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[ 2016年3月期 第2四半期 決算説明会 ]Q&A

Q1. 今回、HDDの需要見通しを引き下げていますが、来期についてはどのように見ているのか教えて下さい。また、HDDヘッドの数量についても今期から来期にかけてどのように変化するのか教えてください。
A1. 今期の見通しを4億6300万台に修正をさせていただきましたが、来期は今期の水準から5%程度下がると見ております。HDDヘッドの需要につきましては、約15億5000万から6000万の間位の横ばいと見ております。
Q2. その時のTDKのシェアについてはどのように考えたらよろしいでしょうか。
A2. 大体23%前後と考えております。
Q3. 期初に今期の5大重点事業や新規事業等の中期の方針の話を伺っていますが、来期の売上増とか利益増が期待できそうな製品についてご紹介お願います。
A3. 今一番期待しているのはセンサ事業になります。特にTMRを使った角度センサ、ポジションセンサー等が来期の後半以降期待できると見ております。また、薄膜部品も来期以降伸びてくるだろうと見ております。
Q4. SAWフィルター等の高周波部品事業は、特に来年に向けた目線は大きく変えてないというイメージなのでしょうか?
A4. SAWフィルターについては新製品を出していきます。BAWフィルターもパッケージングを薄くした新製品を投入していく予定です。
Q5. 磁気応用製品セグメントのマグネットですが、一過性の費用が2Qにどれだけ入っているのか教えて下さい。
A5. 約10億円程度入っております。
Q6. HDD市場の需要環境が今までの想定より変わってきている中で、今後のHDDヘッドの収益をどのように再構築していくのか教えて下さい。
A6. 市場のIOT含めた大きなデータをバックアップしていく流れを考えますと、HDD需要は、段階的には下がっても急激に落ちるとは思っておりません。そういう中で、当社としては、HDDメーカー様に対して今までとは違う枠組みの中で、新しいサービス提供や共同開発で提携をしていくというような方向を模索したいと考えています。開発を進めております熱アシスト記録ヘッドにつきましても当初の課題が解決されつつあります。熱アシスト技術のような高度な開発技術の提供、組み立ての能力の提供を含めて当社の付加価値をHDDメーカー様に水平転開していくという道を模索しているところでございます。
Q7. 二次電池について教えて下さい。今の成長ペースが続くと、今期は売上で2,000億円を超える水準まで上がっていくと思っています。今まではスマートフォン、タブレットや薄型PC用途で堅調に伸びてきました。昨日5か年計画の概要というのが中国政府から発表されていたと思います。環境を維持しながら成長を実現する中で電池が重点産業化されたと思います。今後かなり大きな話になってくると思いますが、TDKにとっての電池の事業の位置付けというのは、3年後とか5年後とか、おそらく全然違うフェーズに入ってくのではないかと思っています。これからどのような方向性で成長させていくのでしょうか。
A7. 非常にいいご質問で、電池の戦略そのものになってくるだろうと思います。実際に当社は、過去はもっと車や産機のほうに舵を切ろうと実は思っていました。ただ、車は承認にかなり時間がかかる上、かなりの経営資源を投入しなければならない。生産ラインへの投資もかなり増加することになります。当社は今までコンシューマ向けにほぼ特化をして、競争力もかなりついてきたと思っています。車や産機の研究は継続していますが、当面はコンシューマ分野をもっと圧倒的に強くしていく方針です。
Q8. その中で次のステップの為の研究開発や投資もされてきていると思います。産機のほうもおそらく2020年くらいに市場も大きくなると思いますが、産業機器分野に対しては、どのような見解をお持ちですか?
A8. そうですね。産業機器分野は当社の重点市場ですので、間違いなくやっていかなければならないと思っています。当社は、二次電池に加えて、チャージャー、DC-DCコンバータ、アルミコンデンサなどの産機用受動部品、非接触給電等、エネルギーマネジメントに関する部品を幅広く持っておりますので、全部合わせてシステムで販売できます。電池については先程申し上げましたとおり、コンシューマ分野で圧倒的な競争力を確立し、収益を出しながら、産機分野等の次のバッテリーも模索したいと考えております。
Q9. 3Qの売上増減イメージが説明会資料の14ページに載っていますが、受動部品の中身の増減イメージを教えて下さい。
A9. コンデンサにつきましては、そこは受動部品全体の同じレベルで、2Qの売上から横ばいのイメージです。インダクティブデバイスについては、2~3%位のイメージで増加すると見ております。その他受動部品につきましては、2%位の増加を見ております。
Q10. 1Qから2Qでその他の受動部品の収益が改善していると思いますが、1Qから2Qにかけてどういったところが利益率の改善に貢献しているのか。それから3Qに向けての継続性について教えてください。
A10. 1Qから2Qに向けまして、生産性、歩留まり、品質が改善しています。前にご報告したと思いますが、HDDヘッド事業の技術者を派遣し生産性改善の取り組みを継続しています。今後まだ改善の余地がありますので、引き続き歩留まりを上げて利益貢献できるように進めている状態です。
Q11. 2Qの改善というのは、特にミックスの変化というのは変わってないという、そういう認識ですか。
A11. ミックスについてはそれほど大きくは変わってないと思います。そこは計画線であったと認識しております。