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[ 2009年3月期 通期 連結決算説明会 ]HDD用ヘッド事業について

執行役員 ヘッドビジネスグループ ゼネラルマネージャー 小林 敦夫

執行役員 ヘッドビジネスグループ ゼネラルマネージャー 小林 敦夫

小林です。よろしくお願いします。

事業強化戦略

ヘッドビジネスの事業強化戦略ということで、今期は1番目としてヘッド技術の優位性、特に垂直、PMRヘッドのユニークなデザインと、プロセスのノウハウを込めることによって他社が容易に真似することのできないヘッドを作る。その優位性によって、特に次世代ヘッドの供給で市場の占有率を高めていきたいと考えています。2番目に、垂直統合ヘッドメーカーとしてサスペンションを社内で持つことによって、ヘッドとサスペンションのコンビネーション、技術、コストの両面で優位なポジションを構築していきたいと考えています。今年はサスペンションの新製品として、DSA(Dual Stage Actuator)がキーになるのではないかとみています。

2009年3月期実績及び2010年3月期の売上見込み

ヘッドビジネスグループの2009年3月期実績及び2010年3月期の売上見込みについてご報告いたします。2009年3月期売上実績、上期は1,501億円、下期は971億円、通期は2,472億円です。昨年12月からの大きなインパクトによって、下期は非常に厳しい状況になっています。HDDの需要については、2009年3月期が5億1,000万台強、今期は4億7,000〜8,000万台。HGAの需要は14億個強と見ています。その中で2010年3月期の売上見込みは、上期879億円、下期994億円、通期1,873億円。これは、為替を90円で見込んでいます。2009年3月期に比べて24%のダウンですが、為替で10%、売価で12%程度ダウンするとみています。ただ、2009年3月期に構造改革をしたことによって、この4月より、ヘッドビジネスは黒字化を達成することができました。

HDD製品化スケジュール

次にHDD製品化スケジュールです。3.5インチは現状500GB/P、年末にかけて640GB/Pが立ち上がるとみています。2.5インチが主戦場になりますが、現状は250GB/Pの量産がスタートして、特に今年のメインと考えている320GB/Pの製品は、我々のヘッドで新製品を立ち上げていただくことをメインに据えて考えていますし、また、それができるものと考えています。

以上です。