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[ 2008年3月期 中間期 連結決算説明会 ]Q&A

Q1. コンデンサのところで第2四半期の売上は8%のイヤー・オン・イヤーの伸びですが、競合の村田さんは2割近く伸ばされていると思います。当初計画ではもう少し伸びるのではないかというコメントがありましたが、ここが思うように伸び切れていない理由はどこにあるのか。また、来年の4-6月期に新しい工場が立ち上がりますが、ここでは何にトライされようとして、何を変えようとされているのかということをお聞かせください。
A1. コンデンサの質問に対してお答えします。第2四半期は、前年同期で約8%の増収ということですが、実際は約7%の増収です。前四半期に対して約10%増収となっています。当初計画で前四半期に対して15%の伸びを見込んでいましたが、未達成に終わりました。今まで生産能力の不足から納期の問題を抱えていたため、シェアを落としてしまったことが大きな要因です。その中でも特に大容量のセグメントでマーケットシェアが取れなかったと分析しています。
それから、来年の4-6月期の新工場の件は、生産能力の拡大以外に、中期的な新製品のロードマップを考慮して、将来の製品需要に対応する生産体制を整えます。特に薄層、多層の高大容量製品の生産を中心に考えています。要素技術含めて、そういったものを盛り込んだ製造ラインを作っていこうと考えています。
Q2. 頂いた補足資料の25ページ、通期見通しの資料に電子材料に関して、売上が約160億円下方修正されていますが、これはほとんどコンデンサですか。
A2. ほぼコンデンサです。
Q3. 第2四半期のコンデンサの収益性はどんな感じだったか、コメントをいただけますか。
A3. 正直に言うと、期待どおりにはいかなかったという状況です。
Q4. P/L上の営業利益で考えると、上期の一時譲渡益150億円を引いたネット営業利益と下期の利益計画額を比較すると、110億円ぐらい増やさなければならないことになりますが、もう少し細かく教えてください。すでに公表されているラムダさんで20億円ぐらい増えるとか、今まで赤字だった記録メディアがトントンになるので数10億円のプラスがあるというように、製品ごとにブレークして下期の営業利益の増え方、組み立て方をご説明いただけるとありがたいです。
A4. 上期と下期の比較では、かなり営業利益を増やさなければ通期目標に届かないという話だと理解していますが、先ほど説明しましたように、電子素材部品部門で360億円というのが上半期の営業利益です。今期の会社計画を達成するためには、会社全体として下半期で428億円という数字をあげなくてはいけませんが、記録メディアは黒字基調になると言ってもトントンだと思うので、428億円を実質、電子部品で稼がなければいけないと考えています。そうすると、360億円から428億円にするには68億円引き上げなければいけないという認識です。
下期は何が増えるのかと言われると、一番には電子デバイス関係だと思っています。昨日デンセイさんの発表もあったと思いますが、デンセイさんは事業の関係で上期よりも下期に利益が集中します。それによるプラス効果や、高周波部品が43%伸びたという、弊社にしては珍しいことが起こっていますが、下期はさらにそれより増える。インダクタも然りということで、そのあたりで一番利益の伸びを期待しています。コンデンサの上期は期待どおりになりませんでしたが、下期はもう少しよくなるだろう、とみていますので、電子材料関係が増えてくれるだろうと思っています。その次に、「その他電子部品」が増えるだろうという見込みです。HDDヘッドの第4四半期は、不透明ということで、今の段階では、売上、利益とも上期・下期同水準ぐらいと想定しています。
Q5. 約70億円の改善というのは、数字でブレークダウンするとどんな感じになりますか。ラムダさんの部分は発表どおりでいくと20億円ぐらいですが、ほぼ均等になるという感じですか。
A5. 今言った順番で、一番大きいのは電子デバイスです。ちょっと離れて電子材料。その他の電子部品で少し増えて、HDDヘッドがほぼ横並び。そんなイメージです。
Q6. 社長にお伺いしたいのですが、中期計画を発表されて10年3月期には営業利益率が15%。今年はある意味で準備の年で、来年からは本格的な刈り取りという位置づけになると思います。その中で、来年の収益性について、どれくらい上げられる実力があるのか。上げるとしたら、来期の改善幅がどの事業から出てくると組み立てられるのか。その考え方を教えていただいた上で、今、その取り組みが遅れているとしたら、何をスピードアップしなければいけないか。何が課題で、今、早急に取り組まなければいけない点について、より明確に教えていただければと思います。
