仕事に対する想いや信念。自分自身の夢や目標。
そして、これからのTDKやテクノロジーのこと。
TDKで活躍するチームメンバー一人ひとりにインタビュー。
「エンジニアリングの世界に国境はない。」
野望は、エンジニアとして世界中にファンをつくること。
現在、私が担当している仕事は、部署でいうと「モノづくり改革統括部※」というところで、工場のメンバーに工程改善の提案をしたり、相談を受けていっしょに改革に取り組んだりすること。人対人の関係がものすごく大切な仕事だと思っています。困ったことがあったら、あの人にお願いしたい。あの人にお願いされると、なんだか協力したくなる。立場や部署をこえて、そんなファンのような関係性をつくることが私の目標です。
※2024年4月現在
エンジニアリングの世界には国境がないんですよね。実際、TDKは売上の約9割が海外ですし、チームメンバー(従業員)も約9割が海外のメンバーです。全世界にフィールドが広がっています。だから野望は、日本国内だけでなく世界中に自分のファンをつくること。もう言語の壁をとっぱらうくらいエンジニアリングでつながっていけたらな、と思っています。
新しい挑戦の前では、だれもが平等だと思う。
仕事においては、誰もやったことがないとか、他の人だったらそうしない、ということは、あんまり気にしないですね。むしろ、新しいからこそいいじゃないかと。新しいモノの開発や研究の場面では、もちろんベテランの方のほうが知識や経験が豊富ですけど、新しいことがわからないという部分では一緒ですよね。だから、ひとつのテーマについてディスカッションしているときはみんな平等だと思っていますし、なんだったら私のほうが詳しいところもきっとあるはず!と思っていることもあります。
NHK『魔改造の夜』に出演させていただいた時にも、そうした想いが根底にありました。はじめてのことであっても、やりたいと思ったらやる。たとえ自分の専門外のことであっても、とにかくトライする。新しい挑戦の前では、だれもが平等ですから。
TDKは、テクノロジーを育てる会社。
TDKは何をしている会社ですか?と聞かれたら「みなさんの明日を豊かにする技術を育てている会社です」と答えます。「生みだす」や「つくる」ではなく「育てる」。テクノロジーというのは開発して終わりではなくて、そのクオリティを維持したり改善したりと、「生みだす」や「つくる」の先にもっと大切なものがあると思っています。TDKにはいろいろな領域の専門家がいて、本当にいろいろな視点からテクノロジーを育てている。そんな会社だと思います。
やっぱりテクノロジーというものは、みんなのために存在していて欲しいと思いますね。誰一人取り残すことなく、かといって人間だけのためだけでもなく。地球環境も含めたみんなのためのテクノロジーをこの会社で育てていけたらなと思います。
社長の立場から見ても、おもしろい会社。
この会社では、約10万人のチームメンバー(従業員)が対等だ。
TDKという会社には歴史的に『機能対等』という文化があります。これは、社長や部長といった組織の中での「役職」には関係なく、仕事において一人ひとりが持っている「役目」というものは対等である、という考え方です。製造現場で働いてくれているチームメンバー(従業員)も、社長という立場にいる私も、その役目は対等なんですね。ですから、みなさん遠慮なく正しいと思ったことを言ってくれるんです。
もちろん私自身も若い頃には、役職の上下関係なく自分が正しいと思ったことは主張してきましたし、こんなに若い人の意見を聞いてくれる会社なんだと実感していましたね。
これは、個人の性格ではなくて、会社の性格なんです。今、社長の立場になって眺めてみても、本当におもしろい会社だと思います。
失敗しよう。次の成長のために。
やっぱり若い人には挑戦してほしいですよね。若いうちにいろんなことにチャレンジしてほしい。もちろん挑戦には失敗というものが出てくると思いますが、そこから学べばいい。少しでも学ぶことができれば、もうそれは成長ですよね。たとえそれがちょっとした成長であっても、この会社には約10万人以上 のチームメンバー(従業員)がいるんです。10万人分のちょっとした成長を合計すれば、大きな成長になります。だから失敗を恐れることなく、どんどん失敗してくれと。レベルの高い失敗こそが、新しい成長をつくるのだから。
