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[ 2007年3月期 第3四半期 連結決算説明会 ]Q&A

Q1. コンデンサに関する質問です。第3四半期のコンデンサの業績確認が1点目。資料から推測すると前四半期比でやや減収のように見えますが、この状況について教えてください。
二つ目は、設備投資に対する考え方についてです。従来の生産能力は、月産170億個体制で今年の春には月産200億個体制を予定という説明を前回の説明会でいただいていますが、第3四半期の業績を見て、この予定が変わってきているかどうか、生産能力拡大の進捗状況を教えてください。
A1. 第3四半期のコンデンサの売上は、第2四半期に対してほぼ横ばいです。設備投資については、昨年(2006年)9月末に月産170億個体制を完了しました。月産能力200億個体制への拡大は、来期上期いっぱいに完了する予定で現在取り組んでいます。
Q2. 生産能力が以前に比べて上がっているということを考えると、この第3四半期はコンデンサの売上がもう少し増えてもよかったのではないかと思います。前回の中間決算明会のときに、第3四半期の売上は、前四半期比で1桁の後半くらいの伸びを期待できるのではないかというお話でしたが、この差をどう解釈すればいいでしょうか。
A2. 月産170億個の生産体制は昨年(2006年)9月に完了しましたが、設備投資のタイミングが他社と比較して遅かったのではないかと考えています。上期において生産能力の問題から、高・大容量の一部主要製品に納期の問題があったために、他社にシェアを取られたのではないか。これが第3四半期の売上に影響を与えたのではないかと推測しています。
Q3. 1-3月期にかけてのコンデンサの売上のガイダンスは、どのような形になりますか。
A3. 2006年3月期の第1四半期を100として指数化した場合、今期第3四半期の実績が129に対して第4四半期は120程度の売上を見込んでいます。
Q4. コンデンサの利益率についての変化の方向性について教えてください。
A4. 第3四半期の利益率は前四半期比ほぼ横ばいです。第4四半期の収益性に関しては歩留まり等の改善によって同じくほぼ横ばいを見込んでいます。
Q5. ヘッドに関する質問です。四半期毎の数量ベースの出荷動向はどうなのか。フェムト比率の現状と、今後どういう形で比率が上がっていくのか。また、来期は、垂直記録の導入によって、PC用、特に3.5インチドライブのヘッド員数はどんな見方をしているのか、今わかる範囲でお答えいただければと思います。
A5. ヘッドの出荷数量については、2006年3月期の第一四半期を100として、第2四半期が103、第3四半期が124、第4四半期が129。今期の第1四半期が111、第2四半期が130、第3四半期が131。第4四半期は130と見込んでいます。
フェムトの比率ですが、第3四半期は、フェムトタイプヘッドが45%、ピコタイプヘッドが55%、第4四半期は現在のところ、フェムト比率が64%にあがり、ピコが36%まで落ちると見込んでいます。
Q6. 来期は、PC用ドライブの垂直記録採用が増えてゆくことで、ヘッド員数はどうなると見ていますか。
A6. 3.5"は2.8から2.78と見ています。2.5"もそれほど変わらないと見ていますが、現在の平均値2.9から若干下がるのではないかと見ています。
Q7. 次に、通期営業利益見込みから9ヶ月累計実績を引くと、第4四半期の営業利益見込みは約200億円強になると思います。第3四半期の営業利益額からは減益の想定ということになりますが、その要因は主としてヘッドの落ち込みなのでしょうか。確認をお願いします。
A7. 通期の営業利益見込みは820億円としていますので、第4四半期の営業利益は206億を予定しているということになります。おっしゃるとおりヘッドの落ち込みが、第3四半期と比較して利益が落ちる大きな要因と考えています。
Q8. ヘッドの第3四半期の出荷数量に占めるGMR、TMR、PMRの比率を教えてください。第4四半期の見通し、来期がどうなるかお願いします。
