TDKの社是「創造によって文化、産業に貢献する」という経営理念が、TDKの社会貢献活動のベースになっています。
クラシック音楽は、「時代や国境、さらには世代を越えた世界共通語」であるという特徴があります。
当社のTDKオーケストラコンサートは、高品質で感動を引き起こすことができる音楽イベントに協賛させていただくだけでなく、音楽を学ぶ若い世代の人たちに、世界一流のオーケストラの生の音作りの現場であるリハーサルを体験する機会を提供する「公開リハーサル」と、学校にアーティストが出向いて演奏し、生徒たちと交流する「アウトリーチ」活動を行なうことも、企業ができる社会貢献活動の一部と考え、2003年より毎年実施しています。
公開リハーサル
2013年11月19日(火)、2003年から継続して行っている本公演前のリハーサルに、今年も音楽を学ぶ約200名の学生とドイツ横浜東京学園の中高生20名を招待しました。公開リハーサル前には、「プリレクチャー」としてコンサート・ソムリエの朝倉聡さんを招き楽曲の解説と公開リハーサルをより楽しく鑑賞する見どころなどのお話をしていただきました。学生たちは、超一流の楽団のリハーサルを目の当りにして、「非常に興味深く参考になった」などアンケートに回答し、公開リハーサル体験に満足した様子でした。
参加者の声
  • 団員のみなさんが、心から音楽を楽しんでいる姿がとても印象的でした。私は普段音楽を学んでいるので、学生のうちにこのような「いい音」に触れられたことは、この上なく良い経験となりました。(大学生:女性)
  • サウンドももちろんだが、各フレーズの弾き方、吹き方などとても参考になりました。1時間だけだが、目と耳でリハーサルを見れたことに感動し、忘れ難い経験になりました。(大学生:男性)
  • 音が気持ちいいくらいすっと心に入ってきました。強弱、かたさやわらかさ、歌い方等、表現の幅が広く勉強になりました。(大学生:女性)
  • 音の響きに感動しました。特にブルックナーの冒頭、弦だけの部分には一気に引き込まれました。本番では決してみられない演奏者達の素の姿(服装など含め)を目のあたりにして本当に貴重な体験が出来たなと思います。嬉しいです。(大学生:女性)
  • 初めて生のベルリンフィルを聴けてとても良かったです。今後の私の音楽人生にとって、とても参考になりました。音色、強弱、フレーズの歌い方がとても勉強になりました。うねるような弦楽器がとても素晴らしかったです。(専門学校生:男性)
  • 世界最高峰の演奏をほんの一部ですが、聴くことが出来て良かったです。人生でまたと無いが素晴らしい経験になりました。今後の音楽生活の糧としていきたいです。(大学生:男性)
アーティストの紹介
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1882年5月1日創立。ハンス・フォン・ビューロー、アルトュール・ニキシュ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバドらが歴代指揮者を務める。2002年秋より、サイモン・ラトルが首席指揮者・芸術監督に就任し、現在に至る。ドイツ・ベルリンの近代的なホール「フィルハーモニー」(1963年完成)本拠地とし、これまでにザルツブルグ・イースター音楽祭(1967年~)に参加するなどオペラにも進出。また、若い才能ある器楽奏者のためのベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーをはじめ、様々な教育プログラムなどを展開。サイモン・ラトルとは、2004年秋に初コンビでの来日公演を果たし、翌2005年、2008年、2011年にも来日し、大好評を博した。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団としても来日公演は、今回の2013年公演で通算20回目となる。

(C)Sebastian Haenel / Berliner Philharmoniker
サイモン・ラトル [指揮]

イギリス・リヴァプール生まれ。ロンドンの英国王立音楽院<ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック>で学ぶ。1980年~98年まで、バーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼芸術顧問を務める。他にも、ウィーン・フィル、ボストン響、フィラデルフィア管など、欧米主要オケを指揮し、常に高い評価を得ている。2002年9月、ベルリン・フィルの首席指揮者兼芸術監督に就任し、現在に至る。録音では、EMIアーティストとして70作以上があり、多くの輝かしい賞を受賞。最新の録音はベルリン・フィルとの「ストラヴィンスキー:春の祭典」。様々な芸術活動にも寄与し、2009年に、芸術活動及び教育プログラム”Zukunft@Bphil”(未来@ベルリン・フィル)を創設し、ドイツ政府より功労勲章大功労十字章を授与される。2010年には、レジオン・ドヌール勲章を授与された。ベルリン・フィルとは芸術団体初のユニセフ親善大使に任命される。

