Rising Stars Clinic
“Rising Stars Clinic”とは
TDKのコミュニケーションメッセージである「Attracting Tomorrow」と重ね合わせ、これからの新しい未来を切り開こうとする若い方々がトップアスリートと交流し、世界最高峰の挑戦の場に触れていただく機会を提供するというTDK独自の社会貢献活動です。
将来のアスリートを目指すきっかけ作りをしたいとの考えで、陸上競技に興味を持っている学生を対象にTDKがオフィシャルパートナーとして協賛するWA (World Athletics)が主催する国際大会に合わせ定期的に継続して行っています。
本企画で協力してくださった世界のトップアスリートはレジェンドと呼ばれる往年のアスリート、次世代を担う若手のアスリートの中から選出され、金メダリスト、世界記録保持者を含む6か国、14名を数えます。
参加者のみならずアスリートたちからも好評をいただいております。
独自の技術で未来社会の実現に貢献するというTDKの企業姿勢と、未来を切り開く次世代の方の「未来への挑戦」を重ね合わせ、世界で活躍することの奥深さや面白さを伝えると同時に、記録と自己へのあくなき挑戦を続けるアスリートへの応援をしています。
第5回目(ブダペスト 2023年8月開催)
摂氏36℃。この時期としては異例の猛暑のブダペスト。ナショナル・アスレティクス・センター(National Athletics Center)においてTDKによるRising Stars Clinic が開催されました。このイベントのハイライトは何といっても、第19回世界陸上選手権大会に出場する選手が通るルートそのものを子供達が体験しつつ、4x100mリレーという競技を通じて、世界で活躍する陸上選手から直々のアドバイスを得られるというもの。この貴重な機会に恵まれたのは、地元のセントアン・ギリシャカトリック・ギムナジウム(Szent Anna Gorog-katolikus Gimnazium)に通う13歳から15歳までの生徒達16名でした。
8月24日、昼すぎ。16名の生徒達は、エルジェーベト公園(Erzsébet Square)の「ダウンタウンファンゾーン」にあるTDKのブースに集合しました。TDKによる360度VR映像「バーチャル競技体験」を楽しんだあとナショナル・アスレティクス・センターに移動。ここで今回のイベントを指導する3名の陸上選手(アンバサダー)と対面しました。
4人ずつ4つのグループに分かれて、まずは室内のウォームアップエリアにて、アンバサダーから4x100mリレーを行う上での様々なアドバイスを受けました。その後、実際にレースが行われている本番の競技レーンに移動してリレー開始。ブダペスト大会のマスコットYouhuuも飛び入り参加して子供達を激励しました。レース後は、本番さながらのメディア・インタビュー。ただしインタビューアーはアンバサダー。最後は、あのNoah Lylesも涙したメダル・プラザでの表彰式。ハンガリー国歌も流れました。その後、生徒達は観客席に移動して夜まで本番の世界陸上を観戦。生徒達にとってさぞ特別な一日になったことでしょう。
参加者の声
- 「素敵な経験だった!」
- 「いろんなプロジェクトがあって本当に素晴らしかったと思う。」
参加したアスリートからのコメント
- 「ハンガリーの子ども達にこのような貴重な経験を与えてくださり感謝しています。」(K. Szabó Gabriella)
- 「子ども達ととても素晴らしい一日を過ごすことができました。」(Shaunae Miller-Uibo)
第4回目(オレゴン 2022年7月開催)
アメリカ・オレゴン州ユージーンで行われた第18回世界陸上競技選手権大会において、4回目となる「Rising Stars Clinic」が開催されました。今回、子どもたちを指導したアスリートは、今大会の男子110mハードルで銀メダルを獲得したトレイ・カニングハム選手(米国)、今年の全米選手権女子1500mで優勝したシンクレア・ジョンソン選手(米国)、世界陸上と五輪でそれぞれ2連覇を達成している元十種競技選手のアシュトン・イートンさん(米国)、そして世界陸上4連覇、五輪2連覇の記録を持つ元女子砲丸投げ選手のバレリー・アダムズさん(ニュージーランド)の4名です。2名の現役アスリートと2名のアンバサダーが特別コーチとなって、子どもたちにウォームアップから実際に走る方法などの指導をしました。
