[ 2010年3月期 通期 連結決算説明会 ]2010年3月期 連結業績概要及び2011年3月期の連結業績見通し
代表取締役社長 上釜 健宏
本日はお忙しい中、多数の皆様にご出席賜りまして、誠にありがとうございます。
それでは、当社2010年3月期の連結業績概要及び2011年3月期の連結業績見通しについて、ご説明申し上げます。
2010年3月期連結業績概要
2010年3月期連結業績の概要です。
売上高8,088億5,800万円、営業利益257億7,400万円、税引前当期純利益219億700万円、当期純利益135億2,000万円という結果になりました。これは、2009年3月期380億円のリストラ費用と、当期130億円のリストラ費用を計上しています。為替影響として、売上高で452億円の減収、営業利益で139億円の減益を含んでいます。
決算の特徴
当期の決算の特徴です。下期から市場がだいぶ回復してきました。国内で言いますと、エコポイントによるデジタル家電、特に薄型テレビが牽引しました。車もハイブリッドを中心に回復してきました。それから、新興国ということで、中国の市場がかなり牽引しています。中でも、家電製品と自動車が牽引したと思います。世界的には携帯電話、特にスマートフォンが伸び、パソコンも全体的に牽引しました。下期辺りから環境が回復し、TDKの受動部品も増えています。HDD用ヘッドも増えている。ただし、台数は増えていますが、価格下落が非常に激しかったために、金額ベースでは完全に回復したとは言い難い状況にあります。今までやってきた構造改革が、今回の損益の改善に寄与した決算だったと思います。
2011年3月期連結業績 見通し
2011年3月期の連結業績の見通しについて、簡単にご説明申し上げます。
売上高8,800億円、営業利益620億円、税引前当期純利益600億円、当期純利益450億円。これは為替レート、対米ドルで87円、対ユーロ130円で計算しています。
2011年3月期 注力する分野・製品
2011年3月期に当社として注力していく分野を、簡単にご説明申し上げます。
まず、携帯電話の市場。特にスマートフォンの市場が伸びていくだろう。ここに、買収したエプコス社のシナジーを出していく。いよいよ今期から、そのシナジーが出てきます。特に高周波モジュールは、売上にかなり貢献してきます。2つ目に、ハイブリッドカー、ピュアEV(電気自動車)の分野を攻めていきます。特にDC-DCコンバータを中心に、それに載るトランス、あるいはフィルムコンデンサを拡販していきたいと考えています。
3つ目が情報家電分野。PCに代表されますように、これはまだ伸びるだろう。フラットテレビも、3DテレビやLEDタイプも出てきます。これも当然伸びてくるということで、全般的なテレビ用の部品、受動部品、それから、HDD用ヘッドも伸びると想定しています。4つ目が産業機器市場。主にインフラ、あるいはエネルギー関連、環境関連の市場が非常に注目を浴びているということで、特に、電源、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサを中心に拡販していきたいと考えています。
今回700〜800億円ぐらい売りが増えていますが、この辺の分野を伸ばすことを見込んだ事業計画と思っていただければよろしいかと思います。
私からは以上です。続いて経理部長から説明していただきます。ありがとうございました。