[ 2008年3月期 通期 連結決算説明会 ]電源事業の概要について
パワーシステムズビジネスグループ ゼネラルマネージャー
常務執行役員 鈴木 武夫
この4月1日からパワーシステムズビジネスを担当することになりました鈴木でございます。よろしくお願いします。
まず、SPSについて、前期の振り返りですが、世界市場は4〜5%の伸びを示したようです。当社については、国内が半導体の特に後工程の不振によって中折れ状況でした。海外は、06年1月に欧米のラムダ(Lambda)を買収しましたが、ここは順調に成長して、当社にとっては10%、2桁成長できたわけであります。それと同時に、ERPの導入をこの5月で欧米はすべて完了いたします。中国についても、無錫の生産、国内の販売強化ということで、順調に成長。SP、無停電電源とエンジンジェネレーターについては、全世界的にも横ばいですが、小型化へのシフトを今現在行っています。これについては、例えばエルテック(ELTEK)社の直流電源システム。リチウムイオンバッテリーを使ったスモールUPS、ニュージェネレーションネットワーク向けを試みたわけですが、小型化へのシフトが遅延したことが原因で、やや不振でありました。
次に、2009年3月期の重点施策です。2月25日に、デンセイ・ラムダは上場廃止となりました。それを受けて3月、デンセイ・ラムダが100%TDKの子会社となりました。この10月1日を目標に、TDKのパワー事業とデンセイ・ラムダの事業を合体させる。TDKのパワー事業をデンセイ・ラムダに移管します。10月1日をもって、TDKラムダとして活動を開始する予定です。そのために、開発リソースの集約、製造拠点の最適化、事業部営業の強化といったことを現在進めています。2010年3月に、1,000億円を目指します。ヘッド、コンデンサ、マグネティクスと並ぶTDKの第4の柱として、電源事業を成長させることが、私に課せられた仕事であることを申し添えます。
最後に、この1-3月と4-6月の見通しですが、スイッチング電源並びに、特に無停電電源、UPSの事業については、季節変動が非常に高いということで、中国だけは下がっていますが、第4四半期はそれぞれ右肩上がりになっています。その関係で、4-6月は右肩下がりになるという傾向値があります。これを少し説明しますと、アジアについては1-3月もほぼ順調であり、この4-6月も底堅い。欧州、米州については、サブプライム関係での不調と季節変動で右肩下がりになっていますが、この4月の状況では、まだ影響は出ていないということを申し添えて私の説明を終わります。
ありがとうございました。