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[ 2003年3月期 第3四半期 連結決算説明会 ]Q&A

Q1. 今回の見通しでは前回10月31日の見通しに比べ、下期の売上高を231億円増額修正している一方、営業利益は2億円の増加にとどまっている。この背景をもう少し詳しく教えて欲しい。HDD用ヘッドのある記録デバイス製品は、下期の売上高見通しを165億円増額しているので、その割合分は営業利益が増益と考えている。そうすると、他の4製品(電子材料、電子デバイス、IC関連その他、記録メディア・システムズ製品部門)の営業利益が大幅な下方修正ということなのか。
A1. ご指摘の通り下期の売上高見通しは231億円増加したが、これは、記録デバイス製品の売上高増加が中心である。また、営業利益も単純に売上高の増加と同じようにとは言えないが、売上増加に伴って増加している。一方で、他の4製品は営業利益の見通しを下方修正しているのは、売価値引きが当初の見通しより厳しいからである。
Q2. 損益計算書に記載されているリストラクチュアリング費用を含む収益構造改革費用について、第3四半期の実績値と第4四半期の見込みを教えて欲しい。
A2. 第3四半期の収益構造改革費用は約28億円。内訳はリストラクチュアリング費用が約26億円(労務費関係が約10億円、設備関係が約13億円、設備の解体費用が約3億円)、また売上原価に含まれているものとして棚卸処分関係が約2億円あった。第4四半期は10月31日の見通し時点では約17億円と言ったが、第3四半期に前倒ししたものもあったので、現時点では約9億円の収益構造改革費用を見込んでいる。内訳は、リストラクチュアリング費用が約8.5億円、原価性のある費用が約0.5億円と考えている。その結果、収益構造改革費用の通期見通しはこれまで約85億円と言っていたが、約87億円となる見込みであり、ほぼ計画通りに進むと考えている。
Q3. 今期の設備投資額、減価償却費、研究開発費を教えて欲しい。
A3. 配布した補足資料の6ページにあるが、設備投資額は500億円を400億円に、減価償却費を600億円から570億円に、研究開発費を320億円から310億円に下方修正した。
Q4. 通期見通しの売上高6,081億円を製品別に教えて欲しい。
A4. 配布した補足資料の7ページにあるが、電子材料1,704億円、電子デバイス1,140億円、記録デバイス1,738億円、IC関連その他146億円、記録メディア・システムズ製品部門1,353億円、以上の合計で6,081億円である。
Q5. 営業利益にリストラクチュアリング費用を加えた数値で考えると、第3四半期と第2四半期の利益率は約5%あり、その増加率も約30%あるが、第4四半期での利益率は約3%に減少する見通しだと思う。売価値引きの要求が厳しいことが要因だと思うが、第2四半期・第3四半期で吸収できたのに、第4四半期で吸収できなくなる理由は何があるのか。
A5. 売上高の数値そのものが低くなることが大きな要因。第3四半期の売上高は1,616億円であるのに対し、第4四半期は約1,500億円なので、この下落分110〜120億円が利益に与える影響が大きい。
Q6. 通期の営業利益見通しである202億円の根拠について、教えて欲しい。すなわち、第3四半期の実績が62億円と前回の見通し60億円から2億円増加したので、単純に通期の営業利益見通しも前回の200億円から2億円増加して202億円にしたのか。それとも、減価償却、収益構造改革費用や売価値引き等を考慮して見通しを試算してみた結果の202億円なのか。
A6. 第4四半期についてはおっしゃる通りの分析を厳密には行っていないが、各事業部からの業績見通しをベースに作成しているので、全く整合性が無い数値だとは考えていない。
Q7. 減価償却費と研究開発費が前回の見通しに比べ、各々30億円、10億円ずつ低くなっている。これらを第3四半期と第4四半期に分けるとどうなるのか。また、前回10月31日のときは通期での売価値引き額を約600億円と試算していたが、今回の売価値引き試算額はいくらか。
A7. 研究開発費は第3四半期、第4四半期でほぼ同じであり、第4四半期だけが下がる要因はないと思う。減価償却費は設備投資額を従来の数字から減ると見ていることから、第3四半期と比べ、第4四半期は約2、3億円少なくなると思う。しかし、それくらいの範疇であり、第3四半期、第4四半期とも研究開発費、減価償却費で大きく変化するとは思わない。