過去の歴史は変えられないけれど、未来の歴史はこれからつくることができるんですよ。起こってしまったことに対して無駄な時間を使うより、そこからしっかり学んで、あとは新しい歴史をつくることに注力しようと。若い人にはそう思ってもらいたいですね。
TDKは、変わり続けなければならない。
TDKの歴史は、変革の歴史です。ベンチャー企業として始まりましたが、現在は約10万人チームメンバー(従業員)がいて、そのうちの約9割が外国人です。事業としても、かつてはカセットテープなどを製造していましたが、現在では大きく変わっています。それぐらいの変革を経験している会社です。私はこの変革をさらに加速させていきたいと考えているんです。社会そのものが大きく変化する時代に、TDKには貢献できることがたくさんありますから。
テクノロジーというものは、やはり社会を持続的に成長させていくために使われるべきだと思います。それを享受する人たちが、うれしいとか楽しいとか、あるいは明日またがんばろうとか、そんなモチベーションのようなものを生み出すために存在してほしいと思いますね。そのためには、TDKは挑戦し続けなければならないし、変革し続けていかなければならないと思っています。
TDKに在籍する7人のスペシャリストたち。
ものづくりにのめり込む彼らのTDK(尖った大胆なこだわり)を、
特別に大公開。
入社後すぐに中国での研修に飛び込んだ。新しい技術、違う文化を肌で感じるのは楽しい。そんな自分にとって“TDK”は持てる力を思いきり発揮できる最高の舞台だ。NHK『魔改造の夜』の出場メンバーにも、自ら手をあげ立候補。チームとモノづくりに集中した1カ月半は、いつもは味わえない刺激に満ちた時間。通常なら半年以上かかる制作をこの短期間で実現したのは、ここに集まる人間たちのモノづくりへの熱意にほかならない。仕事とは全く考え方を変えて取り組んだこの体験が、自分を後押しするパワーになっている。
技術畑を歩んできた自分が、TDKに入社したのは2021年。AI技術への注目度が高まるまさにその時。学生時代にはロボット制御の研究に精を出し、ロボットコンテストにも出場していた自分にとって、TDKでのキャリアはワクワクする時代の到来だ。だから、この会社でやりたいことは決まっていた。今まさにAI技術を活用した製品検査のプロジェクトに、自ら手を挙げて取り組んでいる。工業、医療、アートのように、幅広いジャンルで革新を起こしているAI技術が、生活を変えていく。そこに必要なのは人の好奇心。先端技術と人が一体になって、可能性は広がっていくはずだ。
技術者としてこの世界に入り、今はマーケティング部に所属。尖った人材を生かして、次に何をするのかがテーマだ。TDKの革新的な技術とビジネス戦略、そして人と人を繋いでいって、尖って大胆な仕組みを作りたい。会社の中からベンチャー企業を生み出すことだって可能なはずだ。そのために必要なのは、想像力と好奇心。精密な技術の世界にも、この2つは欠かせない。大切なのは「新しいものを試したい」という貪欲さ。未来を与えられるのを待つのではなく、未来を創る側であり続けたい。
普段TDKが作っているのは、目には見えない技術が多い。けれど、世の中のあらゆるところで、暮らしを豊かにしている。スマホや車のように、超スピードで進化し続ける分野のメーカーに、さまざまな電子部品を提供している。僕らのクライアントは、そうやってこの先の未来を見つめている人たち。つまり僕ら自身も、常に技術の最先端に触れていなくてはならない。エンジニアとして、時代のエッジに立つってことはとても刺激的だ。こんな面白いことはない。
TDKには、自分にとって魅力的な2つの柱があった。ひとつは新技術を広げてイノベーションを起こしていく研究・開発部門。もうひとつは製品を作り続ける製造部門だ。新しいものを世に送り出すのはすごいことだけど、必要とされるものを安定して作り続けることにも同じくらい価値がある。技術屋のプライドとでも言うのかな? 電子部品は暮らしを支え、世の中に利便性をもたらす。スマートフォンやPCとそのネットワークが世界を広げ、コミュニケーションを日々進化させているように。便利な毎日のさらに先にある、心の豊かさを実現することが、僕の目指すエンジニアだと思っている。
技術と自信を備えたメンバーが揃い、プレッシャーと緊張感を跳ね除けながらゴールを目指す。「そうだ、こんなチームで挑戦したかったんだ。」と心から思った経験だ。TDKは若いうちから挑戦できる会社だ。数年先を見越して色々なテーマを立て、リサーチをしたり可能性を探る毎日。どれが実現するのかは分からなくても、アイデアの芽はあちこちにあって、自分の力が“結果”として実り、いくつかは人々の暮らしの豊かさを支えたい。
