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[ 2008年3月期 通期 連結決算説明会 ]Q&A

Q1. コンデンサですが、09年3月期の売上のターゲットをどのへんに置かれているのか。先ほど終わった期は6%の平均単価下落とありましたが、今期の平均単価下落と数量増の前提についてもう少しお話しください。
A1. 09年3月期の売上が、今期に比べてどうか。もう一つは、数量ベースでどれぐらい増えるのかということですね。売上ベースでは、ほぼ横ばいを考えています。約1%増の売上を考えています。
単価下落は為替を除いて1桁後半。どういう施策でやっていくのかということですが、本荘工場を計画どおりに立ち上げて、稼働することによって数量増の効果を狙う。それから、プロダクトミックスを改善していくことを考えています。それによって、為替影響、値引き影響を吸収して収益を確保していこうという考えで取り組んでいます。
Q2. 旧工場の秋田と本荘工場を比較すると、生産効率はどれくらいですか。
A2. 一つは、生産リードタイムを上げていく。従来の約半分のリードタイムで生産していこうと考えています。
Q3. いつものようにHDDヘッドの出荷本数の四半期ごとの実績、並びに今期の見込み。加えて、09年3月期の平均単価のトレンドに対するコメントを併せてお願いします。
A3. 2007年3月期第1四半期を100とすると、2008年3月期の第1四半期が116、第2四半期141、第3四半期155、第4四半期130という実績でした。2009年3月期の第1四半期の見込みは、終わった第4四半期と同じく130と見ています。そして、第2四半期以降、数量は盛り返して目標の33%シェアを達成したいと考えています。平均単価は、今期も厳しく見ています。円ベースで、通年で15%以上値引きが入ると見て計画しています。
Q4. 終わった第4四半期と今期の第1四半期の数量が横ばいと見ているのは市場要因と捉えていいですか。
A4. はい。
Q5. 全体の収益構造の入り組みを教えてください。まず、電子素材部品の前期の営業利益は、短信によると760億円。これは一時費用を含めた実質ベースでいくらだったのか伺った上で、今期、実質ベースでどれくらいの数字を見込まれているのか。かつ、どのセグメントでどれくらいの増益を見て全体の800億円という数字になっているのかということを最初にご説明していただいた上で、できれば今期の上期から下期の増益、かなりジャンプアップで見ておられますが、どういう入り組みでできているのか、ご説明いただけますか。
つまり、前期、電子素材部品部門は760億円の営業利益だったと思いますが、一時費用59億円のうち、30億円くらいが入っていると思います。かつ、無形資産の費用化、TOBに係わるものが17億円と表現されていましたが、電子素材部品部門の前期の実力値がどれくらいか確認させていただきたいのですが。
A5. 構造改革費用の実績が59億円ありました。そのうち、記録メディアは32億円、残りの27億円が電子素材部品です。TOBに関わる17億円ほどについては、HDDヘッドやそれ以外のものですから、基本的には電子素材部品関係。したがい27億円と17億円で44億円、それらが異常要素として入っているという認識です。
Q6. 今期のリストラチャージは47億円と書いてありましたが、これはほとんど電子素材部品にかかると考えていいですか。
A6. 予定している47億円は全て電子素材部品にて計上する見込みです。
Q7. 記録メディアの今期収益はトントンと見ていいですか。
A7. 記録メディアは整理が済んだと認識しているので、多額ではありませんが黒字化すると考えています。前年度は譲渡益を除くと41億円の赤字でしたから、今期黒字化することで、50億円くらいの改善効果を期待しています。
Q8. 今期は会社全体で800億円の営業利益を見通され、そのほとんどが電子素材部品から出てさらにリストラチャージ47億円が含まれているとすると、前期は実質760+44=804億円から始まるので、30億円程度改善するという計算になります。この場合、製品セグメントの何が増益、減益するという前提になっていますか。
