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EMC対策製品: 車載電源ライン用大電流積層チップビーズの開発と量産

  • 業界初L2.5㎜×W2.0m㎜サイズで定格電流12Aを実現
  • 動作温度範囲 -55~+125℃
  • AEC-Q200 Rev.D準拠
EMC対策製品: 車載電源ライン用大電流積層チップビーズの開発と量産

2023年2月21日

TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、車載用大電流チップビーズ 「MPZ2520SPHシリーズ」(L2.5㎜×W2.0㎜×H0.85㎜)を開発し、2023年2月より量産を開始したことを発表します。

本製品は、L2.5㎜×W2.0㎜の小型サイズながら定格電流12Aを実現した車載用EMC対策製品の大電流チップビーズです。現在、大電流が必要とされる電源回路ではL3.2㎜×W2.5㎜ 以上の大型サイズや、12A未満のチップビーズを複数用いた並列構成により大電流に対応しています。本製品は、チップビーズの使用数の削減による実装の省スペース化と単品での直列構成で印可電流の安定化に貢献します。TDK独自のパターン構成と最適な材料を採用することで、小型サイズで業界最高レベル*の定格電流を実現しました。

近年、電気自動車等のパワートレイン系では、大電流に対応したチップビーズのニーズが高まっています。産機、民生分野においても同様のニーズがあり同一の大電流仕様で量産を開始します。

当社の車載用チップビーズには、150℃の環境下でも使用可能なKPZシリーズもございます。信号回路用も含め用途に応じた豊富なラインアップを提供しています。今後もお客様のご要望に沿ったノイズ対策製品の総合的な開発とサービスを進めて参ります。

  • *2023年2月現在、TDK調べ

主な用途

  • パワートレイン、カーマルチメディア(テレマティクス)、各種ECU

主な特長と利点

  • 業界初L2.5㎜×W2.0㎜サイズで定格電流12Aを実現
  • 動作温度範囲 -55~+125℃
  • AEC-Q200 Rev.D準拠

主な特性

製品名 インピータンス
[Ω]at100㎒
直流抵抗
[mΩ]max.
定格電流
[A]at85℃
定格電流
[A]at125℃
MPZ2520SPH070ATD25 7.0±3 1.25 12 10

生産・販売計画

  • サンプル価格 :40円/個(税抜)
  • 生産拠点 :日本
  • 生産予定 : 1000万個/月(当初)
  • 生産開始 : 2023年2月

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2022年3月期の売上は約1兆9,000億円で、従業員総数は全世界で約117,000人です。

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報道関係者の問い合わせ先

担当者 所属 電話番号 Email Address
伊藤 TDK株式会社
広報グループ
+81 3 6778-1055 TDK.PR@tdk.com