サステナビリティCHROメッセージ

TDK Unitedによる
企業価値の向上を
実現する人財戦略

専務執行役員 Chief Human Resource Officer(兼)人財本部長
Andreas Keller アンドレアス・ケラー

TDKの多様性とその強み、ビッグ・ジャズ・バンドとは

未財務資本のうち、TDKグループでは人的資本を重視しています。TDKの競争優位性は多様な人財を有しているだけではなく、その多様性が秘める力を最大限に発揮できる組織文化にあります。現在の従業員約10万人のうち8割はM&Aで仲間に加わったメンバーです。さまざまな個性や能力のぶつかり合いから生まれる、つながり、調和、融合によりイノベーションを起こし、それが先端技術の事業化に結び付いてきました。当社は当社自身をオーケストラではなく、多種多様な才能・技術・個性を持ったプレイヤーたちが集うビッグ・ジャズ・バンドであると考えています。ビッグ・ジャズ・バンド「TDK United」の多様性は人財戦略としてのダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を実現しており、買収先の企業が培ってきた文化への尊重、異なる個性のぶつかり合いから生まれるイノベーション、創造性・意欲・想いを最高の形で発揮する自発性と共創―こうした組織風土を大切にしてきた結果として、当社の持つ多様性が競争優位性の源泉となっているといえます。
Empowerment & Transparency(権限委譲と透明性の確保)のガバナンス方針を原則としつつ、当社の強みの一つである多種多様な事業や、多様な人財について、グループ各社の枠を超えて結び付きを強くすることが、未来構想力や実行力の強化につながると考えています。異なる背景を持つ一人ひとりのチームメンバー(従業員)全員が、当社の一員として責任を分かち合い、部門や組織の枠組みを超えてつながり、協力することがなければ、組織内のサイロ化に陥ってしまうからです。

グローバル人財戦略の推進体制

当社独自の競争優位性をさらに高めていくために、グローバル横断での人財戦略を検討・推進できる組織構造であることが重要であると考えています。当社は日本を本社とする企業ですが、グローバル人事機能をミュンヘンに置き、リーダーを含むメンバーを異なる事業会社、地域から集めることで、偏ったアプローチを避けるだけでなく、グローバル人事からリージョン人事へ、そして個社人事へのつながりの実効性を高める体制にしています。グローバルの施策については、多様な事業をUniteすることに注力したプラットフォームを提供し、当社独自の競争優位性である、多様な人財と異なる個性のぶつかり合いにより生まれる創造性と共創によるイノベーション創出力を高めています。

長期的な人財戦略

長期的な人財戦略
長期的な人財戦略
Keller
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