A8. 増益を期待しているところは、電子材料では、原材料の価格高騰で対応が遅れましたが、フェライト及びマグネットです。電子デバイスでは、インダクタ、電源、高周波部品。記録デバイスは値引きが厳しいということで、ここは逆に若干減るだろうと想定しています。その他電子部品は増益すると考えています。
Q9. コンデンサは減益ですか。
A9. コンデンサの売上は、先ほど売上横ばいくらいでと言いましたが、量が増えるとか、いろいろ改善を重ねていく中で、利益的には少し増える程度に見ています。
Q10. 記録デバイス以外は増益で入っているのですか。
A10. 基本的には、その通りです。
Q11. 同じ観点で、上期・下期で見たときの利益は、上期に比べて下期に上がる形になっていますが、どのようなセグメントの順番で見ておられますか。
A11. 電子材料、電子デバイス、記録デバイス、その他電子部品、いずれも同程度に上期から下期は増益を見込んでいます。
Q12. 今回の数字の出し方、作り方は、従来以上に上期よりも下期のほうに比重が載っていますが、目標値的な形で出されているのか、それともこの下期、第4四半期は失速した中で、具体的に詰めた結果、この数字はいけるという自信のもとで出されているのか、それぞれ事業によって、自信のあるところ、ないところ、あると思いますが、どういう数字なのかご説明いただけますか。
A12. おっしゃるとおり、自信のある事業とない事業があるわけですが、一番キーになるのはコンデンサだと見ています。新工場が立ち上がり、今となっては新製品とは言えないのかもしれませんが、今までとりこぼした新製品が取れるかどうか。それが新工場で立ち上げられるかどうかがポイントになると思っています。
Q13. HDD事業とフラッシュメモリのコントローラー事業を双方手掛けておられる立場からご覧になって、ハードディスクの数量ベース、もしくは金額ベースの成長のピークがいつごろになると見ていらっしゃるのか、何らかのご示唆をいただければと思います。
A13. おっしゃるとおり、ハードディスクをやる限りはSSDを見ておかないといけないだろうということで、否定技術として見ていますが、弊社はコントローラーをやっていた関係で、SSDそのものをやるか、コントローラーをやるかというのはありますが、一応SSDまで作ってみようと。ただ、ノートパソコンにSSDを載せると相当高額になります。ノートパソコンに64GB、128GB、それ以上の250GBを載せるかというと甚だ疑問で、ユーザーはそんな高いものを買うのか。それよりも、インダストリアルユースで、容量が低くてもセキュリティが取れるようなSSD。一方、HDDはスピードが速いとか、信頼性が高い、ただし、ローコストであるという方向になっていくのではないか。ただし、全部そう変わるとは思いません。個人的には容量を期待するでしょうから、コストパフォーマンスを見たときに、当面ハードディスクはいくのではないかと見ております。SSDが変わっていくとすると、サーバのスピードを要求される分野で、HDDと併用して使うほうがリーズナブルではないかと考えております。
Q14. そうしますと、今後5年くらいの時間軸で見たときに、ハードディスクの右肩上がりの成長は続くと見てよろしいですか。
A14. そのように見ています。
Q15. 2点目はポリマー電池の事業ですが、2005年にATLを買収して以来、右肩上がりの成長が続いていると伺っていますが、足下で何らかの事業関係の変化があるのか、もしくは08年度も同じような成長を期待していいのか、ご示唆をいただければと思います。
A15. ATLについては、おっしゃるとおり右肩上がりで推移しています。今後そう見ていいかどうかというご質問だと思いますが、イオンとポリマーの市場があって、弊社はポリマーに重点を置いています。今のところ、比率的にはイオンのほうが多いですが、今、ポリマーも見直されていまして、伸びはポリマーのほうが大きくなっていますので、当面は大丈夫と見ております。
