サステナビリティ

Sustainability Journey

Net Zero CO2 Emissions
Net Zero CO2 Emissions

再生可能エネルギー由来電力100%を目指して

TDKグループは、国内外の全事業所で使用する電力の50%を2025年までに、100%を2050年までに再生可能エネルギー由来にするという目標を掲げ、様々な施策を推進しています。

加速する再生可能エネルギー導入

気候変動という地球規模の課題に対し、TDKはグローバル企業として社会的責任を負っています。2050年のCO₂ネットゼロ実現に向けた取り組みの一環として、再生可能エネルギーの本格的な導入を2020年にスタート。2022年11月には「RE100※1」に加盟するなど、クリーンエネルギーの利用拡大に取り組んできました。

TDKの生産拠点は30以上の国・地域に展開しており、各地で異なるエネルギー事情に合わせた取り組みを進めています。再生可能エネルギーの導入にあたっては、発電事業者との購入契約と、オン/オフサイトに設置した自家発電※2を基本とし、必要に応じて「再生可能エネルギー証書※3」の購入も行っています。

その結果、2024年3月時点で81の製造拠点のうち50拠点で再生可能エネルギー100%を実現。全世界における再生可能エネルギー由来の電力使用比率は55.2%を達成しました。

※1 国際的な環境NGOである「Climate Group」と「CDP」のパートナーシップのもと運営する国際的なイニシアティブ。事業で使用する電力の再生可能エネルギー100%化にコミットする企業で構成される。
※2 需要家の敷地内(オンサイト)や敷地外(オフサイト)に再生可能エネルギー電源を設置し、自家消費する方式。
※3 再生可能エネルギー由来の電力が持つ「環境付加価値」を証券化したもの。

再生可能エネルギー電力導入率

各国・地域で最適な導入を推進

日本では、2023年7月に国内の全製造拠点の電力を100%再生可能エネルギー由来に移行しました。2022年の段階では再生可能エネルギー由来の電力は5%程度に過ぎませんでしたが、各部門の連携やグループ各社の好事例の学び合い、電力会社とのパートナーシップなどを通じて、わずか1年で100%移行を実現することができました。

欧州に生産拠点を数多く持つTDK Electronics Groupは「2030年までにCO₂排出量をゼロにする」という目標を掲げて施策を実行。TEG内部および専属契約する太陽光発電所から得られる発電量を、2019年から2022年までの3年間で10倍に増加させることに成功しています。

また、TDK Philippines Corporationでは使用電力の全てを地熱発電、アイスランドのTDK Foil Iceland ehf.では約70%の電力を水力発電で、残りの約30%を地熱発電で賄うなど、地域の特性に合わせた再生可能エネルギー導入が進んでいます。

TDKはこれからも、業界のリーダーとして再生可能エネルギーへの移行をグローバルに推進し、2050年のCO₂ネットゼロ実現を着実なものとしていきます。