A6. おっしゃるとおりで、来期が正念場だと思っています。どういうもので利益を上げていくかについては、一応、HDDヘッドは横ばい、今期並みと見ていますが、サスペンションを買収したことで、どのぐらい益が増えるかというのは期待したいところです。
もう一つは、先ほどコンデンサの話の中で、新工場というのがありました。増産という話もありましたが、もう少し収益性を改善したいという大きな狙いがあります。数も増えると思いますが、まずは収益性の改善を狙っています。今、はっきり申し上げられませんが、その他のものが増産基調にあり、中期は相当刈り取れるのではないかと思っています。電源も順調に伸ばしていけるだろう。それから、今期待しているのはフェライト製品で、トランスに期待しております。今、いろいろと施策を打っているところです。当然電源と絡んでくるわけですが、トランスも相当期待しています。
Q7. HDDヘッドに関して、今年はアルプス電気さんから設備を取り込んで、投資をより効率的にしていく。その結果、償却費用は増えるかもしれませんが、従来以上にコスト削減できる効果があるということですか。
A7. そのように狙っています。我々としては、キャプティブメーカーを取り込んでいくしかないわけで、キャプティブメーカーのHDDヘッド製造原価と弊社の売価で勝負していかなければいけませんので、そこに非常に有効にきいてくるのではないかと思っています。当然数は増えると思っています。ただ、売価も下げていかなければいけないと思っていますので、収益は今年と同じぐらいになるとみています。逆に、サスペンション事業の取り込みによる利益増加に期待したいと思っています。
Q8. サスペンションはまだ利益が出ていない状況だと思いますが、来年度でどれくらい一気に持っていけるものでしょう。
A8. 今、マグネコンプのサスペンションは、弊社はほとんど使っておりません。ハッチンソンとニッパツの製品を使っています。なんとなく、どうなるかわかると思います。そんな感じでよろしいですか。
Q9. 来期は相当効果はあるのでしょうか。
A9. あると思っています。
Q10. 電源事業の利益率は、TDK本体とラムダさんというTDKグループとしては、1桁台というのがこの上期でしたが、例えば、固定費を減らして来期は10%を狙えるとお考えですか。
A10. 再来期ですが、10%を狙おうと思っています。
Q11. コンデンサはどういう理由で利益率を上げられるのでしょうか。
A11. 効率的な生産ラインを工場で引くわけです。何が一番ポイントかというと、材料から最後まで同じ工場の中で一貫して作る。北上がそういう形になっておりまして、ほかはそういう形になっていません。それを一貫で一気にやってしまうということで、北上工場である程度結果が出ていますので、さらに効率をよくしていこうと思っています。そこはうまくいくのではないかと思っています。
Q12. 来年の春からスタートして、立ち上げは3カ月以上かかると思いますが。
A12. 再来年では相当効果が出てくると思っています。
Q13. 2問目に数字の確認ですが、第2四半期の賞与や一過性の費用、償却等、固定費増加の説明がいろいろありましたが、第2四半期の固定費増加額59億円のうち、一過性と言えるものは何億円と考えていいのか。また、下期にも、もともと電子部品で、構造改革費用を計画していましたが、それには変わりがないのでしょうか。第3四半期、第4四半期の電子部品事業にかかる一過性の費用があるのかどうか確認させてください。
A13. 滞留在庫の基準見直しによる増加は一過性です。上期以上に滞留在庫が増えなければ費用も増えないということです。それ以外の減価償却費や開発費は、逆にこれぐらいは使ったり、積極的に投資しようと思っているので、一過性ではなくて、それぐらいは増えるとみるべきでしょうと。賞与については、たまたま第1四半期、第2四半期比較でみれば増加していますが、上期・下期で見たらあまり変わらないだろうと思っています。構造改革費用については、期首のときに62億円と言いましたが、これは基本的には電子素材部品と記録メディアは一緒だと理解していただきたいと思います。電子素材部品だけと認識されていたら訂正してください。44億円は、もうすでに使っています。そういう意味では、残りは18億円。ただ、18億円は決まっているので、それよりは若干増えると思いますが、下期はそれぐらいの数字です。
Q14. 電子素材部品事業の一過性の費用を除いた実質ベースで見ると、第1四半期の営業利益は176億円、第2四半期は184億円に対して、先ほどの在庫の5億円、構造改革費用11億円を足した260億円弱が実質の上期の営業利益だとすると、下期は430億円というのが表面上の利益ですが、そこに電子素材部品事業を中心に18億円強の一時費用が出てくるので450億円が一時費用の影響を除いた利益ということになります。それを第3四半期、第4四半期で割り振ったところが実質ベースということで正しいですか。