NHK『魔改造の夜』でも、僕が務めたのはプロジェクト全体を見守るバランサーの役割だった。創作意欲ほとばしるエンジニアたちが、ゴールを目指して走り続ける間、その熱量を盛り上げながらプロジェクトのリズムを調整していく。自分たちの進みたい方向へ進み続けるためには、こういう縁の下で支える者が必須なのだ。TDKの製品にも同じことが言えるだろう。電子部品は暮らしを支える陰の立役者であり縁の下の力持ち。人々の毎日に無くてはならない役目を果たしている、それがTDKの電子部品なんだ。
自分の持つ尖った大胆さを、自分らしく磨いていく。
そうして磨かれた「尖った」「大胆さの」「掛け合わせ」で、
新しいイノベーションを巻き起こす。
それがTDK流の挑戦なのです。
部署名・所属は2021年4月現在のものです。
Q : 「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
気象が大好きで、気象予報士になることが夢でした。
6年前に一念発起して、最難関試験である気象予報士試験を受験。1回目は完全に撃沈したものの2度目のチャレンジで合格しました(その試験における合格率は4.0%!)。合格するまでは仕事に出かける前の2時間、帰ってきてからの3時間、計5時間ほど勉強に費やしていました。現在では、日本気象予報士会千葉支部に所属して気象予報士活動を行っています。また、最近では、防災関連でドローンを扱ってみたくなり、国土交通省航空局へ申請。全国を包括した許可・承認を頂きました。今ではほぼ毎週千葉県各地の空撮を行っています。動画投稿サイトでは100本以上の動画をあげ、ドローンも7台所有するまでになりました。関連して、第1級アマチュア無線技士、第1級陸上特殊無線技士の資格も取得するなど、ドローンにのめりこんでいます。
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
現在は本社品質保証本部にてスタッフとして品質保証活動を行っています。その前には設計業務、事業部門での品質保証業務に携わっていました。大学では半導体工学を専門としていましたが、入社当時はそれまで全く知らなかった高周波フィルターの設計を任されました。
ただ上記のように様々なことに興味が生まれ、凝るのが私の性格です。未知の領域であっても固定理念、概念に囚われず、色んな角度からその業務をとらえるようになりました。例えば高周波フィルターの設計の際には、試行錯誤した結果、一見悪手となるような設計をわざと行う事でお客様から要求された特性を得ることができ、お客様の携帯電話の部品として採用されたことがありました。一時期、何もうまくいかなくて辛い時もありましたが、大きな敵ほどワクワクする性であり、挑戦し続けていたからだと思っています。
部署名・所属は2021年4月現在のものです。
Q : 「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
仕事も遊びもやろうと決めたら思い切りやることを大切にしています。
TDKに入社して電池の仕事に配属になり、そこで電池の安全性試験の奥深さを知って電池の面白さにはまってしまいました。材料、構造、充電の仕方のどれもほんの少し変えるだけで、電池の安全性が大きく変わるということは衝撃的でした。その魅力にはまりきった私は、社会人博士課程に入学して更に極めることにし、3年間は社会人と学生の二足の草鞋を履くことになりました。
さらにその後も電池への理解を深め続けた結果、社会人の技術経営修士に入学するチャンスを与えられ、再び社会人学生となりました。当時、仕事においてはテーマと部下を持ったタイミングだったため大きな責任を感じる一方、大学では平日夜と土曜日は授業、夜はレポート書きと、毎日寝る時間がありませんでした。しかし、仕事も大学も全力で取り組んだため、非常に集中できていたと思います。家族には迷惑をかけましたが、支えてくれた妻には心から感謝しています。
学生の頃に本格的に始めたスキーはTDK入社後も続け、長期休暇には世界の山を滑りに行きました。今もスキーを上達したいとあがいて、毎冬練習しています(笑)。
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