今回の参加者である、地域の陸上クラブに所属する16人の子どもたちは、ウォームアップエリアでストレッチや準備運動を通して特別コーチからの指導を受けたほか、招集所でのスパイクチェックに続き、チーム別の紹介でトラックへ入場するなど、実際に出場する選手と同じルートをたどりました。ラストは4チームに分かれて、メインスタジアムのトラックで4×100mリレーを走り、実際の競技に参加したアスリートと同じ体験をしました。
メインスタジアムでは、スクリーンボードやその他サイネージに全て「TDK」のロゴが映し出され、MCが実況を行いました。競技終了後はトップアスリートと同じようにミックスゾーンでのインタビューを行うなど、本番の雰囲気を体験しました。
参加選手からのコメント
- 「基本的な走り方のコーチングはもちろん、陸上は個人競技であることが多いが、リレーという競技を通じてチームメンバーとの交流を通して学べる事もたくさんあるので、今後の競技生活にぜひ生かしてもらいたいと思う」
- 「『Behind the Scene Tour』は、一流アスリートの競技前と同じ内容の準備を経験できる機会。なかなか体験できるものではないので、羽ばたいていく将来のアスリートにこのような機会を提供できたことは、陸上競技者としてとても喜ばしいことです」
参加者の声
- 「走る技術を学べたのはもちろん、実際の選手さながらの体験をさせてもらえて本当に楽しかったし、良い経験になった」
- 「本当に楽しかった。また是非参加したい!」
第3回目(横浜 2019年5月開催)
日本で行われた世界リレーに合わせて開催いたしました。3回目を数える今回は、以下のトップアスリートに参加して頂きました。Mitchell-Blake選手に指導役を務めていただくのは、ロンドン大会、ドーハ大会に続き3度目で、TDKのこの取り組みにとても積極的に取り組んでくださっています。
間近で見る世界のトップ選手に最初は緊張気味の参加者たちも、選手による声掛けや自己紹介など、快活で温かい指導の甲斐あって、すぐに打ち解けている様子でした。ウォームアップエリアでストレッチや準備運動を行い、身体の使い方、バトンリレーの指導などを受けました。次に、招集所でスパイクチェックをし、チームごとにトラックへ入場するなど、世界リレー出場選手と同じルートをたどりながらメインスタジアムへ。「招集所で隣に座るのは、これから自分がレースで勝たないといけない相手なんだ。自分だったらどうやって落ち着ける?」など、レース直前の選手の心境を聞きながら、緊張感を味わいました。ラストはメインスタジアムのトラックで4×100mリレーを走り、競技終了後はミックスゾーンでインタビューに応じるなど、選手と同じ体験をしました。
イベント終了後には参加者とそのご家族を本大会にご招待し、観戦をしていただきました。世界大会という大舞台で、目の前を走る選手がつい先ほどまで自分を指導してくれたことは、忘れがたい思い出になったようです。
参加者の声
- 「普段のトレーニングや授業とはまた異なった体験ができて、本当に楽しくて、いい経験になった」
- 「世界のトップ選手と同じ競技場で走ることができて嬉しい」
- 「一流の選手になった気分でトラックを走ることができて気持ち良かった」
末續慎吾選手からのコメント
