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積層セラミックコンデンサ: 車載/一般用C0G特性1,250V品3225サイズで業界最大静電容量の積層セラミックコンデンサの開発と量産

  • 車載/一般用C0G特性1,250V品で3225サイズの10nF品を新たにラインナップ(高耐圧化を実現)
  • セットの部品数削減や小型化に貢献
  • AEC-Q200に対応(車載グレード品)
※実際の製品にTDKのロゴは刻印されていません

2025年1月22日

TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、積層セラミックコンデンサ(以下、MLCC)の車載用「CGAシリーズ」と一般用「Cシリーズ」のC0G特性1,250V品で、業界最大静電容量*となる3225サイズ(L3.2mm×W2.5mm×T2.5mm)10nFの製品を開発し、2024年12月から量産を開始したことを発表します。

昨今、高温対応・高耐圧の特徴を持つSiCを用いた回路の採用や、電気自動車の充電時間短縮のため、回路の高電圧・大電流化が進んでいます。その際、使用される共振回路向けコンデンサおよびスナバコンデンサに対して、高耐圧化の要求が高まっています。

C0G特性品は温度や電圧変化時の静電容量変化が非常に小さいため、共振回路向けコンデンサやスナバコンデンサとして最適です。本製品は製品設計、工程設計の最適化により、C0G特性品の高耐圧化を実現しました。これにより高電圧回路への対応やMLCCの直列実装数削減が可能となり、セットの部品数削減や小型化に貢献します。さらに、自社従来品対比で通電時の発熱量の低減も実現しており、セットの熱対策にも貢献します。今後も更なるラインナップの拡充を図り、お客様のご要求へ対応してまいります。

* 2025年1月現在、TDK調べ

用語集

  • AEC-Q200:Automotive Electronics Councilの略。車載向け受動部品の規格。

主な用途

  • 共振回路向けコンデンサ
  • スナバコンデンサ

主な特長と利点

  • 温度や電圧変化時の静電容量変化が非常に小さいC0G特性
  • 3225サイズで1,250Vの高耐圧化による、セットの部品数削減や小型化
  • AEC-Q200に対応した高信頼性

主な特性

製品名* 外形寸法
[mm]
温度特性 定格電圧
[V]
静電容量
[nF]
静電容量許容差
[%]
CGA6P1C0G3B103G250AC 3.2 x 2.5 x 2.5 C0G 1,250 10 ±2
CGA6P1C0G3B103J250AC ±5
C3225C0G3B103G250AC ±2
C3225C0G3B103J250AC ±5

*CGAは車載グレード品、Cは一般グレード品。
サンプルのご購入は、製品名をクリック後に表示される製品ページから可能です。

生産・販売計画

  • 生産拠点 :日本
  • 生産予定 : 100万個/月(当初)
  • 生産開始 : 2024年12月

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2024年3月期の売上は約2兆1,030億円、従業員総数は全世界で約101,000人です。

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報道関係者の問い合わせ先

担当者 所属 電話番号 Email Address
伊藤 TDK株式会社
広報グループ
+81 3 6778-1055 TDK.PR@tdk.com