[ 2014年3月期 第3四半期 連結決算説明会 ]磁気応用製品及びフィルム応用製品事業について
専務執行役員 小林 敦夫
小林です。よろしくお願いします。磁気応用製品事業及びフィルム応用製品事業についてご説明申し上げます。
磁気応用製品事業
記録デバイス(HDDヘッド)の第3四半期の出荷量は、新型ゲーム機向けの需要増やWindowsXPの置き換え需要増によって、第2四半期決算時の想定を上回ることができました。出荷数量等については後ほどご説明いたします。それから、このクオーターから、2.5インチのHDD用640GBヘッドの出荷を開始しています。これは、3枚2TBのドライブになります。HDDニアライン市場の拡大の速度は当初想定していたより若干遅いですが、中長期で拡大するという見方に変更はございません。
マグネットは、集約した中国拠点でフェライト磁石の生産性が改善してきました。一貫ラインの構築も完了しています。しかしながら、タイの洪水でシェアを失った金属磁石、特にハードディスク用のVCMは依然として販売は振るわず、残念ながら苦戦しています。そういった中、金属磁石については引き続き、レアアースフリー、レアアースレスの磁石を拡販してまいります。フェライト磁石については、新しい工法でコスト対応力を強化して対応していきたいと考えています。
電源事業は、半導体製造装置、FA機器、計測機器等の設備投資が回復基調にあります。そういった中で確実に拡販につなげていきたいと考えています。また、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、EV向けのDC-DCコンバータについては、価格対応も含めて、海外、マレーシアでの生産も開始しています。
記録デバイス、HDD市場の見方については、2013年3月期は5億円7,000万台、今期2014年3月期は、10月末時点の見通しから、さらに1,000万台増加で5億円5,000万台と見ています。出荷数量については、2013年3月期第1四半期を100とした場合に、2014年3月期第1四半期が74、第2四半期が81、第3四半期は86という結果になりました。第4四半期については、今の時点では76ということで見ています。
フィルム応用製品事業
エナジーデバイス(二次電池)は、引き続きスマートフォン、タブレット端末市場向けの販売が堅調に推移しています。スマートフォン、タブレット市場は、現状の最重点市場と位置づけています。ただ、顧客基盤の拡大と事業領域拡大のために、研究開発の継続は進めています。
アプライドフィルムは、中核事業であったデータテープからの撤退は第4四半期で完了見込み、ブルーレイ事業については、第4四半期に計画通り撤退完了見込みです。
以上、ご報告申し上げました。ありがとうございました。