Q16. コンデンサ事業で全体の利益がほぼ横ばいという前提になると、本荘の新工場が大きく足を引っ張ると、それは達成できないのではないか。マーケットの価格があるので、今どれくらいのコストで作れるかということも認識されていると思いますが、本荘工場が初年度から大きく足を引っ張らない条件は何であるとお考えですか。
A16. 本荘工場が足を引っ張らないということは、今、弊社で数が取れていない製品をやれるかどうか、量産できるかどうかがポイントになると思います。それから、新しい工場で現状歩留まりが悪いものをリプレイスできるような新工法、つまり、歩留まりが高く、品質の高いものを立ち上げられるか。後者は確実にいけると思っています。問題は、弊社がとりこぼしているところを、どのくらいボリュームを取れるかがポイントになると思います。
Q17. 価格の問題。
A17. 価格は、確かに減価償却費がプラスされ一時期、数量と売りと減価償却費の関係で損益が厳しい時期があるかもしれませんが、生産効率は圧倒的にいいので、私としては半年レンジで何とか回復できると思います。
Q18. 2点目は、HDDヘッドの戦略に関するご質問です。拝見していると、2.5インチはかなりシェアを取って、高容量は勝っている状況だと思います。一方で、一世代前の、例えば3.5インチのハイエンドでないところは、伸び悩んでいるとお見受けしています。先端ではない、先端より1個世代の遅れたところで、御社がシェアを上げていくとすると何が条件になるのか、先端以外のところでどういう戦略をお持ちでいらっしゃるか、お話いただけることがあればお願いします。
A18. 今のご質問は、3.5インチについては、弊社は負けているのではないかということの裏返しだと思いますが、当然、先ほど小林のほうから、平均単価下落を15%以上と想定と言ったかと思いますが、そのような戦略を打っていかなければいけないだろう。成熟製品については、マグネコンポとの組み合わせで、思い切りいくということもあろうかと思います。
Q19. HDDヘッドについてお伺いします。HDDヘッドのシェアを上げる方法ということになると、今のお客様がHDDのシェアを上げるか、新しいお客様を獲得するか、いずれかの方法ということになります。今回の計画では、新しい顧客を獲得する前提が入っているのかどうかの確認です。
A19. 非常にクリティカルなご質問です。新規顧客とのビジネス開始の可能性はあると思いますが、まだ決定したわけではありません。小林がおいおい決めていくということで、よろしいでしょうか。
Q20. 社長からご覧になると、その方に出すというのは非常に難しいご判断ですよね。今のお客様との関係で。
A20. (HDDヘッド責任者の)小林も意見があると思いますので。
Q21. ぜひコメント願います。
A21. 新規顧客との取引を開始する計画は、今期の売上には入っておりません。従来のお客様とビジネスを継続するという前提で考えています。
Q22. その新規顧客とは、どういう条件ならビジネスを開始してもいいということになりますか。例えば5年間買い続けてくれるとか、何か縛りがないと(取引を始めるのは困難ではないですか)、今のお客様との関係を考えると、私は(新しいお客様とビジネスは)やるべきではないという気もしますが、(TDKとしては)どういう条件があったら(ビジネスを開始して)いいのか。
A22. それについてはいろいろな問題がありますので、ご容赦いただきたいと思います。具体的な戦略になりますので。
Q23. 今年については、今のお客様のシェアが上がっていくという前提でシェアが上がるとみているのですか。
A23. そう見ております。
Q24. 今年は15%以上値段が下がるということでしたが、今年はドル安ですから、ドル建てで商売をするお客様から見たHDDヘッド価格はほとんど下がらないことになります。そういう中で御社が15%下げても、競争上、御社はさらに苦しい状況になり、お客様にとってはドルベース価格は下がらないということになるわけですから、価格を15%下げても事態は改善しないような気がしますが。
A24. 改善というのは?