難しいテーマがあると燃えますので、TDKのバッテリー子会社の創業者から与えられた難題は挑みがいがありました。エネルギー密度が高い電池の開発に関するテーマでしたが、開発目標を達成することができ、おもしろい技術ができたのではないかなと思っています。
こんなところでこんなことをやりたいとわがままを言って、世界中に出張しましたが、世界のどこに行ってもある程度の年齢以上の方はTDKと言えば音楽ということで知ってくれており、TDKというだけで仕事の話を聞いてくれる、入国審査も簡単にパスさせてくれる(笑)というのは嬉しかったです。
仕事はうまくいくことばかりではなく、失敗も壁もありますが、上司、部下、先輩、後輩、同僚と、部署も立場も超えてTDKの方は本当に協力的で、皆さんに助けていただきながら仕事ができることは何より幸せに感じています。これまでの経験を活かして、持続可能な社会に貢献できればと思います。
部署名・所属は2021年4月現在のものです。
Q : 「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
「やらない後悔よりやった後悔がいい」がモットーで、仕事もプライベートも、後悔しないよう全力投球を心がけています。
とはいいつつ実際、共働き家庭における仕事と家事・育児の両立は、自身が想像していた以上に大変でした。日中は仕事に取り組み、帰宅後は家のことや子供の世話など、やることはいくらでもあります。しかし、こんな日々もいつまでも続くわけではありません。将来子供が独立したら、いつか定年退職したら、こんな慌ただしい日々も「あの頃は本当に忙しかった、でも毎日充実していたなぁ…」と懐かしく振り返るだろうという思いがいつもあります。
また昨年は、子供の学童保育の会計担当として役員も務めました。コロナ禍もあり予算の見直しや予実管理などイレギュラーも多かったのですが、余剰予算で子供たちへプレゼントを用意するなど「少しでも先生方のお役に立てたら」「子供たちに喜んでもらえたら」という気持ちで楽しみながら取り組みました。
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
現在の仕事では、グローバルで約140社あるTDKグループ会社の決算情報をとりまとめ、連結業績として外部開示しています。子会社の決算効率化や業務標準化も重要な任務で、日常的かつ頻繁に国内外とコミュニケーションを取っています。英語については、子供の頃、親の転勤で3年間南アフリカ共和国にいたことや、大学2年生の1年間オーストラリアに留学した経験があるので、コロナ禍以前はその経験をいかして、アメリカやドイツなど主要な海外子会社へ出張に行きました。
育児中に1週間近く海外出張をする際、まだ幼い子供を置いて1週間近く家を空けることはもちろん心配でした。しかし、そこは家族に協力してもらうことで、思い切りチャレンジすることができたと思います。出張先では現地の担当者やシステム部門と折衝、協力しながら業務のシステム化や決算における管理統率体制の構築を実現することができました。
スキルや信頼は長いキャリアの中で培うものではありますが、このような経験をしたことで、より一層「何か困ったことがあればあの人に相談してみよう」と経理社員には思ってもらえているのではないかと自負しています。
部署名・所属は2021年4月現在のものです。
Q : 「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
「海外でのスポーツ観戦―。
この経験が、私の中の価値観を大きく変える‘’大胆さ‘’になりました。かつての私は海外居住歴もなく、少し人見知りなところもあり、海外旅行に行っても現地の人とオープンに触れ合う機会もあまりありませんでした。
しかし、そんな私が変わるきっかけとなったのが、夫の趣味であるF1海外観戦やテニス観戦です。トッププロのエネルギーを間近で感じながら熱狂的な外国人観客たちと一緒に盛り上がったり、現地の人に直接話しかけられた経験が私の世界観を一転させました。今ではすっかり海外でのスポーツ観戦にはまってしまい、当初感じていた不安な気持ちなど微塵もなく、海外の方とも抵抗なく触れ合えるようになったと思います。また、趣味のテニスでも国籍、老若男女、社内外問わず様々な人と触れ合え、コミュニケーション力が向上しました。
