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[ 2016年3月期 通期 決算説明会 ]Q&A

Q1. 2016年3月期の営業利益934億円から2017年3月期の740億円に変動する内訳をご説明いただけますでしょうか。
A1. 為替が前期は120円平均であったのに対し、今期は110円で見ております。為替感応度は1円の変動に対し対ドルで営業利益に約14億円になっていますので、そこで約140億円のマイナス影響を想定しています。磁気応用製品セグメントにおきましては、前期から減益の前提であります。
Q2. 売価下落の要因についてはいかがでしょうか?
A2. 売価下落につきましては基本的に今までの傾向と大きく変わりませんので、大体年5%程度の売価値引きを見込んでおります。
Q3. ヘッドの減少分がそのままほぼ全体の利益の減少になり、逆に、受動部品と二次電池については10円の円高にもかかわらず増収増益を確保できるという理解でよろしいでしょうか?
A3. そうです。ヘッドの減益分を二次電池と受動部品でカバーして、結果的には740億円という形になっているイメージです。
Q4. クアルコム社にカーブアウトする部分については、今回公表の見通しに含まれているのでしょうか?
A4. 今回公表させていただいている通期見通しにつきましては、クアルコムへの譲渡に関する一時的な収益は一切含めておりません。4Qまで、売上・利益については従来ベースの見通しで発表させていただいております。
Q5. 設備投資についてですが、今期かなり計画を増額されています。この増加分についてもう少し詳しく教えてください。
A5. 当初、中期の3年間で発表しておりました額より約800億位今回上積みした形でお示ししております。その中で約半分位が、高周波部品の投資になります。クアルコム社との合弁会社設立に関する発表以降に発生する分については、最終的な高周波部品事業譲渡の対価支払いの中で返金される形で進めております。ただ、現時点ではまだ当社の投資としてカウントする必要がありますので、その分を含んでおります。残りは、今回戦略成長製品として掲げております3分野(①センサ・アクチュエーター、②エネルギーユニット、③次世代電子部品)を今後成長加速していく意味で、今回追加で投資計画を入れております。また、既存の製品、特に二次電池等の成長事業に対してさらに追加的な投資を入れおります。以上が内訳でございます。
Q6. スマホ市場全体の今年度の台数は昨年より増えるのでしょうか?またタブレット市場の感触も教えてください。
A6. スマホについては、今年の台数は微増だろうと考えております。中国はもう飽和感があり、当然先進国は全部飽和しています。インドで4Gがいよいよスタートしますが、これがどういうスマホになるかが一つのポイントになるかと思います。全体の台数はあまり増える見込みはありませんが、キャリアアグリゲーションや5G等が出てきますと、やはり中に使われる電子部品の数は増えてくるだろうと思っています。
タブレット市場の状況はあまりよくないですが、今後は薄型パソコン等と区別がつかない世界になっていくのではないかと思います。これらのアプリケーションは薄型のため、薄型の二次電池の需要も出てきます。またスマートフォンよりも大型の二次電池なります。ぜひ当社としてもこれらのアプリケーションに対する二次電池の販売を拡大していきたいと考えております。
Q7. 長期的なHDDの市場の見通しをP19で見せていただいていますが、2020年頃の数量は、過去2年と比べると減り方がマイルドになっている形だと思います。そこの背景について教えてください。
A7. PC向けHDD市場は引き続き減少していくと見込んでおりますが、2020年位にWindows7の延長サポート期限が切れてまいりますので、それによるPC買い替え需要増を若干織り込んでおります。HDD市場については、今後もPCの動向やデータセンターの動向を注意深く見ていきたいと考えております。
Q8. 1QのHDDヘッドの出荷数量の見通しについて教えてください。
A8. 4Qの数量より10%程度増加するとみております。
Q9. HDDヘッド市場について、今期は19ページのグラフを拝見すると若干減るような前提で入っているように見えるのですが、実際どの位の水準を想定されているのか教えてください。御社のシェア実績と今期の見通し、単価の状況について教えてください。
A9. HDDヘッドの市場につきましては、今期は約14億1,600万本位を想定しております。我々のシェアですけれども、前期のシェア実績が23%です。今期はそこから1ポイント位落ちる予定で計画を組んでおります。単価につきましては、現在一番数量が多い2.5インチの500GBや3.5インチの1TBについては、年間ベースで2%程度しか下落しないことを前提にさせてもらっています。ただ、一方でニアラインの6TB、8TB等については今後市場が伸びる製品で、投入されたばかりの製品ということもありますので、年率ベースで見ると二桁以上のパーセンテージの下落を想定しております。
Q10. 御社のヘッドの数量自体は大体10%弱位の減少で見ているということでよろしいですか?
A10. はい、ご指摘のとおりでございます。
Q11. 20ページに前工程の拠点集約と記載がありますが、それに関連する費用は今期の計画に含まれているのでしょうか?
A11. 今期2017年3月期の計画では織り込んでおりません。