通期の売価値引き額は、2002年10月時点で約600億円と言ったと思うが、上期での実績は294億円だった。そして、この第3四半期では190億円の売価値引きだった。第4四半期は1月から始まる長期契約の影響もあり、値引きがさらに厳しいと思うが、第3四半期ほど売上高が上がらないので、予想される売価値引きは第3四半期並みになるのではないかと思う。
Q8. 今回発表された選択と集中の進捗状況によると、継続される製品がかなり多くなると思うが、これらは来期以降、実際に利益が結実するのか。その手応えや見通しについてコメントが欲しい。
A8. 今回の選択と集中ではクリティカルビジネスユニットと定義付けた製品(計画値670億円)を、1〜5に分類した。その中で4番目の「将来育成の見地・来期改善期待から継続する製品」が141億円分ある。これらは、将来育成の見地というものが入っているので、来期必ずしも黒字にならないものもあり得る。ただ、損益的には今期から比べると大幅に改善されるものが入っていると考えて欲しい。5番目の「今期の更なる構造改革により、来期の収益改善が期待でき、継続する製品」268億円分は、本来黒字でなくてはいけない製品だが、計画通りでないので今期も引き続き構造改革を実施し黒字化を目指す。
Q9. 今の4分類、5分類の製品は来期、どの程度の収益を期待しているのか。
A9. 厳密には試算していないが、結構期待できると思っている。
Q10. 記録デバイス製品を除く4製品(電子材料、電子デバイス、IC関連その他、記録メディア・システムズ製品部門)の第4四半期の収益の見通しは、前回の見通しより低下していると思うが、記録メディア・システムズ製品部門と電子部品(電子材料、電子デバイス、IC関連その他)で見ると、どちらの方が落ち具合は大きいか。
A10. 損益面でみると、厳しい売価値引きにさらされている電子部品(電子材料、電子デバイス、IC関連その他)の方が、大きいと思う。
Q11. 第4四半期の記録メディア・システムズ製品部門は赤字にならないとみて良いか。
A11. 第4四半期の記録メディア・システムズ製品部門は黒字を見込んでいる。
Q12. 第3四半期の記録メディア・システムズ製品部門では、収益構造改革費用として約10億円を計上しているが、これは具体的には何だったのか。
A12. ドイツのオーディオテープ工場を閉鎖したことで費用が計上された。
Q13. CD-Rの外部製造委託比率は教えて欲しい。
A13. 具体的な数値は答えられないが、現在、弊社グループ内部で生産している拠点は、欧州のルクセンブルクしかない。その為、かなりの比率で外部から購入している。
Q14. 最近、HDD1台に使われるヘッドの員数が1つの、いわゆるシングルヘッドドライブが出てきているが、これが来期の記録デバイス製品の売上高に及ぼす影響はあるのか。
A14. ご質問のHDDは現在、米系1社、韓国1社で製造しているが、恐らく他社は製造しないと思うので、さほど影響は無いと考えている。
Q15. その理由は何か。
A15. 客先の戦略だと思うので、答えられない。
Q16. 売価値引きについて。第3四半期の値引きが190億円あったということだが、これは、第1四半期、第2四半期に比べてかなり金額的にも増えている。他の受動部品メーカーの話では、下期に入って価格の下落は落ち着いてきたように聞いている。この実績からみると、むしろさらに加速感が出ている印象を受けるが、そのように理解してよいのか?また、製品によって状況が違うようであれば説明して欲しい。
A16. 上期と第3四半期との比較してみると、TDKの場合、第3四半期は上期以上にけっこう厳しい状況であったと認識している。価格下落が厳しかった製品としては、従来から説明してきているように高周波部品、コンデンサなどである。
Q17. そのように価格下落が厳しかったのは、競合メーカーとのシェア争いからくる値引き対応のためか、それとも、得意先からの強い要求からなのか?
A17. 個々のビジネスによって違う部分はあるが、基本的には需給バランスから来ている。部品メーカーは、現状でも能力過剰であり、それが根底にあると思っている。
Q18. HDD用ヘッドについて。四半期毎の出荷数量を、第1四半期を100としたときに、それぞれ第2四半期、第3四半期、第4四半期をどのように見ているか?また、60GB/P、80GB/P製品の構成比率の推移を教えて欲しい。さらに、TDKの場合、60GB/P製品と80GB/P製品で違う技術を使っていると思うが、そのことでコストが下がり、今後の収益性が変わってくる可能性はあるのか?
