[ 2014年3月期 第2四半期 連結決算説明会 ]2014年3月期 上半期連結業績概要
2014年3月期 通期見通しについて
代表取締役社長 上釜 健宏
TDKの上釜でございます。本日はお忙しい中、多数ご出席賜りまして誠にありがとうございます。
早速、私のほうから、2014年3月期上期連結業績概要及び2014年3月期通期見通しについてご説明申し上げます。
2014年3月期 上半期連結業績概要
2014年3月期上半期の連結業績概要ですが、売上高4,847億円、営業利益168億円、継続事業税引前利益177億円、当期純利益64億円。1株当たり利益50円90銭、為替は、対ドルで98円88銭、対ユーロで130円4銭。為替変動による影響金額は、売上高で約830億円の増収、営業利益で約130億円の増益という結果になりました。
基本戦略
続きまして、基本戦略です。前期2013年3月期は、受動部品を中心とした構造改革を計画通り完了しております。また、今期、2014年3月期は、構造改革の終盤戦の時期と位置付けております。事業ポートフォリオの最適化及び生産拠点の最適化を進めていき、今期中に大規模な構造改革は終了する見込みです。現状、計画通り進んでおります。来期からは、成長戦略に向けて舵を切っていきたいと考えております。
各事業の基本方針として、4月26日の通期決算発表の時から申し上げておりますが、受動部品事業は成長戦略の中核と位置づけ、収益の柱として再生させることです。今期の第1四半期から黒字化しており、懸念であった事業の収益性の改善が構造改革の効果により着実に進んでおります。後ほど担当の植村のほうから説明をさせていただきますが、今後は成長に向けた施策をうっていきたいと考えております。磁気応用製品事業については、唯一のHDDヘッド専業メーカーとしてポジションを活かし、安定した収益事業へ位置づけていきます。最後はフィルム応用製品事業です。こちらの事業は二次電池(リチウムポリマー電池)が中心となっております。需要の拡大、事業領域の拡大により、二次電池事業はタブレットやスマートフォンを中心に、この2、3年は年率20%ぐらいの成長が期待できると考えております。磁気応用製品およびフィルム応用製品事業につきましては、後ほど小林のほうから詳細を説明いたします。
業績推移
業績の推移をグラフに表しました。為替の影響もございますが、事業の成長により売上は順調に伸びています。第2四半期は約124億円の営業利益を計上いたしました、第3四半期はさらに上乗せできる見込みでございます。
2014年3月期上半期 各事業のポイント
2014年3月期上半期の各事業のポイントについて、簡単にご説明いたします。
まず、受動部品事業です。売上が2,364億円、営業利益が90億円。ポイントは、収益性で課題のありましたセラミックコンデンサ事業及び高周波部品事業の黒字化です。受動部品事業全体でも第1四半期から黒字転換し、第2四半期も利益は増加基調にあります。今後この黒字をさらに拡大させていきたいと考えております。
続きまして、磁気応用製品事業です。売上は1,791億円、営業利益124億円。記録デバイス(ヘッド)の出荷数量は前年同期よりも減少しましたが、想定内の営業利益を確保することができました。現在課題として認識しているのはマグネット事業です。残念ながらこの事業が足を引っ張ってしまっているというのが上期の現状でございます。
フィルム応用製品事業につきましては、売上601億円、営業利益51億円。二次電池(リチウムポリマー電池)の販売は、スマートフォン、タブレット端末向けに引き続き堅調に推移しました。顧客基盤の拡大によりタブレット向け二次電池の販売がかなり伸びており、シェアも拡大しています。これを引き続き成長させていきたいと考えております。非中核事業であるデータテープ事業からの撤退、それから、ブルーレイ事業も、計画通り今期中に撤退する予定でございます。
2014年3月期連結業績予想
2014年3月期連結業績予想ですが、これは、4月26日の期初公表値を変えておりません。為替につきましては、米ドルで90円、ユーロで118円。売上高9,300億円、営業利益300億円、税引前利益280億円、当期純利益130億円ということで、据え置いています。
2014年3月期 配当金見通し
2014年3月期配当金の見通しも期初公表値を据え置きまして、1株当たりの配当金の見通しとして、中間配当金を30円とさせていただきました。期末配当金は40円の見通しでございます。結果、年間配当金は70円の見通しとさせていただきたいと思います。
以上、私の発表を終わらせていただきます。