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[ 2003年3月期 中間期 連結決算説明会 ]主要セットの生産動向 —TDKの電子部品ビジネスに影響を与える環境—

電子部品営業グループ 取締役 常務執行役 横 伸二

電子部品営業グループ 取締役 常務執行役 横 伸二

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今期の市場動向について、当社のビジネスに影響するセットに関連して、説明させていただきます。

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ここに示しておりますグラフは、縦軸が前期比の伸び率パーセンテージです。横軸は生産台数です。右端に500と書いてある数字は5億台と理解してください。

前期比で顕著な伸びが見込まれるセットとしては、DVD、デジタルスチールカメラ、ゲームなどが挙げられます。DVDに関しては、ソフトの充実とハードの価格の下落が、大きな伸びの原動力となりました。
前期並み、および微増のセット分野として、携帯電話、PC、自動車等が挙げられます。携帯電話の分野では、第3世代機が爆発的に伸びると期待し、多くの新製品を用意しましたが、現時点では当てはずれの結果となっています。ただし、カラー液晶画面やカメラ付きの携帯電話機が、クリスマス商戦以降の需要の起爆剤になることが期待されています。PC関連については、2003年半ばまで立ち上がらないというお客さまからのコメントもいただいております。自動車分野は米国におけるファイナンシングプログラムの効果もあり、底堅い動きが続いています。また、カーエレクトロニクスの当社関連製品需要は、2010年までに2倍以上になることが予測されております。当社の今期の売上高も、前期比2桁以上の伸びを計画しております。

市場によりましては、通信インフラ関連市場のように、2004年まで停滞が継続すると予測されている分野もあります。特にその中でも、光関連製品の現存設備の稼働率は10%から20%とも言われております。

今期の現在に至るまでの経過について説明します。PC、DVD、VTR関連のセットメーカーは前期末まで完成品および部品の在庫を絞りすぎたがために、在庫切れの不安から、第1四半期にバブル気味の発注を行った模様です。DVDとVTRのコンビ機がウォールマートなどでよく売れたことも、その傾向に拍車をかけました。その結果として、第2四半期は全般的に例年のようなクリスマス景気を見込んだ強い受注は見られませんでした。第3四半期は第2四半期レベルでの受注が見込まれておりますが、港湾スト、テロなどの影響による不安材料が残っております。携帯電話は第2四半期比での増産が計画されており、今、大変忙しい状態になっております。しかしながら、「作りすぎ」の懸念もあり、クリスマス商戦で売れ残ると、第4四半期に悪影響を及ぼす可能性もあります。

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今期の上期と下期の推移はグラフのとおりです。全般的に伸び率が鈍化している傾向が見られます。もともと当社の電子部品の需要は上期が強く、下期が若干弱い傾向にあります。

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価格動向については、全般的に供給過多の状況で、得意先からの激しい値下げ要求が継続しております。四半期ごとに見た場合、年間契約による価格更新時期である第4四半期がさらに厳しくなることが予想されます。現在、欧米各社との年間契約改訂を行っておりますが、まだ最終的な結論は出ておりません。また、製品別にみると、特に汎用部品の下落幅が大きい傾向にあります。

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今、市場は世界を駆け巡っております。一つの例を示しますと、あるお得意さまはアメリカで開発を行い、生産はハンガリーやメキシコで行っています。その数カ月後に、ハンガリーとメキシコから中国に生産拠点がシフトしております。この場合、当社ではアメリカでデザイン活動を行い、日本で製品開発を行い、顧客の生産拠点であるハンガリーやメキシコで受注活動を行う必要があります。製品の納入は日本からの場合もあるでしょうし、われわれの域内工場から出荷することもあります。お得意さまの生産拠点が中国にシフトした場合には、中国で受注活動を行い、生産拠点やロジスティックの調整が必要になります。これらを遅滞なく、グローバルに行わなければなりません。

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このように、各地域統括部内で、デザインから売上までの活動を行う「地域完結型の営業」の時代は終わりました。売上と売上地区とデザインの場所が異なっております。それに伴い、営業の役割や評価が変わってきており、売上金額による評価だけでなく、ビジネスプロセスごとに評価する必要が出てきました。

当社では、経済のグローバル化に伴い、営業の役割や評価を見直しました。「一つのTDKとして」の関連地域や部門で情報戦略を共有し、供用する仕組みを整備し、お得意さまのプロジェクトをグローバルに、クロスボーダーにフォローしております。
グローバル企業にとっての経済単位は一つしかなく、それはグローバル市場です。グローバル市場に対する営業戦略は当然一つとなります。グローバル市場は急激に変化するものです。そこで、勝ち組となるためには、時間と距離の差を克服し、変化に継続的に対応できる仕組みが必要です。当社ではそのための仕組みを作り上げ、「セット、得意先、製品、地域」の4軸をグローバルで管理する、多次元マトリックス営業システムを導入しております。

営業にとって大切なのは、どのセットが伸び、そのセットの中でどのお得意さまがリーディングポジションを取り、どの製品が使われ、どういう製品を開発すべきかを見極めることです。当社では、市場のニーズを的確にとらえ、ニーズに合った製品をタイムリーに開発するために、営業も開発テーマを提案し、開発、製造、営業がクロスファンクションに推進するインフラを整えております。営業のインフラについて説明させていただきました。ありがとうございました。

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