サステナビリティ | サステナビリティ経営経営理念体系とTDKの長期ビジョン
- TDK Value Structure
- 経営理念
- 長期ビジョン「TDK Transformation」
- 社会の「Transformation」
- TDKの「Transformation」
- 長期ビジョンを実現するTDKの価値創造プロセス
- 中期計画
- グループガバナンス
TDK Value Structure
TDKは1935年の設立以来、社会課題の解決を目指して事業に取り組んできました。そして、2023年3月現在、グループ総売上約21,808億円、全世界で約10.3万人が活躍するグローバル企業へと成長し、電子部品業界のリーディングカンパニーとして、独創的かつ最先端の技術や製品を生み出し続けています。創業100年を超えても新たな価値を創造し続けるために、私たちは、10年先を見据えて長期ビジョンと戦略を描き、中期経営計画とTDKグループのマテリアリティを策定。そして、その実現を支えるためのガバナンス体制を構築しました。これを私たちは「TDK Value Structure」と称して社員すべての活動の柱として再確認し、未来のTDKを担う世代へと継承していきます。
経営理念
1930年、東京工業大学の加藤与五郎博士と武井武博士は、鉄等の酸化物からなる一つの磁性セラミック化合物、「フェライト」を発明しました。
「独創性のある工業こそが真の工業だ」という加藤博士の言葉に強い印象を受けた初代社長齋藤憲三は「フェライト」を事業化するため、1935年12月7日に東京電気化学工業株式会社(現在のTDK)を設立しました。
当時は「フェライト」の応用は未知数で、創業は「夢」を追った「勇気」ある出発でした。そして、東京工業大学とTDKが研究開発を進めた結果、「フェライトコア」という部品として製品化され、1937年に世界に先駆けて日本の無線通信機やラジオなどに応用され、終戦までにのべ500万個が出荷される「信頼」を獲得したのです。
「世の中にまだ存在しない価値を素材のレベルから創り上げる」という創業時からの独創の精神は、TDKのDNAとして受け継がれています。1967年6月に制定された社是は、この創業の精神を反映したものです。
- 夢:常に夢をもって前進しよう。夢のないところに、創造と建設は生まれない。
- 勇気:常に勇気をもって実行しよう。実行力は矛盾と対決し、それを克服するところから生まれる。
- 信頼:常に信頼を得るよう心掛けよう。信頼は誠実と奉仕の精神から生まれる。
長期ビジョン「TDK Transformation」
TDKは、社是「創造によって文化、産業に貢献する」と社訓「夢 勇気 信頼」のもと、10年後のありたい姿として、長期ビジョン「TDK Transformation」を策定しました。
この長期ビジョンには、社会のTransformationへの貢献と、社内、すなわちTDK自身が変革し続けていくという2つの意味があります。この2つのサイクルを加速させ、サステナブルな未来の実現に貢献するという想いを込めています。
当社はこれまでも、オーディオ、ビデオ、パソコン、スマートフォンなど各時代の産業をけん引するアプリケーションに欠かせない製品を提供することで社会の変革に貢献してきました。今後も、グリーントランスフォーメーション(GX)、デジタルトランスフォーメーション(DX)をはじめとした社会の変革はより一層加速し進化していくことが予想されます。これに伴い、当社が貢献できる領域は広がり続けると考えています。
今回の長期ビジョンにおいて、当社は独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせた電子デバイスで、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献します。また、自己を変革し続け、世界のお客様と共に成長するNo.1パートナーになります。
社会の「Transformation」
TDKは、これまでもSeven Seas※として社会の変革にインパクトを与えるアプリケーションを見定めてきました。
6Gネットワークが実装される社会においては、さまざまなデバイスがネットワークに接続される端末となります。これに伴いやり取りされるデータ量は膨大に拡大していきます。このような社会においては、世界の電力供給量がデータセンターの消費電力量に追い付かなくなることが予想されるため、さまざまな電子機器のエネルギー効率を向上させることが求められます。エネルギー効率の向上に向け、消費電力量が低く、小型軽量化され、CO2排出量が少ない電子部品や材料が貢献できる領域は今後も拡大し続けていくと考えています。
TDKが見据える社会のTransformationのイメージ
TDKの「Transformation」
社会のTransformationに貢献し続けるためには、TDK自身も変革を加速させていくことが重要だと考えています。当社は、オーガニック成長とM&Aの両輪で、事業ポートフォリオを入れ替え、成長してきました。今後も引き続きこの両輪で、独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせることで、電子デバイス領域でのリーディングポジションを確立し、お客様のNo.1パートナーとしてサステナブルな社会の実現に取り組んでいきます。
当社のビジネスモデルにおいては、左側にある「経営の変革力」と右側にある「ポジショニング」が、稼ぐ力・投資力に寄与する大きな2つのドライバーとなります。
「経営の変革力」を高めるためには、多様な人財による「人財の変革力」を基盤に、長期的に技術・市場のトレンドを見極める「未来構想力」と、構想した未来を実現する「実行力」で「投資余力の確保と最適投資」を実行していきます。
また、当社の「ポジショニング」のさらなる向上を実現させるためには、マーケットやお客様のニーズをいち早く捉え、独自の材料、パーツ、モジュールからシステムまで幅広いソリューションを提供するサイクルを、より一層進化させていきます。
当社は、これまで築いてきたTDK固有の価値観・企業文化が「経営の変革力」と「ポジショニング」の成長を支え、稼ぐ力・投資力を向上させるとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
TDKのビジネスモデル
長期ビジョンを実現するTDKの価値創造プロセス
中期計画
こちらをご覧ください。
TDKグループの重要課題(マテリアリティ)
こちらをご覧ください。
グループガバナンス
こちらをご覧ください。