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
「もっと英語力を向上させ、現地の雰囲気や試合を楽しみたい!」という意欲が湧いていて、英語の勉強を毎朝続けています。最初はほとんどコミュニケーションが取れませんでしたが、今ではなんとか仕事に活かせるまでになりました。
私は、めっきや絶縁コート等の表面処理技術を軸に、それらを様々な分野へ展開し新製品の創出につなげるための開発を行っています。また、課の責任者として各テーマの目標を達成できるようにマネジメントをしています。現在、課内で行っている開発テーマのうち、半分は海外事業所の製品をターゲットとしているので、多くの海外技術者と頻繁にコミュニケーションをとっていますが、海外スポーツ観戦がきっかけで得た‘’大胆さ‘’をいかし、楽しみながら仕事に取り組めています。
部署名・所属は2021年4月現在のものです。
Q : 「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
電気 : | 家にオシロスコープがある |
機械 : | 家にCNCがある |
情報 : | 家にサーバを建てている |
酒道 : | 二日酔いの朝にもう二度と飲まないと誓うが、夜には結局飲んでいる |
上記すべて当てはまるのが私 |
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
TDKにはDOJOという、3Dプリンタやレーザカッタなどがある、モノづくりができるスペースがあります。
その場所でTDKの地味で目立たない、砂粒と見分けがつかないような製品をいかに派手に、「砂粒でもすごいんだぞ!」と見せるのが私の業務です。
アイデア出しから回路設計・機構設計・ソフトウェア設計・実際の制作と、一通りを担当します。趣味のモノづくりをしてもかまわないので「ドライブレコーダ」とか「デコピン“力”測定マシーン」とか作ったりして遊んでいます。
指パッチンで次のスライドに送る装置も作りましたが、やりすぎて指を筋肉痛になったので調子の乗りすぎはよくないなと思いました。
部署名・所属は2021年4月現在のものです。
Q :「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
ギターが趣味ですが、演奏にとどまらず、「制作」にまでチャレンジしています!元々音楽が好きでギター演奏を趣味としていたのですが、中々上達しないこともあり!?
…、十数年前に「弾く」から「作る」に転身しました。
エレクトロニクス企業に勤めているのが理由というわけではないのですが、エレクトリックギターの制作を中心におこなっています。他にもヴィンテージギターのレプリカやオリジナルなアイデアのギター制作まで、自分が興味が湧いたものにためらうことなく挑戦しています。
まだまだ楽器というより「木工オブジェ」程度のクオリティですが、ギターに注ぐ情熱は誰にも負けないほど真剣です。例えば知見を深めるため、世界最大の楽器ショー(米国アナハイム)へ行くなど、これまで通算8回は通いましたね。
また、最新の音楽や楽器動向、新素材やパーツ研究もしています。ギター制作は、使う工具が専用のものがほとんどなので、世界中の専門サイトを探し廻ったり、木材についても理想的な希少材を何か月もかけて追い求めています。
「どこまでもとことん」こだわる。これが私の尖った好奇心と大胆さです。加えて私ならではのこだわりとして、TDK製品を使うようにしています。トーンコントロールにはコンデンサを使用しますが、楽器に使われる昔ながらの円盤コンデンサはTDKではもう製造していないので、秋葉原に行ってデッドストックを入手して搭載するなどこだわりを追求しています。(内蔵されているパーツなので、人目に触れることはないですが…)。
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
TDKには、TDK MAKER DOJOという、実際にTDKの製品を使ってさまざまなアイデアにチャレンジする実験室があります。オリジナルギターを作成すべく、私はこのDOJOを活用して、電子回路、CAD、プログラミングを学びました。修得したCAD技術使って、レーザーカッターでギター作成の治具を自ら製作したり、オシロスコープでエフェクターの音波解析などができるようになりました。今後は、3DCADも修得し、既に廃版になったパーツを3Dプリンターで作ることが目標です。 また、フルカラーLEDをギター指板のポジションマークに埋め込んでArduinoで複雑に光るようにしたギターを作り、2019年のTDK DOJO文化祭に出展させていただき、高い評価を得ました。(写真参照)ここまでマニアックな説明が続きましたが、文化祭への出展など、ギターを通じて社内人脈を広げることができたのはとても良かったですね。
