サステナビリティ | 環境生物多様性への姿勢

基本的な考え方

TDKでは生物多様性の重要性を認識しており、事業活動が地球環境および生態系に与える負の影響を回避または最小化することを目指しています。製品の原材料から廃棄に至るサプライチェーン全体を通して、環境負荷の少ない操業に努めており、森林資源や水資源の保護も行っています。地域社会などの外部パートナーと連携した生態系修復活動や、自然の循環を乱さないサーキュラーエコノミーへの取り組みも推進しています。
当社は、従業員一人ひとりが、生産活動に伴う環境への影響や企業活動と環境との関わりを考え、豊かな地球環境の保全に努めていくとともに、2018年4月に改定したTDK環境憲章の中で、生態系保全への寄与を常に考え、積極的に取り組むことを明記しています。

関連情報

電機・電子業界における生物多様性の保全にかかわる行動指針について

TDKは、2015年3月に電機・電子4団体環境戦略連絡会生物多様性ワーキンググループにより策定された「電機・電子業界における生物多様性の保全にかかわる行動指針」(第2版2018年8月発行)に賛同し生物多様性保護活動を進めています。

  • ※一般社団法人日本電機工業会(JEMA: Japan Electrical Manufacturers' Association)
  • ※一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA: Japan Electronics and Information Technology Industries Association)
  • ※一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ: Communications and Information network Association of Japan)
  • ※一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA:Japan Business Machine and Information System Industries Association)

関連情報

取り組み

水資源への配慮(グローバル)

TDKにおいて、水は製造活動において必要不可欠な資源であるとともに、水資源の枯渇や洪水などの影響を受けるため、水リスクの適切な把握と管理は重要事項です。地域の水リスクと生産工場における水利用状況について監視、管理を行い、製造工程における取水量の削減に努めています。
取水量の削減は「TDK環境・安全衛生活動2025」における活動項目の一つであり、水取水量原単位の前年度比1.5%改善を年間の削減目標と定めています。2022年度の総取水量は前年度比2.4%減少の16,635千㎥、原単位は前年度比17.8%改善となり、目標を達成しました。

水資源への取り組みに関して、詳細はリンク先をご参照ください。

生物多様性を高める”MIYAWAKI forests”造成(TDK India Private Limited, Nashik Factory)

インドにあるNashik Factoryではナシーク遺跡に隣接する約4,000平方メートルの土地に宮脇方式に基づいた森林帯を造成しました。この森には60種類以上、約1,000本もの植物が植えられています。この植林を始めるにあたり行われた式典では、参加者による清掃活動も同時に実施されました。この活動を通じ、従業員の生物多様性に対する意識向上に繋げています。またこの森林を維持するために、Nashik Saytrees Environmental Trust(非営利団体)の協力を仰いでいます。Nashik Factoryは他にも、このプロジェクトに約35,000ユーロを投資し、生物多様性以外に、土壌や大気質の改善、騒音低減といった環境負荷低減活動も展開しています。

※宮脇方式:1970年代にすでに大都市の森林開発と緑化に取り組んでいた日本の生態学者宮脇昭氏によって生み出された手法。その土地に自生し、生態系に最適な樹種群を選定して苗木を育て、混色・密植型の植樹を行うことで、それぞれの樹木の特性を活かしながら、自然の状態をよみがえらせる手法。この手法により、森林は従来の10倍の速さと3倍の密度で成長し、30倍のCO2吸収を実現。3年で自給自足の自然林が生まれます。