[ 2014年3月期 第2四半期 連結決算説明会 ]受動部品事業について
専務執行役員 植村 博之
担当の植村でございます。私のほうから受動部品事業についてご報告いたします。
受動部品事業 四半期業績の推移
受動部品事業は、第1四半期に引き続きまして第2四半期も、増収・増益という結果になっております。前々期末から受動部品は赤字が続いていましたが、生産拠点の集約、不採算製品の見直し、生産外注の見直し、遊休資産の売却、設備の減損等々、セラミックコンデンサ事業を中心に構造改革を行いまして、収益性は着実に改善してきております。引き続き黒字を拡大できるように、事業を進めてまいります。
受動部品 更なる収益性改善への取組み
今後、受動部品事業の収益性を高めるために、次のような取り組みをしてまいます。
セラミックコンデンサは、引き続き車載分野中心に応用製品の拡販を進め、収益を拡大していきたいと思います。
インダクティブデバイスは、薄膜、巻線、積層という3つの工法を使いまして、お客様への最適なソリューションを提案していきたい。こちらは引き続きシェアを維持しながら、さらに収益を上げていきたいと考えています。
高周波部品につきましては、ディスクリート品、いわゆる単品製品は、着実に拡大をしております。モジュールに関しましては、なかなか成果を出せていないところもありますが、引き続きデザイン・インを含めて活動をして、成果に結びつけていきたいと思います。特にICメーカーとのリファレンス活動の強化を行いまして、高周波部品事業のさらなる拡大をしてまいりたいと思います。
圧電材料部品はVCM、OISが中心になりますが、こちらは、中国スマホ向けに、第1四半期、第2四半期と順調に推移していましたが、現時点では多少調整が入っております。引き続き高いシェアを生かしながら、収益を確保していきたいと思います。
さらに収益性を改善させるために、販売の拡大ともに、生産性の改善も進めてまいります。今後セラミックコンデンサの生産ラインの最適化を加速します。拠点集約後の生産性の改善により、材料から製品まで一貫して作れるラインとしましたので、この辺の生産性を高めて、更に収益を拡大していきたいと思います。もう1つは、高周波部品の生産性プロセスの改善。こちらは、ヘッド事業のプロセスエンジニアがヘッド事業で蓄積してきた生産プロセスのノウハウを活かして、SAWフィルターの製造プロセスの改善を進めています。こういった事業部の枠を超え、TDKグループ全体のノウハウを共有する形で、今まで以上に生産性を高めて収益を拡大していきたいと考えています。
以上、私からの説明とさせていただきます。