部署名・所属は2021年10月現在のものです。
Q : 「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
20歳でTDKに入社し、キャリアパスを開拓!人と違うことを恐れないメンタリティが私の“尖った大胆さ”です。
私は短大卒業後に一般職としてTDKに入社し、営業事務として海外営業部に配属されました。入社当時は周りの先輩たちと入社年齢やキャリアが異なることに対して劣等感を抱いていました。また、会社の全体像(社内外の方々がどう関わりあっているのか)や自分の役割が見えず、当然自信もなかったこともあり、うまくいかないことばかりで大変苦労しました。
しかし、こうした私の考えを変えたのは「自ら行動を起こし、信頼を得ることの大切さ」でした。製造工程、物流、需要動向などを日々懸命に勉強し、それぞれの立場・役割を理解した働き方を実践していくことで、周囲の方々から感謝の言葉をいただくことが少しずつ増えてきました。そこには私が抱いていた年齢やキャリア軸の判断は一切なく、「私自身」や「成果そのもの」に対する評価や信頼を感じられたことがとても嬉しかったです。
約5年間営業事務を続けた頃に、営業への異動の機会を得て今に至ります。このようなキャリアを歩んだ人は社内ではそれまで過去いませんでした。しかし、これまで培ってきた仕事への姿勢や経験と強いメンタリティが今の私を作っていると思います。
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
営業職への異動から2年半後、米国サンノゼ営業所へ赴任のお話をいただきました。アメリカで働くことへの漠然とした憧れと、異動に続く新たな挑戦の機会に高揚し、即断即決しました。
現在は赴任4年目で、入社時からは想像できないほどの幅広い業務を担当しています。私が大切にしている心得は、
1.小さな問題もしっかり汲み取り、変化を恐れず改善に取り組むこと。
2.自分でよく考えて、発信・行動すること。
です。これは尊敬する上司から学んだことです。今では積極的に協力姿勢を示すことで、お客様とどんな事も気軽に相談し合えるような関係を築けています。
思い返すと、20歳で社会人になり、社内異動、女性の海外赴任等、前例のないキャリアパスを歩んで来ました。周りと違うことばかり気にして怖かった私が、信頼できる方々と出会い、自分で考え行動し、自らの判断軸をもって仕事をリードできるようにまでなりました。
後押しして下さる先輩方を裏切らないよう、今後も日々勉強し、新たな道を切り開いていきたいです。
部署名・所属は2021年10月現在のものです。
Q : 「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
私の趣味はトライアスロンなどの耐久系スポーツです。
練習時間の確保のために自宅と会社間の片道約5kmを毎日ランニングしています!
学生時代は自転車を使った旅行くらいしか経験がなかったのですが、TDK入社後、周りの尖った方たちの影響を受け、 国内外のトライアスロンレースに参加するように。特に印象深いのは、台湾でのアイアンマンレース。内容は(オープンウォーター)スイム4km+自転車180km+フルマラソン、しかも気温37℃での開催というサバイバルレースです。現地の水も合わなかったこともあり、かなり過酷なものでした。
レース中は辛さのあまり、「なんでエントリーしてしまったんだ…」とこみ上げてくるのですが、不思議なことに、ゴールするともう次のレースの計画を立てています。トライアスロンを通して、いい意味で神経が図太くなった気がします(笑)
最近は選手としてだけでなく、エンジニアとしても挑戦の場を広げ、レース用の自転車ホイールを自作することも。海外から部品を調達するところから手掛けたホイールを、国内のトライアスリートやロードバイク選手に提供しています。いち技術者として、自分が作ったものを使ってもらい、高く評価される、というのはやはり嬉しいです!