A14. そうです。
Q15. アルプス電気からヘッドの資産買収をして、実際に発生するのれん代がいくらぐらいなのか。その時期も含めてお願いします。また、買収によって設備投資がどのくらい節約されるのかご解説をお願いします。
A15. これは事業買収ではなくて資産買収です。ですから、設備についても一点一点簿価を確認しながら値段を決めています。特許関係についても然り、ノウハウにもついてもすで に評価者が入って評価した結果ですから、基本的にのれんは発生しないと思っています。そのまま資産売却ということになります。特許関係については16、17年ぐらい使えるという評価なので、その耐用年数で償却することになります。ノウハウは、ほとんど設備に関するものです。先ほど小林が言っていましたが、我々が持っていないような長所があって、それが人員削減や消耗品の削減につながります。ノウハウは、買ったものだけでなく、他の、うちの部分にも転用できれば効果があると思います。これは5〜7年ぐらいで償却することになると思います。それらは設備投資額の抑制や、ノウハウのプラス要因等で消し込めると思います。特許関係は、実際に買ったものを16年でやるにしても、費用増になるかなと。ただ、16年償却するとなると、それほど大きな金額ではないし、特許を持っている意味というのは、今は強いですから、それほどの費用負担ではないだろうという認識です。
Q16. それによって、設備投資はどれぐらい節約できますか。
A16. 100億円ぐらいのセービングになると思います。
Q17. 2点目ですが、コンデンサの生産キャパについて伺います。以前、上期で20%ぐらいのアウトプット、もしくはキャパを増やすとおっしゃられたと思いますが、それが実現しているのかどうか。また、下期以降どういった増産体制を考えておられるのか、来期も含めて教えていただけますでしょうか。
A17. コンデンサのキャパは、上期で20%増強して、すでに達成しています。下期は20%キャパの増大のまま推移して、来期、由利本荘市の新工場ができたときには、主要な動向を見据えなければいけないところはありますが、基本的にプラス20%を考えています。
Q18. 上期に20%増えた分が、第2四半期の売上に貢献していると考えてよろしいですか。
A18. 売上には貢献しています。
Q19. インダクタ事業についてお伺いします。去年、従来のインダクタ製品にトランス製品を加えた組織にされました。また、社長のお話で電源事業と相乗効果も話がありました。インダクタ事業は一時期競争力を失ったあと、かなりよくなってきましたが、今の利益率をさらにどこまで伸ばしていけるのか。また、トランス製品にはおもしろい話があるということでした。現在、売上900億円ぐらいの規模のインダクタ事業ですが、今後どういう展開があるのか教えてください。
A19. インダクタ事業について回答いたします。インダクタは今のところ受注も好調です。また、中期的に見てもシェアを伸ばせる可能性はあると考えています。現在の組織は、インダクタにトランス、フェライト、その他に電波エンジニアリングという部門も一緒になりました。我々のビジネスは原材料の価格高騰といった負担増の要素がありますが、一体化したことで材料開発を効率的にでき、その結果、原材料の価格高騰の影響を一部吸収できる余地があると考えています。
インダクタとトランスとの融合の話の中で、もう一つ、要素技術があります。同じ巻線、あるいは線をつなぐ継線という、インダクタ、トランスに共通、かつ要素技術の大事なところをトランス部門に応用して、今までなかったような構造の小型のトランスを開発しております。下期あたりからお客様にお見せする準備ができています。それが先ほど社長の申し上げた期待のあるトランスです。インダクタはシェアでは20%ぐらいが我々の今のポジションですので、それを中期でさらに上げるように今やっているところです。
Q20. 従来のインダクタは利益率が毎年改善し、かなり高くなりましたが、トランスの利益率は低いと思います。インダクタとトランスを一体化した2、3年後、あるべき利益率はそれぞれどうなっているでしょうか。
A20. 難しいところですが、平均10〜15%ぐらいは狙えると思います。
Q21. コンデンサと違って、需給動向に関する懸念はあまり感じていないのでしょうか。
A21. トランスは、メーカーさんによっては材料高騰でやめているところもありますし、淘汰の中で我々はチャンスをつかめるのではないかと思っています。
Q22. HDDヘッド事業についてです。HDD業界では企業買収の話が色々とありますが、この数年を見たときに、HDD業界の中でどういう変化があるのか。また、その中で御社はどうやって振る舞えば、今のこの難しい環境を変えることができるのか。それとも、今の環境のままキャプティブでのシェアを増やすというような対処療法でしかないのか。今後数年を見たときに、HDD業界に今後どういう変化があって、どのように振る舞うべきかについて教えていただければと思います。