(C)Simon Fowler / Berliner Philharmoniker
樫本 大進 [ヴァイオリン]

フリック・クライスラー、ロン=ティボーの両国際音楽コンクールでの1位(1996年)ほか、5つの権威ある国際コンクールで優勝。マゼール、小澤征爾、ヤンソンスなどの著名指揮者のもと、数々のオーケストラと共演。室内楽では、チョン・ミョンフン、堤 剛、パユらと共演を重ね、2007年より、赤穂市・姫路市で室内楽の国際音楽祭「ル・ポン(Le Pont)」を開催している。2010年、ベルリン・フィル第1コンサートマスターに就任。ソリスト活動と両立し、現在に至る。使用楽器は1674年製アンドレア・グヮルネリ。

(C)中島 正之
プリレクチャー講師の紹介
朝岡 聡

横浜生まれ。慶應義塾大学卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社し、各種スポーツ中継のほか「ニュースステーション」等で活躍。1995年よりフリーとなってからはテレビ・ラジオ・CMのほか、クラシックコンサートの企画構成や司会でもコンサート・ソムリエとしてフィールドを広げている。とくに古楽とオペラではユニークな評論が注目を集めており、クラシックの語り部としても幅広く活躍中。

2013年11月17日(日)、仙台で「東北復興支援 TDKアウトリーチミニコンサートin松島」の特別企画が行われました。
ベルリン・フィルの弦楽奏者4名が東日本大震災から復興しつつある東北地方の方々を勇気づけるために、にかほ市(象潟)と夫婦町である松島町を訪問して、ミニコンサートを開催しました。これはTDKが企画し、楽団側と松島町とにかほ市の全面協力で実現したものです。
当日は、ベルリン・フィルのメンバーが、東松島市の被災地を視察した後、ホールに入り弦楽四重奏曲であるモーツァルト「狩」を演奏しました。その後、秋田から訪れた象潟中学の吹奏楽団生徒30名が復興応援歌「花は咲く」(吹奏+合唱)を披露。続いて、ベルリン・フィルのメンバーへ訪問のお礼をこめて、地元松島高校の吹奏楽団生徒が「情熱大陸」を演奏するという心温まる構成のミニコンサートになり集まった約400名の松島町の方々の心に残る演奏会になりました。 TDKは、このように、企業が社会の役に立つことを願って「音楽を通じた社会貢献プログラム」も継続して行っています。またこの模様は、フジテレビ系列の11月19日の報道番組「スーパーニュース」(全国18局ネット)や12月15日のBSフジで大きく取り上げられTDKの社会貢献活動としての紹介につながりました。
アウトリーチミニコンサート 写真1 アウトリーチミニコンサート 写真2 アウトリーチミニコンサート 写真3
映像コンテンツ
公演概要
名称
TDKオーケストラコンサート2013
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演
指揮:サイモン・ラトル
招聘・制作
フジテレビジョン
特別協賛
TDK株式会社
出演
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮
サイモン・ラトル
公演日・演目
2013年11月14日(木)18:45開演
シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 作品38 <春>
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
                    (ヴァイオリン独奏:樫本 大進)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

2013年11月15日(金)19:00開演
シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 作品38 <春>
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
                    (ヴァイオリン独奏:樫本 大進)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

2013年11月16日(土)14:00開演
ブーレーズ:ノタシオン
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調 WAB.107

2013年11月18日(月)19:00開演
シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 作品38 <春>
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
                    (ヴァイオリン独奏:樫本 大進)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

2013年11月19日(火)19:00開演
ブーレーズ:ノタシオン
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調 WAB.107

2013年11月20日(水)19:00開演
シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 作品38 <春>
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
                    (ヴァイオリン独奏:樫本 大進)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」