奏会で奏でられる音が、いかにして作られるのか垣間見られたと思う。指揮者エッシェンバッハさんのこだわっている点、合わせにくい点があったと思う。ピアニストと指揮者の打ち合わせ、リラックスした楽団員の表情など面白かった。」(高校生・男性)

アウトリーチミニコンサート

11月6日(火)、パリ管弦楽団のメンバー7名が東京都目黒区・東山小学校を訪れました。 児童と保護者、約500名の参加者で満員となった体育館にパリ管弦楽団のメンバーが登場すると東山小学校のおよそ70名のオーケストラ部員が、フランス国歌の演奏で歓迎。そしてパリ管弦楽団メンバーの技巧を凝らした演奏に、子どもたちは耳を澄ませて聴き入っていました。最後には、同小オーケストラ部の子供たちと楽団員が一緒になって、シベリウスの交響詩「フィンランディア」を熱演し、盛大にフィナーレを飾りました。 また合間には子供たちからの質問コーナーで、「楽器は何のきっかけで何歳から始めたのですか?」「日本の食べ物で好きなものは何ですか?」といった質問に、パリ管弦楽団メンバーが笑顔で答え会場を沸かせていました。 終了後、パリ管弦楽団メンバーは「子供たちのチームワークが素晴らしい。今までフランスで出張演奏をした経験はあるが、子供たちと一緒に演奏したのは全く初めて。子供たちから大きな喜びをもらいました。」と興奮気味に話していました。一緒に演奏したオーケストラ部の子どもたちは「プロと一緒に演奏できとても感動しました。一生忘れられない思い出になりました。」「国際交流できる音楽のすばらしさをあらためて感じました。パリ管弦楽団の皆さんは表現力もすばらしかった。」など、とても貴重な体験となったようです。

第五回 TDKアウトリーチミニコンサート(2007年)
第五回 TDKアウトリーチミニコンサート(2007年)
第五回 TDKアウトリーチミニコンサート(2007年)
第五回 TDKアウトリーチミニコンサート(2007年)

公演概要

名称 TDKオーケストラコンサート2007
主催 梶本音楽事務所
特別協賛 TDK株式会社
出演 パリ管弦楽団
音楽監督・指揮 クリストフ・エッシェンバッハ
ソリスト 11/7 ラン・ラン(ピアノ)
11/8 諏訪内晶子(ヴァイオリン)
2007年11月7日(水) 午後7時開演 サントリーホール
2007年11月7日(水) 午後7時開演 サントリーホール
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15 (ピアノ:ラン・ラン)
ベルリオーズ 幻想交響曲op.14
2007年11月8日(木) 午後7時開演 サントリーホール
2007年11月8日(木) 午後7時開演 サントリーホール
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35 (ヴァイオリン:諏訪内晶子)
ストラヴィンスキー バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)
ラヴェル ラ・ヴァルス

出演者の紹介

クリストフ・エッシェンバッハ(音楽監督・指揮)

クリストフ・エッシェンバッハ(音楽監督・指揮)

ドイツのブレスラウ(現ポーランド領)生まれ。ハンブルク音楽大学でピアノをエリーザ・ハンセンに学ぶ。1965年クララ・ハスキル・コンクールで優勝し、以後、世界的なピアニストとして活躍。 1972年から指揮者としての活動を開始。サンフランシスコ響、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルをはじめとする欧米の著名オーケストラを次々指揮し、タングルウッド、ラヴィニア、シュレスヴィヒ=ホルシュタインなど国際的な音楽祭からも定期的に招かれている。ヒューストン響、ハンブルク北ドイツ放送響の音楽監督のポストを経て、2000年パリ管弦楽団の音楽監督に就任。2003年からはフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督も努めている。

パリ管弦楽団

パリ管弦楽団

フランス随一の歴史を持ち、かつてベートーヴェン、シューベルト、ウェーバー、メンデルスゾーンら時代の最先端を行く作曲家を積極的に紹介してきたことでも知られるパリ音楽院管弦楽団(1828~1967)の発展的解消により、1967年に設立。初代音楽監督シャルル・ミュンシュの後、カラヤン、ショルティ、バレンボイムらに引き継がれ、2000年からはエッシェンバッハが音楽監督を務めている。 毎年80回を超える演奏会で、オペラから交響的作品まで、3世紀以上にわたる膨大なレパートリーを取り上げている。また、新作委嘱や初演にも力をいれ、ベリオ、ブーレーズ、デュティユー、メシアン、ルトスワフスキら現代を代表する作曲家の新作を世界初演している。