A8. ヘッドのTMR、PMR比率は、前回までのご説明がわかりづらかったので、今回は単純にTMRとPMRの比率でお答えします。まず、TMR比率について回答します。今期の第1四半期は24%、第2四半期31%、第3四半期46%の実績です。第4四半期は58%まで比率が上がると見ています。一方、PMR比率については、第1四半期はゼロ%に近いですが、第2四半期は6%、第3四半期8%、第4四半期10%と見ています。来期は今まさに検討しているところで、TMR、PMRの比率がさらに高くなると見ています。
Q9. また、デンセイ・ラムダグループの業績をTDKの連結ベース、つまり、USGAAPでみたとき、第3四半期の業績がどうだったのか。今期のデンセイ・ラムダグループの営業利益の見通しについてお願いします。
A9. デンセイ・ラムダグループの第3四半期の業績は、きのう発表されました。営業利益は、若干赤字でしたが、デンセイ・ラムダグループとしては日本基準に従って、のれんを今期中に全部償却する形をとっています。TDKで連結するときはSEC基準に従っているので、第3四半期の営業利益は、数億円の黒字になっています。
デンセイ・ラムダグループはUPS事業もやっており、第4四半期の売上は拡大する時期にあたるので、デンセイ・ラムダグループ単体としても営業利益は、10億円程度の黒字を予定していたと思います。そこにさらにのれんの調整が入るので、TDKグループ連結ベースではそれ以上のプラスになると理解しています。
Q10. TMR比率がピークアウトするのはいつごろですか。
A10. GMRからTMRに順次新製品に切り替わっていきます。ただ、従来製品がフェーズアウトするかについては、得意先の動向もあるので確かな時期は現時点では申し上げられません。
Q11. ヘッドの価格はこの第3四半期は前四半期比どの程度落ちていますか。来年度、ヘッド事業の増収増益は可能なのか。どういう戦略、事業構想を社内で考えられているかご示唆ください。
A11. ヘッド価格の下落については前四半期比で3〜4%、ほぼ想定の範囲で下落しています。来期の見込みについては、ドライブの台数が約5億台、HGAの数も増えていきますが、ドライブ自体の価格が下がっているということで、私たちの得意先とともにやっていく中で、どういった形で競争についていき、協力できるか模索しています。数量は増えるが、売上、利益とも、従来に比べると厳しい環境が続く。その中で事業計画を組み立てるように考えています。
Q12. HDDの組み立ての仕事を増やすというような、今までとは違う事業展開も考えられるのでしょうか。それとも、来期も、ヘッド事業そのもので収益を上げていくという考え方ですか。
A12. いろいろな形で得意先に協力して、ウィン・ウィンの関係をもてるような工夫をして、当社のヘッド事業を組み立てていきたいと考えています。
Q13. コンデンサの需給バランスはまだ逼迫状態が続いているのに、シェアが落ちているとする御社の説明には違和感があります。前回の説明会では、10-12月期はシェアが戻るという想定でしたが、実績はそのようになっていないように思います。何がうまくいかなかったのでしょうか。2007年の大容量コンデンサの市場成長予想、および、TDKの売上の伸びの見込みなどについて、示唆や目標、思いがあれば教えてください。
A13. コンデンサ市場は非常にいい環境にあり、TDKは第3四半期には月産170億個の生産体制をもって生産を継続しましたが、先ほども申し上げましたように、設備投資が競合他社に比べて遅かったために、高容量、大容量の一部の製品で納期の問題が発生し、シェアを落とした結果、第3四半期の売上が第2四半期と横並びになったということです。
Q14. コンデンサ業界の逼迫状況は続いています。お客さんがかき集めてでもコンデンサをほしいという状況では、納期問題でシェアが取れなかったとしても、納入先は簡単に見つかるというようなことはないものなのでしょうか。前の四半期でそういう納期問題があると、次の四半期でもその問題を引きずって、生産能力が拡大しても、売上を増やすのは困難な状況だったのでしょうか。
A14. 第3四半期はそういう状況にあったと考えています。第4四半期以降は納期問題からくる市場シェアの問題は解消されるだろうと見ています。
