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[ 2010年3月期 第1四半期 連結決算説明会 ]Q&A

Q1. 大きく二つ、コンデンサとヘッドです。
まず、コンデンサについては、収益の改善のトレンドが、4Qから1Q、さらに今後どういう組み立てになっているのか、期初から変更があれば教えてください。
コンデンサ事業については、期初、上釜社長も、あとはやるだけだと。材料はかなり見えていて、あとは実行だけとおっしゃっていましたが、その時点からかなり急速に需要が立ち上がってきて、対応も大変だったと推測しています。その辺りの業界の変化を考慮した場合、今まさにやるだけなのか、それとも、新たな課題、もっと違う複雑な課題が出てきて黒字化には時間がかかるのか、現状をもう少しわかりやすく、問題点を含めて教えてください。
A1. 今のご質問にお答えします。損益は、前期末4Qに比べて1Qは、当然のことながら大幅に改善いたしました。ただ、先ほどのお話にありました、黒字化に向けてということについては、いろいろと今施策を打っています。整流化についてはほぼ配置が終わり、今、改善を行っています。個別の改善は、1Qについては思ったとおり進んでいます。2Q、3Q、4Qに向けていろいろと手は打っていますが、想定以上に厳しい状況だということだけお話ししておきたいと思います。
生産については、1Qは稼働率で7割、2Qはさらに10%ぐらい上がると思います。現実はそういう状況にあります。皆さん同じだと思いますが、生産はタイトになっています。数量は、コンデンサ業界、特に日本メーカーについてはほぼ同じだと思いますが、回復は急になっています。我々も稼働率は他社とほぼ同じような状況だと思っています。確かに価格の下落は非常に激しいところがあります。そこについては細かくお話ししませんが、いずれにしても、TDKのポジションをもう一回、見直してやっていきたいと思っています。

私から一言付け加えますが、MLCCの業界は価格下落が厳しい。先ほど申し上げましたが、下期はもっと厳しくなるだろうと思います。やることをやる。この間申し上げましたが、それだけでは足らないだろうと思っています。
Q2. 外部環境の問題は別として、社内的な側面から確認したいのですが、今年期初にやろうと決めたことは、1Qはできているとご説明されましたが、下期黒字化というもともとの目標がなかなか見えにくい状況にあると理解しました。その理解が正しいとすれば、現在の課題は何か、他社と伍してまたは有利な競争を展開できるコンディションに持っていけるかということも含めて、根本的に課題をどう考えておられるのかということをご説明下さい。
A2.  確かに今のお話の中にあるとおり、どんなふうにやっていくのかということの中で、1Qは、先ほど計画どおりということはお話申し上げました。その中で、一つまだプラス要素としてあるのは、生産性そのものが整流化をしてあるポテンシャルを持たせた時に、それを十分発揮しているかというと、まだそこに余地があります。そういうことの中で数量をアップしていく。生産効率、コストを下げていくことはできるだろう。それから、TDKの場合、先ほどの価格競争を含めたところの、数の多い、安い一般コンデンサに対して、我々は攻めて行くのかというと、そこはちょっと違うのかなと。それが我々のポジションでもあると思いますが、そこら辺の製品開発を中心にやっていますので、それを含めて製品的にはやっていきたい。コスト削減案は、もう1案、2案、持っています。拠点の再配置は終わりましたが、海外も含めて、もう少し効率化を追求する手が打てるのではないかと考えています。
Q3. 海外の後工程も含めて、生産拠点の動きも含めてということですか。
A3. 我々は海外にコンデンサのテーピング工程を持っていますので、そこら辺は活用をうまくやっていけるのではないかというところは、もう一つあると思っています。
Q4. 大きな二つ目はヘッドですが、いつも伺っています数量の指数と、HDD全体の数量前提、員数前提、並びにシェアをどういうふうに見直されたのか説明ください。今回の予想を見させていただくと、1Qから2Q以降は、為替の前提もありますけれども、売上が上がらないようなことになっていますが、この意味を教えてください。
A4. ご質問にお答えします。まず、数量ですが、前回同様前期の1Qを100として、前期の2Qは113、3Qは97、4Qは69でした。この1Qは106まで回復しました。2Qは116まで戻せるのではないかと思っております。
