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[ 2006年3月期 第3四半期 連結決算説明会 ]Q&A

Q1. セラミックコンデンサの収益性ですが、3Qの実績と、4Qの見通し、並びに価格の状況について簡単にお話しいただきたい。
A1. まず、コンデンサの売上に関してですが、江南取締役から話があったように、今年の上期は売上が前年同期比約90%。下期はだいぶ回復して、前年同期比で110%ぐらいになるとみています。
今期1年間のコンデンサの収益性は、先期よりも悪くなるとみています。つまり、1Q、2Qの悪い分を3Q、4Qでは完全には挽回できないとみています。3Qは上期と比べれば収益は改善してはいます。また、4Qの利益率については3Qとほぼ同程度とみています。しかし、年間比較では今期の収益性は前期より落ちるとみています。
3Qの価格は、前年と比較すると2桁%台の下落になっています。
Q2. シーゲート社のマクスター社買収のインパクトについて来期以降どう考えたらいいかということについて、上釜さんのお考えを教えていただければと思います。
A2. マクスター社向けの数量見込みについて、今期の下期を100としたときに、来期の上期は数量ベースで75%、下期は50%を予測しております。現在は、いろいろなことを検討している最中です。具体的なことは今日は申し上げられません。
Q3. 先ほどのスケジュールの説明の中で、直近、マクスター社のハイエンドタイプ、160GB/Pの新製品の発表が未だにないということから推測すると、この製品あたりからシーゲート社の仕様(製品)に代わってくるということですか。
A3. 160GB/Pドライブでディスク枚数の少ないものについては、シーゲート社製ヘッドとマクスター社向け(TDK製ヘッド)が、承認化も含めて同時進行するだろうと見ています。そのため、私どもは160GB/Pについては引き続きサポートしていこうと考えております。
Q4. ラムダパワーグループと電池事業ですが、3Qにおいてそれぞれの事業が与えた売上と利益の影響額について、数字をいただければと思います。
2点目は、今期年間の記録デバイス部門の予想売上高を大きく増額されています。通期売上見込みは3,040億円と、前回見込みに比較して、約290億円増やしていますが、その内訳、つまり、どんな顧客、どういう事業、どういう形態のもの、何が増えたのか教えてください。同時に、年間売上ベースで290億円の増収見込みにも関らず、結果的に営業利益が増額されていないということで、その背景について説明してください。
A4. 3Qにラムダパワーグループの影響額は、売上で117億円です。電池の影響額はご容赦ください。
記録デバイス部門の売上を増額した背景について説明します。基本的にはマクスター社向け売上見込みはあまり変わっていません。つまり、他社向けの数量が伸びているということです。需要増加によるものが約22%とみています。ハードディスク需要の伸びは、ヘッドの本数に換算して22%ぐらいあったと思います。それから、私どもがキャプティブのあるお客様を取り込んだということが一つ。また、需要増加以上に伸びたお客様があった。その三つが考えられます。
売上が上がったのに何故利益がそれほど増えないのかということについては、1点目は、値引きがきつかったことと、また、2点目は、125ギガの立ち上げで少し歩留まりを落としたこと、この2点が大きな理由と考えます。
Q5. 二つ教えてください。セラミックコンデンサのところで、先ほど価格の件を前年比でお話になっていましたが、7-9期に対して10-12期の価格動向はどうなっていますか。つまり、四半期ベースで見ると価格は落ち着きが出ているのか、それとも変わらないペースで下がっているのかコメント下さい。また、今の生産能力の状況や受注の状況、年明けの見通しを教えてください。
二つ目はヘッドですが、いつも教えてもらっている指数にしたときの四半期毎の動きを教えてください。もう一つは、先ほどマクスター社向けの数字を指数化して説明がありましたが、御社全体とした場合にこの下期を100としたら、来期上期、下期はどうなるとみていますか。当初からの来年度は4ポイントくらいシェアを上げるという見通しをもっていましたが、マクスター社が50%になる見込みだとちょうどシェアにして4ポイントぐらいになるので、全体としては減らない可能性があるのかどうかコメント願います。
A5. 1Q、2Qにおけるセラミックコンデンサの値引き率は大きかったが、3Qはやや小さくなり、安定化の傾向を示しています。3Qは受給が逼迫し、あまり値引き圧力は大きくありませんでした。受注は、10月くらいから非常に好調で、生産能力よりも受注が多少上回り、生産能力100に対して受注は109〜120程度あります。4Qの受注は3Qよりも下がると見ています。

