TDK、CEATEC AWARD 2025において「エッジ向けアナログリザバーAIチップを用いたリアルタイム学習機能付きセンサシステム」でイノベーション部門賞を受賞
2025年10月7日
TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、CEATEC AWARD 2025において、当社の「エッジ向けアナログリザバーAIチップを用いたリアルタイム学習機能付きセンサシステム」が「イノベーション部門賞」を受賞したことをお知らせします。
CEATEC AWARD 2025は、国内外の最先端テクノロジーが集まるCEATECにおいて、特にイノベーション性が高く優れた出展製品・技術・サービスに授与されます。中でもイノベーション部門賞は、産業・事業・社会・生活の持続的維持と発展に貢献し、Society 5.0の実現に即した先進性、具体性、社会貢献性を備えた新技術やソリューションが対象です。
今回受賞しました当社の「エッジ向けアナログリザバーAIチップを用いたリアルタイム学習機能付きセンサシステム」は、アナログリザバーAIチップ(北海道大学と共同開発)の特徴であるリアルタイム学習機能と、TDKの加速度センサを組み合わせたもので、時間的に変化する(時系列変化)情報を低消費電力で高速に処理することが可能です。
今回の受賞においては、AIの活用が進むことで世界的な電力需要の増大と通信遅延が課題となっている中で、クラウドだけでなくエッジ側にも省電力かつ低遅延なAIが求められており、リザバーAIが将来的な新しいイノベーションに繋がることについて高く評価されました。
今後は、北海道大学と連携してリザバーコンピューティングの研究を更に進めるとともに、当社のセンサシステムズビジネスカンパニーやエッジ領域でのセンサソリューションビジネスを展開するTDK SensEIと連携してシナジーを生むことで、AIエコシステム市場の発展に貢献していきます。
受賞案件と受賞内容について
- 受賞案件:エッジ向けアナログリザバーAIチップを用いたリアルタイム学習機能付きセンサシステム
- 受賞内容:イノベーション部門賞
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、エレクトロニクス業界のグローバルテクノロジー企業であり、イノベーションリーダーを目指しています。 ブランドアイデンティティの新しいタグライン「In Everything, Better」のもと、TDKは生活、産業、社会のあらゆる側面でより良い未来の実現を目指しています。90年にわたり、「創造によって文化、産業に貢献する」という社是に基づき、TDKは電子機器の中から世界の発展に貢献してきました。先駆的なフェライトや時代を象徴するカセットテープにはじまり、最先端の受動部品、センサ、バッテリーによってデジタル時代でつながる世界を支え、サステナブルな未来への道を切り拓いています。TDKのベンチャースピリットによって融合することにより、世界中の情熱的なチームメンバーが、私たち自身、お客様、パートナー、そして世界のためにより良いものを追求しています。TDKの最先端技術は、産業用途、エネルギーシステム、電気自動車からスマートフォンやゲーム機まで、あらゆるものに活用され、現代生活の中心にあります。
TDKの多様で最先端の製品ポートフォリオには、受動部品、センサおよびセンサシステム、電源、リチウムイオン電池や全固体電池、磁気ヘッド、AIおよびソフトウェアソリューションなどがあり、その多くが市場をリードしています。製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambda、TDK SensEI、ATLがあります。現在、TDKはAIエコシステムを重要な市場と位置付け、自動車、ICT、産業機器分野におけるグローバルネットワークを活用し、幅広い分野で事業を拡大しています。2025年3月期の売上は約2兆2,050億円、従業員総数は全世界で約105,000人です。
ダウンロード
- 技術の詳細情報は
https://www.tdk.com/ja/news_center/press/20251002_01.html
https://www.tdk.com/ja/featured_stories/entry_083-analog-reservoir-computing-AI-chip.htmlで参照できます。
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伊藤 | TDK株式会社 広報グループ |
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