A18. 出荷数量については、前回、第1四半期を100として第2四半期を110、第3四半期が110、第4四半期を103と説明した。それに対して今回、第2四半期が110、第3四半期が128、第4四半期は137と見ている。次に、40GB/P、60GB/P、80GB/P製品の比率については、40GB/Pと、60・80GB/P製品をまとめた形で説明したい。なぜなら、80GB/P製品と言っても、得意先で80GB/Pとして使えないヘッドは60GB/Pとして使うという方法が行われているため、60GB/P と80GB/Pのヘッド数量を明確に区別できないため。その括りで説明すると、前回40GB/P製品の比率を、第1四半期で99%、第2四半期で73%、第3四半期で43%、第4四半期で16%と申し上げたが、現時点では、第3四半期は40GB/P製品がまだ56%あった。さらに第4四半期は44%と見ている。
また、60GB/Pと80GB/P製品では確かに技術が違う。ローコストかどうかについてはコメントを差し控えたいが、80GB/P製品の立ち上がりは、意外にうまくいきそうな感じである。HDDメーカーも、40GB/P製品を使ったHDDの当時の立ち上げよりは80GB/P製品を使ったHDDのほうがスムーズにいきそうな感じがしている。そのことから、損益への影響という点ではHDDヘッドの歩留りということになるが、あまり悪化しないのではないかと考えている。
Q19. HDD用ヘッドの数量が第4四半期で137ということは、第3四半期より第4四半期が1割弱、数量がさらに増えるということになる。これは、シェアの拡大と考えていいのか。
A19. その通りだと考えている。販売数の増加は競合メーカーからシェアを奪った部分と個々の得意先で需要が上がっていることの二つの要因が重なり合っている。
Q20. HDD用ヘッドの収益性の推移を知りたい。第2四半期から第3四半期にかけて売上が増加しているが、それに見合った収益が上がっていると考えて良いのか?また、第3四半期と第4四半期を比較すると売上は横ばいだが、利益は増えるのか、減るのか。
A20. 第2四半期から第3四半期にかけては、それなりに収益性は良くなっている。また、第3四半期と第4四半期の比較では、数量が伸びて売上はほぼ同じということは、売価が下がるということであり、収益性は若干落ちると見ている。
Q21. HDD用ヘッドの設備投資を、今期と来期どのように見ているか。また、今回、全社の通期設備投資額を100億円減額したが、その中でHDD用ヘッドも減額したのか。
A21. HDD用ヘッドの設備投資は、今期、来期ともに90億円ぐらいを考えている。また、全社の設備投資額が100億円減ったのは、必要な設備投資をカットしたということではなく、増産投資の可能性がなくなったから減ったということである。そのため、HDD用ヘッドの投資を抑えるといったことはしていない。
Q22. HDD用ヘッドの80GB/P、120GB/P製品のロードマップが少しずれているが、120GB/P製品については前回の話どおり、一部TMRヘッドが出てくるというイメージか。
A22 モバイルもしくは、2.5インチHDDを中心にTMRヘッドを考えている。
Q23. セラミックコンデンサの第3四半期の第2四半期比較で見たときの数量変化と、第4四半期にかけての見通し。それから、セラミックコンデンサの価格および収益状況の変化、3四半期の2四半期比較、それから4四半期の方向付けを教えてほしい。
A23. コンデンサの数量は、ほぼ横ばいと見ている。売価が少し下がっている分、第2四半期より第3四半期、第3四半期より第4四半期という形で売上が下がっている。中間決算の時に、第1四半期から第2四半期にかけて収益性が数%悪化し、第2四半期以降はその水準を維持すると説明したが、その範疇で推移している。
価格についても中間決算の時に言ったのと同じような状況にある。上期と下期の対比では、5〜6%の減。上期12〜15%くらい下がったが、下期はそれよりも低いレベルと見ている。
Q24. HDD用ヘッドの業績が上振れた一方、電子部品の収益が相当厳しいと思われるが、構造改革費用とは違う、来期以降に向けての先行的な投資によるコストアップ要因が実は含まれていて、見た目ほど電子部品の利益が悪化していないということがあるのか、ないのか。先行的な費用計上をしているかどうか教えて欲しい。
A24. 質問で言われるような先行的な費用計上はない。大幅な需要の悪化ということは考えていないが、12月の実績をベースに第4四半期はかなり売上を抑えて見たため、その影響が出ていると考えていただければいいのではと思う。
Q25. HDD用ヘッドについて。説明の内容から推測すると、第4四半期は、過去最高の出荷数量になると思うが、そのあたりをどうみているか。また、中国の旧正月に入っているが、この時期にキャンセルが入り始めている、もしくは、その兆候があるのかどうか。
A25. 第4四半期、過去最高になるのではないかという質問だが、かなり近いところまでいくと見ている。また、旧正月に入って、キャンセルが入っているかということに対しては、一切ない。逆に、各社から数量をもっと上げてくれないかという要求がきている。
Q26. HDDの需要ベースでの容量アップのペースが、年率100%ぐらいを維持されていて、供給サイドのHDD用ヘッドの容量が年率60%ぐらいに鈍化してくることで、HDD一台あたりに使われるヘッドの個数が増える方向にきているということはないか。
A26. HDDの容量帯域で引き合いが強いものがあるかということに関して言うと、今言われているのは、200〜300GBの製品が相当強くなってきている。80GB/Pについては、4-6月期から急激に増えてくる見通しだが、HDDのOEMの承認が終わってみないとはっきり分からないと考えている。これらの容量の高いものの引き合いは、AV用のものとは見ておらず、PC用と考えている。

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