ヘッドの出荷数量について説明します。前回、先期4Qを100としたとき、今期3Qは119と申し上げましたが、実績は123でした。4Qは前回報告したとおり118を見込んでおります。マクスター社向け出荷が減るという数量の話をしましたが、今期下期の全体の出荷を100としたとき、来期の上期は102、下期は105とみており、ヘッド事業全体の数量は来期は微増とみています。
Q6. 3Qと4Qのリストラチャージを確認させてください。
また、コンデンサとヘッドの収益性が、更に改善し、前期のよい収益性のレベルに戻るのか、またそうだとすれば、それは何時ごろと予想しているかということについてコメントください。
コンデンサは検査工程を強化したまま解除していないとおっしゃっていたので、価格や受注の状況はそれほど悪くないが、そこが収益性改善の足かせになっているのかなと受け止めました。
逆にヘッド事業は数量が全体で来期も微増ということですが、160GB/P、180GB/Pや、2.5インチの新製品などが出てくるので、これら新製品が収益性を高める要因になると考えておくべきか、それとも立ち上げ時の歩留まり問題や、コストダウンが実際に実現しないなどの悪化要因が大きくて収益性の改善は期待できないとみるのが妥当なのでしょうか。ヘッドとコンデンサそれぞれの来期の収益性について、示唆があればお願いします。
最後に全社的な今後の成長に関してですが、マクスター社とシーゲート社の合併の計画が表面化したからには、その影響をカバーするためにも、利益率を上げるなどして、来期以降も成長を実現するという、考え方があると思います。こうした背景の中で全社として成長のための取り組みにはどういうものがあるのか、そのシナリオを教えてください。
A6. リストラ費用は3Qまでで約22億円使っています。これは基本的に記録メディア製品部門で計上しています。今期1年間で45億円使うという想定に立っていましたので、この4Qには差額である23億円使う予定です。それに加えて4Qには電子部品で追加の20億円を予定します。従って、4Qは43億円のリストラ費用を見込んでいます。
全社としても、シーゲート社とマクスター社の合併のニュースが出てきて、今後の成長に向けてどのように取り組んでいくのかということについては、予定していた売上が減るといった想定を元にして、この負の影響を、他の事業でカバーしていかなければいけないと考えています。例えば、構造改革を予定していたよりも急ぐとか、いろいろなことを考えていく可能性が出てくるかもしれません。

ヘッド事業に関しては160GB/P、180GB/Pの新製品が高収益になるかどうかというご質問の回答ですが、私どものヘッドの歩留まりは、問題無いレベルで行けるとみています。ただ、ドライブメーカーでどういうことが起こるか、信頼性を含めてまだはっきり見えていないところがあるので最終歩留まりで問題があるのかどうかは予測が難しく、現時点では何とも言えません。
当社のヘッド事業においては、私どものお客様に勝っていただかなければならないということを重要な要素と考えると、ヘッド製品だけが高収益性ということ、つまりTMRだから高く売れるかというご質問については、価格設定もヘッド事業の戦略の一つで、これをどう考えるべきかという問題だと思います。そこは見合ったところ、リーズナブルなところでやっていきたいと考えています。ヘッド事業としてもっと他の対策はないのかというご質問ですが、これ以上具体的なことについての回答はご勘弁願います。

