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[ 2004年3月期 通期 連結決算説明会 ]HDD用ヘッド事業の概要について

常務執行役員 ヘッド ビジネス・グループ G.M. 上釜 健宏

常務執行役員 ヘッド ビジネス・グループ G.M. 上釜 健宏

最初に、ヘッドビジネス・グループの前期売上実績及び今期の見込みについてご報告申し上げます。
前期売上高は、上期1,114億円、下期1,187億円となり、下期売上高実績は、前回報告申し上げました下期予想売上高1,246億円に対して約59億円の未達となりました。これには、大きく2つの理由がございます。一番大きな理由として、Western Digital社(WD)のHDD用ヘッド内製化に伴う受注減が予想よりも2カ月前倒しで表面化したことが挙げられます。このことで、第4四半期売上高が約49億円の未達となりました。もう1つの理由は、ハードデイスクドライブメーカーの在庫調整に起因する受注減による未達です。WDの影響が8割、在庫調整の影響が2割ほどということになります。結果として、前期売上高は2,301億円となりました。
今期は、WDからの受注がほとんど見込めない状況ではありますが、売上高は、上期1,011億円、下期1,190億円、通期で2,201億円と計画しました。これは、ほぼ前期並みの売上高となります。

続きまして、HDD用ヘッドの総需要とTDKのシェアをご説明申し上げます。
これも、WDからの受注がほとんど見込めないとの想定を計画に織り込みまして、TDKのシェアは30%になると見込んでおります。前期よりも3%低くなります。

最後になりますが、HDD用ヘッドの製品化についてご説明いたします。今回の配布資料は、3.5インチ用と2.5インチ用に分けて表示しました。
この資料では、3.5インチの容量120GB/Pは、8月ぐらいから製品化されるとしていますが、実際には10月ぐらいになる見込みです。160GB/Pは、来年の第1四半期から製品化されると考えております。
2.5インチは60GB/Pでスタートしようとしましたが、なかなか難しく、各お客様は50GB/Pにシフトしています。この50GB/Pは、おそらく6月、7月ぐらいから量産化されるだろうとみています。60GB/Pは、今まさにTMRで承認化を進めています。おそらく、10月ぐらいから製品化されると考えております。80GB/Pは、3.5インチの160GB/Pより遅れて、来年の第2四半期以降になろうかと考えています。

以上、簡単ではありますが、報告いたします。ありがとうございました。