- 「走った子どもたちから『楽しい』という言葉を聞くことができて嬉しかった。僕は子どもが好きで、一緒に陸上競技を楽しむことも好き。今回は子どもたちと同じように自分も緊張し、選手のような気分が味わえて楽しかった。参加した子どもたちは、みんな勝ちたいという気持ちが強く、それがレース展開に反映されていて面白かった。早く走ることや勝ち負けだけでなく、チームのみんなで入場ポーズを考えるだけでも陸上競技を楽しむことはできるので、子どもたちにはシンプルに走ることを好きになってほしい。この”Rising Stars Clinic”は、子どもたちと陸上経験者の接点を作ってくれる嬉しいイベント。子どもたちが未来を引き寄せようとする貴重な時間なので、これからもぜひ続けてほしい」
第2回目(バーミンガム 2018年3月開催)
地元・バーミンガムの陸上クラブに所属する生徒達が現役のトップアスリート達と一緒に陸上の世界大会の舞台裏を見学する「Behind the Scene Tour」を行い、その中で選手と同じ体験をする、という内容で行われました。
参加者は、初めて間近で見るトップアスリートに大興奮。特に自国のスター選手の一人であるMitchell-Blake選手との初対面時は、驚きと緊張のあまり身動きができない程でしたが、ウォーミングアップスペースでアスリートと共に準備運動を行い、体もほぐれてくるとだんだん笑顔を見せるようになり、アスリートへ直接質問するなど、積極的にコミュニケーションをとる様子が伺えました。
その後、大会での選手の実際の導線を体験。ウォーミングアップスペース、ゼッケンを付けるエリア、順番待ちをするエリアを経て、入場直前の待合室では精神統一を図る方法などのレクチャーを受けながら、フィールドへと導かれました。フィールドでは実際に使われているトラックでアスリートと一緒に60メートル競走。オフィシャルタイマーを努めるセイコーホールディングス様のご協力で、ゴール地点では最新鋭のスポーツ計測機器であるフォトフィニッシュカメラによるタイム計測と撮影が行われました。さらにレースをトップでゴールした生徒はプレスエリアでインタビューを疑似体験、という嬉しいプレゼントも。イベントの最後には、観戦席から世界トップレベルの陸上競技を観戦しました。
アスリートたちからのコメント
- 「次世代へ陸上の楽しさを教えられるとても良い機会となり、このような場をもっと増やしていって行けるといい」
- 「一流のアスリートになりたいと夢見ていた子供時代の気持ちを思い出し、とても良い刺激になった」
参加者の声
- 「ウォームアップ方法はもちろん、大会前の精神的な面での調整がとても参考になった」
- 「憧れの選手と一緒に競走できたことはとても良い思い出になりました。」
第1回目(ロンドン 2017年7月開催)
参加した生徒は4チームに分かれ、指導役の若手トップアスリート及びコーチからウオーミングアップから、走り方、バトンの渡し方などのレッスンを受けました。仕上げとしてチーム対抗リレーも行われました。指導を受けた学生の皆さんは楽しく白熱したレースを展開しました。
イベントの最後には翌月ロンドンスタジアムで行われる世界陸上競技選手権大会を専用ブースから観戦できる招待券がプレゼントされ、生徒からは歓声が上がりました。参加者は、ロンドンスタジアムで本大会の観戦を楽しむ前に同じスタジアムにて「Behind the Scene Tour」に参加し、世界陸上選手権の舞台裏を覗くことができました。
参加者の声
- 「たった半日のクリニックだけなのに、走るときの足の使い方が変わった」
- 「憧れの選手からマンツーマンで教わったことは一生の思い出です」
アスリートたちからのコメント
- 「今日のイベントで生徒とアスリートは共に刺激を与え合うことができ、自分にとっても良い日となりました」
- 「競技を観戦するだけでは実現の難しい”リアルなインパクト”を与えることができてよかった」
- 「次世代に陸上の奥深さを自分の経験を通して伝えていくのはなかなかない機会なので今後もこのような機会が増えていけばよい。」
TDKについて
TDKは、電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立された、
磁性技術で世界をリードする総合電子部品メーカーです。1983年の第1回ヘルシンキ大会から、
オフィシャルパートナーとして世界陸上競技選手権大会を協賛しています。