A22. 非常に難しいご質問をいただきました。確かにHDDの業界は動きが激しくて、非常にエキサイティングな業界だと思っています。HDDヘッドが生き残るためにこれから何をするかについは、周りに対して何か働きかけるというよりも、私どもとして何をするかというと、一つは技術力です。今、売価の推移という話もありましたが、新製品、特に垂直磁気記録ヘッドへの移行により、技術力、製品力があれば価格もある程度維持できる。こういった部分で、キャプティブに対しても競争力を維持し続ける。これを継続していかなければいけないと思っています。
もう一つは、社長からもありましたように、キャプティブに対抗するコスト、競争力をいかに継続的にやり続けるか。先ほどもお話ししましたように、アルプス電気さんから譲受けたいろんな資産を使って、さらに新しいものを導入して強化する。また、別な表現をすると、HDDヘッドの垂直統合、すなわち、サスペンションとヘッドが一体になることで強みを出していく。こういった部分で引き続き競争力を維持しながら、事業を継続していきたいと考えています。
Q23. キャプティブメーカーも同じように買収をしておられますし、当然技術もどんどん進めてこられる中で、貴社は地道な努力を継続するという判断なのでしょうか。
A23. 地道な努力が積み重なって大きな効果になると考えています。
Q24. 上釜社長に回答をお願いしたい質問が、2問ございます。1問目は、HDDヘッドで念頭においていらっしゃるマーケットシェアがおありになるかどうか教えてください。質問の趣旨は、固定費ビジネスなのである程度シェアを取れたら、内製メーカーに対してコスト的な優位さが出てくる、そういう特性のあるマーケットだと思いますので、マーケットシェアは戦略的なパラメーターになるのかどうか。お考えをお聞かせください。
A24. おっしゃるとおり、マーケットシェアはパラメーターになると思います。シェアが一番あったときで36%。その数字は目指したいと思っています。
Q25. そのトリガーになるものは何だとお考えですか。
A25. コストだと思っています。性能や品質はよくて当たり前です。ですから、コストだと思っています。今回のサスペンションメーカー買収は、ある意味、一つ武器になるだろうと思っています。
Q26. 2問目は高周波事業について教えていただきたいのですが、売上が伸びている一方で、収益がどうなっているかというご質問です。モジュール等をやって売上を伸ばして、高周波に関して、どういう戦略で収益力向上を考えていらっしゃるのか教えてください。
A26. 集中と選択はあると思いますが、得意なところをやっていきたいわけです。モジュールで損益をよくしようとか、利益を出そうとは思っていません。逆にモジュールをやることで、ディスクリート、個品に展開できることと、実装の技術が身に付く。あるいはパッケージングの技術が身に付く。それから、今、当社はいろんな薄膜部品をやっていますが、それらをモジュール化することで、いち早くお客様と話ができる。開発段階から話ができるというのは、部品を売っていく、開発していくという意味でも、非常にメリットになると思っています。
Q27. リストラ費用の四半期別の内訳、第1四半期、第2四半期の実績に加えまして、この下半期、第3四半期、第4四半期のご計画を、電子素材部品と記録メディアに分けて、再度確認をさせてください。
A27. まず会社全体のリストラ費用は、第1四半期が2億円、第2四半期が42億円、これで上期44億円です。内、電子素材部品部門が第1四半期2億円、第2四半期13億円。記録メディア製品部門が第1四半期ゼロ、第2四半期が29億円、内10億円が売却益の中に組み込まれていますので、差引き19億円がそれ以外のマイナス要因として存在しています。会社全体で第3四半期のリストラ費用は16億円を予定しています。そのうち15億円が電子素材部品部門、1億円が記録メディア製品部門です。第4四半期は電子素材部品部門で2億円です。これはやることが決まっていますので、少し増える可能性があります。
Q28. 先ほどの第1四半期と第2四半期の利益増減のご説明の中で、HDDヘッドは売上に応じた利益が出たものの、他の電子部品については売上は増加したものの費用増加を吸収しきれなかったとありましたが、この要因を具体的に教えていただけないでしょうか。
A28. 第1四半期と第2四半期の比較で、HDDヘッドは売上に応じたそれなりの利益が出たけれども、電子部品関係は売上に対して利益があまり伸びなかった。先ほど固定費が59億円増加したと申し上げましたが、そのうちHDDヘッドは10億円ぐらいです。残りはほとんど電子部品です。売上が100億円ぐらいしか増えていないので、利益率その他から考えても、この固定費増を吸収しきれなかったというのが実情です。