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
仕事では入社以来、組込ソフトウェアの設計開発を担当しています。車載用のDC-DCコンバータの設計開発を経て、現在はワイヤレス給電システムの設計開発に携わっています。製品開発に必要な「開発プロセスに沿って計画を立て、実行する。」というスキルがトライアスロンで培われていると思います。
トライアスロンでは、目標とするレースに向け、準備や練習の計画などを組み立てて実行します。例えば、目標達成をするために必要な作業は?作業の中で優先度の高いタスクは?、考えられるリスクとその対策をどうするのか?より効率的なプロセス(練習内容や機材など)はないのか?、など、設計開発とトライアスロンは目標達成に向けての考え方や思考プロセスがほとんどの部分で共通すると思っています。
仕事には基本的にチームでのプロジェクトとなるので、そのまま適用できるとはいきませんが、ベースとなる考え方や行動はトライアスロンを通じてトレーニングできていると感じます。
部署名・所属は2021年4月現在のものです。
Q : 「尖った大胆さ」に関する
エピソードを教えてください。
ビリヤードの腕前は社内No.1(自称)!&プロレベルのシステム開発力
攻めの姿勢で、どんなシステムでも作ります!
私が転職活動していた2008年はリーマンショックによる採用活動中止が相次ぎ、TDKの中途採用も中止に。どうなることかと思いましたが、面接時にTDKサイトの問題点を指摘し、「私が何とかします!やらせてください!」と言ったのが強烈だったようで、入社することになりました。
印象的な業務は社長直下の特命プロジェクト「社内SNS導入」で、私はリーダーを任され、ツール選定から始め、若手130名を集めトライアルを実施。アンケート結果から効果を確信し、正式導入を求め、役員会議で提案しました。
自信満々で臨みましたが、役員からの懸念や指摘により会議は大炎上し長時間に及びました。否定的に議論が進む中、私の中で「(社員の思いを背負ってきたんだ…)」という想いがこみ上げ、退職を覚悟で一言発しました。「もっと従業員のことを信用してください!」
あの時の「・・・シーン・・・」となった空気は今でも覚えています(笑)。その後、社長の「若手社員たちが願っている。批判ではなく対案を出そう。」という言葉をきっかけに、議論は前向きな方向へ変わり、実現と前進しました。
それからは試行錯誤を重ね、無事導入させることができました。従業員の想いが会社を変えた瞬間、ゼロがイチになった感動は忘れられません。
今から思えば、あんなことよく言えたなと。ビリヤードの県代表として全国大会で培った「極度の緊張の中でも守らずに攻める覚悟と勇気」を発揮できたのでしょう(笑)。
Q : 「尖った大胆さ」は仕事をするに
あたってどう役立っていますか?
入社後9年は情報システム部門にて業務をする傍ら、プラスαのことも数多く手掛けました。
プラスαとは、いわゆる「なんでも屋」のことです。システム開発に長く携わっていたため、「無いものは作る。どんなシステムやツールでも作れる。」と自負していました。すると「こんなシステムが必要だが、出来ないと断られた!」という方々の駆け込み寺となったようで、大忙しに。それでも「私が最後の砦」という勝手な責任感と先述した攻めの姿勢で、上司たちに色々と迷惑をかけながらも対応していましたね(汗)。
おかげで、何度か部門長表彰や多くの感謝をいただいてきましたが、最も価値があるのはこれまでの業務の中で社内外の多く方とネットワークを築けたことだと思います。
現在はマスターデータ管理の主管部門であるSCM改革という組織に異動し、管理職として「あるべき理想の姿」とは何か、を考えながらTDKグループ全体の発展と効率化のために、多くの方と支え合いながら業務に取り組んでいます。
またプライベートにおいても今年から小学校のPTA副会長として、子供たちや地域のための活動やPTA改革にも取り組み始めました!