コンデンサの利益の回復見込みについて説明します。4Qに入りましても、収益性改善のために、いろいろな対策を講じております。3Qで、ほとんどの問題点は解決しましたが、収益性という観点からは4Qはまだ、完全ではありません。検査工程の選別人員が余計だとか、お客様の信頼を維持するために、品質管理費用が想定以上にかかりながら全体品質を確保することを4Qでも引き続きやっているという面が残っています。従って、収益性の改善が具体的な数字に表れてくるのは、来期の1Q以降ではないかと思います。
Q7. コンデンサのシェアを若干落としていると思いますが、それに対してはどのようにする予定ですか?
A7. 来期以降は今若干落ちている占有率を伸ばせるように、材料開発、工法開発、設備投資など、いろいろ検討してアクションをとっています。来期は以前の占有率に戻せるように努力したいと思っております。
Q8. HDD用ヘッドに関して1点教えてください。ご説明の中でもハードディスク(メディア)の供給不足のお話がありましたように、HDD用ヘッド以外の部品の準備度合いによって、HDDメーカーさんの新製品の開発具合が変わってくると思います。HDD最大手のシーゲート社は垂直記録方式でかなり先行しているという状況を考えると、部品の供給不足による影響はかなり気になるところです。それに関して、御社のお考えと何かしらの対策を打てる部分があるのかどうかということについて、コメントを頂戴できればと思います。
A8. 3.5インチの160GB/Pについては、アルミ製ディスクと長手記録方式でいくだろうと考えています。これについては、メディアメーカーさんとも話をし、供給については大丈夫だと思います。しかし、2.5インチ以下のガラス製ディスクの垂直記録方式の供給不足が懸念されます。そのため、TDKとしては長手記録方式をバックアップとして準備しておくべきではないかということで、お客様にもそういうことを承認活動の中に組み込んでいます。
Q9. この数年間のHDD業界の流れを見ると、HDDメーカーによるHDD用ヘッドを含めた部品の内製化に向かっているのは否定できないと思います。例えば、ほとんどの部品を内製化しているシーゲート社が内製化をあまりやっていないマクスター社を買収したり、ウェスタンデジタル社がHDD用ヘッドメーカーであるリードライト社を買収しています。こういうことを考えると、HDD用ヘッド専業メーカーはTDKを含めて世界に2社ありますが、将来は1社で十分ではないかという見方もあると思います。TDKとしてどう考えているのでしょうか。
A9. 難しい質問ですが、必ずしも内製化しているHDDメーカーが勝っているわけではありません。確かにシーゲート社は強いですが、部品の内製化をしているHDDメーカーが勝ち続けるのかどうかというのは、もう少し見極めてもいいと考えています。そして、TDKとしては、いろいろなことを想定して検討しているつもりです。
Q10. HDD用ヘッドはこれからマクスター社向けが減っていく分と、他のお客様が増えていく分と、ある程度御社で調整可能かどうか。すなわち、先ほどの見通し数値ですと、来期は今期よりも数量が少し増えるということでしたが、その中で増える分と減る分について教えて下さい。そして、シーゲート社に買収されるマクスター社は今後TDKにとって競争相手となるわけですが、この場合どういう値段でマクスター社にHDD用ヘッドを売るのですか。
A10. マクスター社向けの出荷数量が減少するが、他の顧客向けで数量が増加すると見ています。そして、来期に数量が落ち込むということはないと見ています。つまり、売上高の急減を避けることで固定費は維持できるのではないかと考えています。もう一つは売価の件ですが、マクスター社が買収されて新シーゲート社となったとき、旧マクスター社向けにどういう売価戦略でいくかという質問ですが、今のところ、今までのマクスター社向けと同じ考えでやっていくつもりです。
Q11. 4Qの一般電子部品の業績見通しですが、3Qと比較して売上高はかなり減りますが利益は横ばいで見ておられます。さらに4Qに計画をされている構造改革費用を除くと高水準の利益計画になりますが、その実現性についてお話ください。さらに一般電子部品で構造改革費用として20億円を使って、何をおやりになるのか教えてください。
A11. 4Qの一般電子部品については、コンデンサ等、出荷しても収益性が上がらなかったものが、3Qから比較すると4Qは状況が良くなってくるということで、売上減でも同水準の利益を確保する。昨年10月に連結対象となったラムダパワーグループも、すでに外部発表されていると思いますが、4Qは3Qよりも利益が増える計画になっています。
また、2005年は当社の70周年ということで、株主に対しては1株当たり80円に増配させて頂く予定であり、それをベースにして安定的に増やしていく対応をしていますが、同様に他のステークホルダーに対しても3Qに利益を還元させて頂きました。これは3Qだけに発生する費用です。したがって、4Qにはこのような費用発生はないと見ていますので、目標利益は何とかクリアしたいと思っています。
なお、4Qに行う追加の構造改革は、収益性はかなり上がっているとはいえ、黒字化がなかなか見えてこない磁性製品や高周波部品を中心に約20億円を使う予定です。
Q12. 電子デバイス製品の中のインダクティブデバイスが非常に伸びていますが、具体的にはどのような製品が伸びているのか。また、インダクティブデバイスの収益性がどのように変化しているのか。来期以降の伸びをどのように見たらいいのか教えてください。
A12. 我々が前期に開発した携帯電話向け部品が伸びています。もう一つはインダクティブデバイスの中でも巻物ではなくて、SMD(Surface Mount Device)という積層部品が相当伸びています。そのため、インダクティブデバイスの利益率が非常に良くなったと考えています。来期以降は今期を基準にして、我々のコアの技術を使って伸ばしていきたいと考えています。

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