Q29. HDDヘッドの売上が160億円増えているとすれば、応分の利益が出ていると思われますので、先ほどの固定費増59億円を吸収してなお全体として、もう少し利益出せたという構造にはならなかったのですか。
A29. HDDヘッドの応分の利益をどれぐらいと理解されているかによりますが、第1四半期に比較すればましにはなってきましたが、第2四半期でもまだまだ値引きはあるということで、利益は思っておられるほどは出ていないかもしれない。ただし、第3四半期、第4四半期は製品構成等が変わってくるので、状況は変わってくると思っています。
Q30. HDDヘッドの数字に関することを伺います。アルプス電気の状況も明らかになったので、クォーターごとの数量の動きを指数化した数字。クォーター・オン・クォーターで見たときの価格の変化。それらの実績と見通しを教えてください。それから、第1四半期から第2四半期にかけて、収益率は改善できたのかどうかについて伺いたいと思います。
A30. 数字に関する情報ですが、まだアルプスさんとの件は完全には閉じておりませんので、見込みについては、一部ニュアンスをお伝えしたいと思います。先期の第1四半期を100とした実績の数値です。今期の第1四半期が116、第2四半期は141。第3四半期は第2四半期以上に増えると、今のところ見ております。
次に値引き率ですが、前回のご報告のときに19%という表現をさせていただき、今回は第1四半期について9%と、2つの数字が出て混乱された方もあるかもしれませんのでご説明します。前回の前年比19%下落というのは、HDD用ヘッドすべてを含めた平均単価で表しています。これはHGAで納めているお客様、ヘッドスタックで納めているお客様、すべて合わせた平均売価の推移ということで数字を集約しました。実は先期の第1四半期、第2四半期はヘッドスタックで納入していた、非常に大きなお客様がございました。その分、先期と比較した場合に今期の第1四半期、第2四半期は平均単価で見ると非常に落ちているので、19%下落という数字が出ています。
ただ、今日ご報告いたしました、前年比第1四半期9%、第2四半期6%という数字については、同一の機種ごとに見た場合の売価値引きの数値に換算しています。こちらのほうが収益性を掴む上では、より実体に近い認識をしていただけるのではないかと思います。平均単価の動きに戻りますと、この第1四半期、第2四半期の平均単価の変動については、プロダクトミックスの改善で、ほぼ横ばいになっています。下期についても比較的堅調に推移すると見ています。これは新製品の比率が高まるということで、売価の下落は、今期は若干いい方向に向くと考えています。
Q31. 先ほど上釜社長のほうから、HDDヘッド事業は基本的にはキャッシュカウであって、増益では見ていらっしゃらないとおっしゃっていました。例えば、ハードディスクの数量増10%、ASP、平均単価は10%前後下がるという前提を置いた場合、売上を上げようとすれば、シェアを上げるか、付加価値を上げるしかないわけです。シェアを上げるキーはコストだけとおっしゃっていましたが、一方では、御社の次世代製品への先行投入が今後どんどん進んでいくロードマップがあると思います。そういった見方としては、ヘッド事業は単にキャッシュカウという位置ではなく、来期は増収増益の可能性もありうる見方は正しいのかどうか、戦略的な観点からお伺いしたいと思います。
A31. のりしろはあるかというと、私は「ある」と答えたいのですが、あまりHDDヘッドに頼る構造はよくないといことで、社内では「同じ」ということでよろしいでしょうか。
Q32. 記録メディアに関しては、もともと上期に処理は終えますが、下期は何らかの後処理的な費用が発生するというお話がありましたが、今日のお話ではそれがなくて、実質ベースのトントンを見ておけばいいということでよろしいですか。
A32. 本当は5、6億円、下期に発生する予定でしたが、基本的に引当を積んだりして、下期には1億円ほどずれこむ見込みです。したがって、記録メディア事業は、実力の部分で何とか黒字基調というのが下期の目標です。
Q33. 上釜社長にお伺いしたいのですが、社長になられて1年以上経ちました。中期計画を達成する上でTDKでは何に一番力を入れて変えることが、目標の実現につながると考えておられるでしょうか。
A33. コンデンサだと思います。
Q34. 部門ではそうだと思いますが、例えば体質的な部分では。
A34. スピードが遅いですね。これをどう早くするかということが鍵だと思います。工場から早くしないといけない。まず、生産部門が早くならなければいけない、ということだと思いますし、そのあとからスタッフがついてくるような格好になるのではないかと見ています。

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