[ 2015年3月期 第1四半期 決算説明会 ]記録デバイス事業について
専務執行役員 小林 敦夫
記録デバイス事業についてご報告いたします。
記録デバイス事業について
まず、直近のHDD、ハードディスクの市場に関する当社の見方についてですが、2014年3月期(前期)は、5億5200万台と推定している中、今期2015年3月期については、通期決算説明会時点での想定が、5億3500万台であったの対し、今回5億5200万台に見直しをしております。ニアラインの動きは想定より鈍いものの2.5インチのゲーム機向け、またPC向けが若干想定より上振れしています。また、同じくWindows XPのリプレースもプラス要因ということで、前回の見通しよりも1,700万台増加ということで現在は見ております。当社のHDDヘッドの出荷指数の推移につきましては、2014年3月期の1Qを100といたしまして、100、111、116、98、今期2015年3月期の1Qにつきましては、95、2Qの見込みにつきまして現時点では99と見ております。
次に、記録デバイス事業の中長期の見方について説明させていただきます。これは何度も申し上げていることでございますが、中長期のHDDの動きにつきましては、市場内アプリケーションの変化ということで、PCの需要は減少する一方で、データセンター向け需要が増加する見込みです。それによりHDD1台当たりのHDDヘッドの員数というのは、ノートパソコン向けであれば、現在大体1枚ディスクの2本ヘッド、もしくは1本ヘッドということになるんですが、これが、データセンター向けについてはHDD1台で6本~14本に増加する流れになってくると考えています。我々TDKは、世界唯一のHDDヘッド専用メーカーということで最先端の製品、これは記録密度を高く維持するということ、これを継続的に市場に投入できる研究開発力と製造能力を保有しております。需要が拡大するデータセンター向けHDDは今後もですね、記録容量の増大が必要となってきます。これに伴ってHDDヘッドの使用量も暫時増加してくると考えております。エンタープライズやニアライン等のデータセンター向け市場は、継続的に先端品が投入される市場になりますので、当社が今後も貢献できる市場と考えています。新製品につきましても、熱アシストヘッドですとか、次世代の読み取りヘッド。それからサスペンションではマイクロデュアルステージアクチュエーター等を投入していき、中長期的にも記録デバイス事業全体として安定的な収益を実現していきたいと考えております。ありがとうございました。