Q15. 2007年のコンデンサの事業環境をどのように見ていますか。
A15. 2007年も順調であると見ています。コンデンサ市場は、数量ベースで2桁台パーセントの成長、金額ベースでは1桁台パーセント程度と見ています。
Q16. 電子素材部品部門の営業利益ですが、第2四半期にあった一次費用を考えると、第2四半期から第3四半期にかけて、利益はほぼ横ばいだと思います。HDD用ヘッドの売上が減って、他の製品の売上がほぼ横ばいの中で同水準の利益を確保できたのは、よくがんばっておられるような気がしますが、その背景をご説明ください。また、第4四半期に一次費用を見込んでおられるのなら、併せてお願いします。
A16. ご指摘のとおり電子素材部品部門の売上は第2四半期、第3四半期であまり伸びていません。その要因の一つがコンデンサです。HDD用ヘッドは、売上が大きく落ち込んだのに対し、営業利益はあまり落ち込まずに、第2四半期、あるいは前年第3四半期と変わらないぐらいの利益水準を維持しています。幸いに、歩留まりがよかったというのが大きな要因です。もう一つは、記録メディアが若干黒字に変わった。また、その他電子部品ががんばってくれたということで、こういう結果になっています。
Q17. 第2四半期から第3四半期でHDD用ヘッドの売上は減っていますが、その他電子部品が増益になったというイメージですか。
A17. そうです。
Q18. コンデンサの売上は前四半期比で減ったけれども、償却等が増えて、あまり営業利益は変わっていないということですね。
A18. 売上が減ったと言ってもごくわずかですから、利益に影響する数字ではありません。コンデンサの利益水準は、わずかずつですがよくなっています。
Q19. HDD用ヘッドも歩留まりがよくなって、それが第4四半期にかけてももっとよくなって、売上が減ってもあまり利益が減らないということが見通せるでしょうか。
A19. そうなったらいいなと思いますが、値引きが厳しいので、そういうことは期待しないでおこうと思っています。
Q20. HDD用ヘッドのシェアについて、来年度に向けてお客さんのシェアをどうやって上げるのか。また、御社のシェアがどのようになるのか。第2四半期から第3四半期にかけて数量はほぼ横ばいということでしたが、計画と比べると若干下回っています。HDD用ヘッド内製メーカーへの入り込み方を含めて、来年に向けてのシェアについてお話しいただければと思います。
A20. シェアについてはまさに今、来期の計画を立てているところですが、新しい顧客の拡大、現状のお客様のシェア増にしたがって、私たちも31%から、さらにプラスになるように進めているところです。ただ、大きく(例えば5%ポイント)上げられるかというと、今の時点でそこまで強気の見方はできておりません。ただし、シェアの現状維持ではなく、確実にシェアアップする活動を展開したいと考えています。
Q21. HDDメーカー最大手の方と取引がなくてもこれからシェアを伸ばしていく、そして、御社のお客様がシェアを失っていく可能性がある中でも、御社のシェアが上がるのは現実的だということですか。
A21. そのように実現できるよう活動をしています。
Q22. 今後、HDD用ヘッドの垂直記録方式の比率が上がっていくと思いますが、来期の比率見通しがあれば教えてください。この比率が上がったときに御社の収益性に与える影響、単価がどうなるのか、歩留まりがどうなるのか、いろいろとあると思いますが、トータルでどういった影響になるのか教えてください。
A22. 先ほど承認化スケジュールでお話ししたように、新しい製品は全て垂直にシフトしていくので、HDD用ヘッドの垂直記録方式の比率については、今後、第4四半期の10%からどんどん上がっていくだろうと見ています。ただし、従来品の3.5インチ160GB/P製品はロングライフが予想されますので、完全に垂直にシフトするのがいつかということは、現時点では答えようがありません。ただ、新製品の割合が確実に増えれば、垂直の比率が上がることになります。
一方、垂直の比率が上がって、私どものビジネスに何かインパクトがあるかということですが、垂直にすることによって、技術的、特性的なマージンがかなり広がっています。歩留まりも、非常に安定した形で新製品の立ち上げができるのではないかと見ています。特に機種が変わったからといって、大きなインパクトがあるとは見ていません。
