[ 2003年3月期 第3四半期 連結決算説明会 ]HDD用ヘッド事業の概要について
執行役員 ヘッドビジネスグループ G.M 上釜 健宏
HDD用ヘッド事業の概要について、簡単に説明申し上げます。
2003年3月期第3四半期売上実績および第4四半期と、通期売上見込みについてご説明します。
まず、第3四半期ですが、前回見込み425億円に対して、478億円の実績となりました。第4四半期については、前回367億円の見込みに対して、今回478億円を見込んでおります。これによって、通期は前回1,573億円を見込んでおりましたが、今回1,738億円を見込んでおります。第3四半期につきましては、お陰様で販売数量、販売金額ともに目標を大幅にクリアすることができました。
と、お蔭様で増収・増益決算になりました。一株当たり利益は34円49銭、9ヶ月累計で69円47銭です。
続きまして、HDD用ヘッド総需要とTDKシェアについてご説明申し上げます。
今回は前回と比較して、HDDの需要とHDD用ヘッドの員数を若干上方修正してあります。HDDの需要が上方修正された理由としては、AV向け等のNon-PC向けが出始めたことと、中古PC向けの載せ替えがけっこう出てきているなどの理由を見ております。
ヘッドの員数が上方修正された理由としては、40GB/P製品の延命は言うまでもなく、80GB容量の製品(HDD)要求に対し60GB/Pのヘッドを3本使って対応したことが一つ。それから、200〜300GBという高容量のHDDの要求が出始めてきているという、二つの理由を見ております。その結果、HGAの需要を前回5億1,400万本と見ておりましたが、今回5億7,500万本と大きく上方修正しております。
最後に、ヘッドの承認化スケジュールについて簡単にご説明いたします。
80GB/Pはほぼ承認化が終了いたしまして、4月で全社80GB/Pの量産が出揃うと見ております。120GB/Pについては、80GB/Pが遅れたこともありまして、前回は8月ぐらいに量産を見ておりましたが、今年の末にずれ込むと見込んでおります。
以上、簡単ではありますが、説明を終了いたします。ありがとうございました。