Q25. 円で15%下がるということは、ドルではほとんど横ばいということですよね。
A25. ドルベースでも若干価格は下がります。
Q26. それですと、価格で取りに行くという価格ではないですよね。
A26. 先ほどありましたように、先端製品とマチュアな製品をどう使い分けるかということがポイントです。当然、先端製品はそれなりに価値を認めていただいて高価格戦略がとれる。ただし、マチュアな製品は、例えば、さっき例がでましたが、3.5インチの一世代前のものはどうするかという疑問があるでしょう。回答としては、どういう数字になるかという疑問に答えるのはなかなか難しいですが、歩留まりを改善し、効率を最大化して、コスト改善を実現する戦略を推進していきたいと思っています。
Q27. 終わった期の営業利益は実質ベースでは770億円、今年は850億円ですから約80億円改善するという計画です。しかし、円高で200億円〜300億円持っていかれるとか、減価償却で100億円近く負担が増える。どういう要素による増減益で、実質ベースで80億円の増益を達成するのでしょうか。
A27. 前期の利益には150億円の譲渡益が入っています。また、為替が14円程度の円高との前提です。通常我々は、米ドルに対し1円の変動は営業利益に約20億円効くと説明しているからその影響額は280億円。そうすると、430億円をどうして吸収するかという話になるわけです。一つの要素は生産数量です。前期よりも今期の数量が増えていくことによる改善。つまり数量増加によるコストダウン。それから、前期は、資材値上げに対応するコストダウンができなかったとか、歩留まりが悪かったとか、生産性が悪かったなどの問題がありました。今期は、これらの問題が改善されることによるプラス効果を想定しています。それから、自慢になりませんが、当社は赤字製品があります。それらを改善していく、あるいは本当に赤字の製品ならやめる。こういったことをやることで、実質的に全社レベルで原価率の改善を図りたいと思っています。
もう一つは、体質をよくしなければいけない。特に、工場の損益分岐点を引き下げることが重要です。中国では、人件費がばかにならなくなってきたので、相当削減して生産効率を倍にする。すべて倍にするわけではないですが、それぐらいの気持ちでやっていかなければいけないだろうと考えております。
Q28. コンデンサは急激に回復しているところも一部あると思いますが、今、そういうご認識ではないですか。
A28. 急激に回復しているという認識はございません。
Q29. HDDヘッドで大きく2点質問があります。先ほどの方のご質問と重なりますが、今期、シェアが2ポイント上がる前提として、御社が100%納めている会社さんのドライブ市場でのシェアが上がっていくロジックなのか、御社が3割ぐらい納めているお客様のウエイトが上がっていくのかいずれの前提でみていますか。それとも、これ以外の違った見方があるのか。シェアが上がる計画とする前提条件を教えてください。また、それはどういうタイミングで実現させるおつもりですか。先期第4四半期と今期第1四半期を見ると、TDKはシェアを落としているように見えますが、この傾向をどういうタイミングで反転させ、シェアを上げいくのですか。
2点目は、昨年度買収されたアルプス、サスペンション、それぞれの効果を教えて下さい。特にサスペンションについては、終わった期はどれくらいの売上で、どれくらいの利益インパクトで、今期はどうなのか。売上規模として外販売りはどのくらいあって、実際に中でも使うようになっているかどうかという点も含めてお話しいただければと思います。
A29. HDDヘッドのシェアアップを今期どのようにするかということですが、100%納めさせていただくお客様も、伸びていただけるだろうと見ています。そして、内作されているお客様で非常に好調なお客様、特に2.5インチの250ギガは今期の目玉になるのではないか、と考えています。お客様に我々の技術的に優位な部分を活用していただければ、シェアアップにつながると考えております。
2点目につきましては、アルプス電気さんのアセット、ノウハウを買収させていただいて、今期の後半から効果が出ると見ております。先ほどありましたが、生産性の改善と中国でのコストダウンが鍵です。我々は、アルプスさんが国内で苦労して蓄積されたノウハウを中国の生産拠点において活用します。これによって、今まで我々にはなかった視点が得られるとともに、効率の改善が期待できます。サスペンションのマグネコンプにつきましては、今までメインのお得意先はシーゲートさんとWDさんです。逆に、我々との取引はほとんどありませんでしたが、今期には、(マグネコンプのサスペンションを使った)TDK製品の承認化を加速して進めることで、その分数量をプラスアルファしていくことが課題だと思っております。
Q30. 前期で5カ月分ぐらい、マグネコンポの売上があったと思いますが、利益インパクトがどれくらいありましたか。また、今の説明から、今期、マグネコンプのサスペンションの外販売りは増える方向にあると理解してよろしいでしょうか。
A30. マグネコンプの売上は、HDDヘッドビジネスグループの全売上の10%程度です。利益についてはご勘弁ください。
我々と一緒になったのが11月。12月、1月、2月、3月と4カ月強。その間、黒字は計上できているという事業状況です。

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