Q23. 先ほど、電子デバイスの製品内訳にて第3四半期の状況を教えていただきましたが、第4四半期の見通しについても教えてください。
A23. 売上を見ると、インダクティブデバイスはほぼ同水準、高周波もほぼ同水準、電源は増加、と見通しています。
Q24. 先ほどのHDD用ヘッドの単価と歩留まりの話をもう一度教えてください。3ヶ月前の中間期のときに、単価下落は半年毎に10%、前年比で18%というお話がありました。そして、さきほど前四半期比で3〜4%と言ったのは、中間期のときの単価下落見通しも変わらず、そのインラインの数字ということでよろしいですか。
A24. 今おっしゃられたとおり、半年毎に10%、前年比で18%弱の単価下落です。
Q25. 今、HDDのマーケットで言うと、モバイル系、特に2.5インチのHDD価格が相当きついということですが、御社のHDD用ヘッド事業もそういう傾向はありますか。つまり、2.5インチ系の価格下落が厳しいという状況は、部品にも影響はありますか。
A25. 単価下落がサイズ別で濃淡あるわけではなく、全体的に厳しいです。お客さん(HDDメーカー)からは、2.5インチが特に厳しいと伺っていますが、HDD用ヘッドの値段で大きく差をつけているということはありません。
Q26. HDD用ヘッドの利益ですが、前四半期比で売上は減ったけれども利益は横ばいでした。
A26. 売上が落ちた割に収益性は落ちなかったので、結果として、利益率は上がったという意味です。
Q27. 言いにくいところだと思いますが、HDD用ヘッドの歩留まりの上昇というのは何からきているとお考えですか。中間期のときに社長から、歩留まり改善の手段が出てきたというお話がありましたが、例えば100あるうち、どれぐらいまでこの四半期で出ているような感じでしょうか。第4四半期とか来年に向けても、それが効くものなのか。先ほど、垂直へのシフトによってかなり良くなるというお話でしたが、それが第3四半期の時点で、比率はまだ少ししか上がっていませんが、結構出てきているのか。そこらのニュアンスを教えていただけますか。
A27. 私が聞いている限りでは、新機種が出ると、当初は歩留まりが悪く、量産に慣れてきて歩留まりが上がっていくのが従来であるが、今回は新機種の立ち上げが比較的早く、歩留まりロスが少なく済んだと聞いています。
Q28. それは継続できるものですか?
A28. そのときそのときで、機種の難しさによると思います。
まさに先ほどの新技術、TMRと垂直というように、GMRからジャンプした技術によって、製品の特性のマージンが拡大しています。従来GMRでは、新機種の立ち上げに苦戦して、生産習熟度が上がるのに若干時間がかかっていましたが、今の新機種については、立ち上げ時期のトラブル、歩留まりの問題が非常に少ないことがプラスに作用していると考えています。
Q29. 垂直ヘッドの技術に関して、御社と他社さんの違いは、ご認識なされている範囲であるでしょうか。方法として、例えばモノポールとか、トレーリングエッジとか、いろいろあると思いますが、差し支えなければご教示いただければと思います。
A29. 垂直記録は今までの長手記録と比べて新しい技術ですから、ヘッド単体だけでなく、ヘッドとメディアとのマッチングをいかにとるか。組み合わせの解は従来よりも選択肢があると思っています。そういった意味では、弊社が今とっているデザインと他社さんのデザインに、若干の違いは当然あると思います。それは、お使いになる媒体との組み合わせで最適な解が出るところで使われていると思います。垂直の技術も、成熟度が上がればある形に収束する。長手記録はそういう方向になってきたと思いますが、垂直記録はまだいろいろな選択肢がある。そういった中で各社各様、私どももそうですが、他社さんも、マッチングの範囲が広い、もしくは、さらに特性が取れる構造を選択してやっていく。私どもはメディアメーカーと協力しながら、お客様に提供できるように進めています。

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