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[ 2002年3月期 第1四半期 連結決算説明会 ]HDD用ヘッド事業の概要について

取締役 記録デバイス事業本部長 橋本 富智

取締役 記録デバイス事業本部長 橋本 富智

最初に、第1四半期の売上状況についてご説明します。第1四半期の売上実績は328億円で、前年同期の494億円対して、34%の減少となっています。売価は5%程度のダウンにとどまっており、数量が大幅にダウンしたということです。

売上の減少の理由については、決算概要でも説明がありましたように、PC需要の低迷により得意先の生産調整の影響を受けたことが、第1に挙げられます。次に、得意先の主力製品である30GB/Pの製品で、受注を挽回しきれていないこと。3番目には、キャプティブメーカーからの受注を確保できなかったということです。逆に、シェアを低下させる結果となっています。以上が第1四半期の記録デバイス部門の状況です。

次に、第2四半期の売上状況ですが、第2四半期においては342億円を見込んでいます。前年同期423億円に対して、19%の減少です。このような状況から、上期トータルの売上金額は、先ほどの第1四半期の実績を踏まえて670億円の見込みです。5月に公表させていただいた上期売上目標値750億円に対して、約10%強の未達という見込みです。

次に、第2四半期の販売状況ですが、40GB/Pの製品の出荷が本格的になり、9月には60%以上を占める予定です。ただ、第2四半期全体では40GB/Pの新製品の立ち上げが若干遅れていることから、その割合は5月時点で第2四半期70%以上を見込んでいましたが、現状では50%程度にとどまると見ています。以上が第2四半期の販売見込みです。

次にヘッドの需要とTDKのシェアをどのように考えているかについてですが、まず、総需要としては、PC需要の減少、それに伴うHDD需要の減少から、HGAヘッドの総需要は5億1,300万個にとどまるであろうとの見方をしています。この数値は5月に公表させていただいた総需要5億8,300万個に対し、約12%の下方修正となります。

このような市場の中で、TDKのシェアは上期22%程度になる見込みです。5月の発表時点より6%の下方修正となります。シェアを落としている理由としては、まず、総需要に対するキャプティブメーカーのヘッド内製化比率の拡大が挙げられます。60%弱程度に拡大しているという見方をしています。これらのキャプティブメーカーからの受注確保が思うようにできず、逆に減少する方向に行ってしまったことが、シェアを大きく下げている理由です。2番目の理由としては、先ほども申し上げましたが、40GB/P製品の立ち上げが遅れているため、予定していた数量を確保できていないということです。以上が総需要および私どものシェアについてのご報告です。

次に、今後主力となる40GB/Pの製品の販売見込みですが、第1四半期の実績では約4%、第2四半期では46%程度になる見込みです。この数字は5月の見込みより、約30%の減少となっています。5月時点では70%程度まで拡大するだろうと見込んでいましたが、このような数字になっています。第2四半期はこのように大きな差異が生じていますが、次の第3四半期では81%、第4四半期では91%と見込んでいます。第3四半期、第4四半期において、ほぼ目標に近い数字まで戻せるであろうという見方をしています。

次に、新しい製品の開発への取組みについてです。40GB/P製品については、現在立ち上げ中ですが、ほぼ基本的な問題については出尽くしたとみており、量産の拡大が進むとみています。次は60GB/Pおよび80GB/Pへの取組みになるわけですが、スケジュール的には5月に発表させていただいたものより、80GB/Pの量産の時期が若干早まっているという状況です。これについては、各得意先とのやりとりの中でスケジュールの変更をしています。

また、新しい製品の開発のキーとなる技術ですが、まず、読み出し機能としての高出力化に向かった技術として、LOL構造とHi-ΔR(ハイ・デルタ・アール)の高出力膜の導入ということです。LOLに関しては、すでに40BG/Pで実証済みです。LOL構造の導入については、私どもの考え方が間違っていなかったと考えております。

次に、書き込み機能としては、高周波対応の技術として、新しいコイル構造の導入と新しいHi-Bs材の導入ということです。すでに古い技術でもあるわけですが、これらについても40GB/Pで実証済みで、導入が進められています。

3番目としましては、狭トラック化の技術があります。書き込みおよび読み出しの両トラックとも、大変な狭トラックが要求されています。60GB/Pの製品においては、読み出しで0. 18ミクロン、書き込みで0.28ミクロンといった非常に狭いトラックが要求されています。これらを可能にするため、私どもでは新しいステッパー装置や新しいレジスト技術の導入等を進めてきました。すでに40GB/P、60GB/Pについては、ほぼ対応が可能なレベルまで進んできております。80GB/P対応は、これから詰めなければならない部分を開発中です。

最後になりましたが、その他の問題点として、新しい製品の問題として品質の問題があります。静電破壊の問題、MR素子寿命の問題等、信頼性に絡む問題解決の厳しさが、高密度化にともなって増加しています。このような問題につきましては、私どもヘッド部門だけで解決できるわけではありません。できるだけ早く解決するために、HDDメーカーと、より早い段階から、より密接な関係で、一体となって対処していくというのが実状です。これにより、目標の立ち上げ時期を確実に守る形をとっていきたいと考えています。

以上、簡単でございますが、HDD関連の報告を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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