今お話にありましたHDDの総量とヘッドの員数については、我々もいろいろ情報を取っておりまして、日々変わっていると言いますか、上方に上がっているということは認識しております。ただ、現時点で、3Qの半ばまでしか見えていないということで、今回の見直しについては若干下期でプラスにさせていただきました。今後、このクオーターの後半になれば、もう少し具体的なアップサイドの状況も見えてくるのではないかということで、正直申し上げて、今全体の数量と員数については、お答えしづらいと思っております。
Q5. シェアはどれくらいを目標にしていますか。
A5. 30%を超えて、32%ぐらいはいけるのではないかと見ております。
Q6. しつこいですが、それは今のモデル、お客さんが広がるということもあると思いますし、頭を下げて御社にお願いするお客さんもあるでしょうし、かつ、ジェネレーションのシフトでという、その両方ということでよろしいですか。
A6. 先ほどの新しい機種で、立ち上がり等を含めて、我々のポジションニングから、そのぐらいはいけるのではないかと思っています。
Q7. それ以上のシェア拡大の可能性というのはありませんか。30%〜32%というのは、容易に達成できるような感じがしますが、いかがでしょうか。
A7. 32プラスぐらいはいけるのではないかと見ています。
Q8. コンデンサは、汎用品では価格勝負はしないということをご示唆されていますが、中期的に、前工程も含めて海外生産を考えておられるのかについてご示唆ください。
A8. 実力に応じて価格と数量を見ながら、無理な、自分らの実力に合わないことはしないでおこうというのが一つです。
Q9. エプコスの1Qの売上高が370億円ということですが、2Q以降の見通しと、エプコスを見たときに、いつから黒字化が見込めるのか教えてください。併せて、上期の3,700億円の内訳を、可能であれば教えてください。
A9. エプコスはまだ上場会社であることから、2Q以降の見通しは控えさせてください。
Q10. 1Qの損益分岐点について質問です。プロダクトミックスまで含めて考えれば、御社の収益性の高いものがこのクオーターは良かったので、本来であれば損益分岐点は下がっていなければいけないのではないかと思いますが、この辺りについてどういう理解をしたらいいのか、もう少し細かくお話しいただきたいと思います。
A10. HDD用ヘッドが比較的好調だったので、もっと利益が出ていなくてはいけないのではないかということですが、損失を出している事業もあることから全体の利益は低水準でした。特に1Qの6月は70%操業になりましたが、4、5月は受注即生産とはいかなくて操業が低く在庫を消化した結果、相対的に悪い数字になった。2Q以降はもう少しよくなると思っています。
Q11. コンデンサのところで教えてほしいのですが、先ほどのQ&Aの回答の中で、価格が予想以上に厳しいという話をされていたと思います。足下の状況は、価格環境が良くなっていて、ほとんど下がっていないと認識しています。御社のコンデンサの低容量の価格競争が厳しいけれども、高大容量の価格環境は、実際は厳しくないという話なのでしょうか。そこら辺を確認させてください。
A11. 価格が厳しいというのは、平均売価が下がったということではございません。我々も1Qは、多少円安もありますけれども、先ほどお話ししましたように、赤字製品を含めて見直しをしながらやっていますので、平均売価そのものが厳しいということではありません。先ほど厳しいといったのは市場の環境です。先ほどお話のあった一般のコンデンサ。これは当然のことながら、世界でもプレイヤーがいっぱいいますから、そこでの値下げ競争がある。高大容量についても、特に売れ筋の製品については、新規参入が、先ほどの韓国のメーカーさんも含めて入って来ていますので、そこでの価格競争が厳しいということです。
Q12. そういった分野も、割と需給が締まっているので、今はあまり下がっていないと思ったのですが、そういうわけではないですか。
A12. そんなことはないです。出ている値段は非常に厳しくなっています。さっき言ったように競争が激しいですから、我々、例えばビットをやるにしても、売れ筋の製品は低い値段が出てきているのが実情です。
Q13. 年初からそういう状況ですか。それとも、年初はアウトプットができない状況だったと思いますが、非常に逼迫感があって、それが今変わりつつあるのか、それとも、御社から見ると年初から価格競争が厳しい状況だったのか。
A13. 1-3月、需要が低いところであっても、今言ったものについては、値段が厳しい状況で出されている。それは今も変わっておりません。先ほど厳しいというお話をしましたが、数量の多いところ、売れるところについては、価格競争はずっと厳しいという認識です。
Q14. 2点目に地球環境という話で、ハイブリッドカーとEV向けのDDコンと磁石の話が出ていますので、今、例えばエコカー向けの御社の売上構成がどれだけあって、それぞれDDコンと磁石のところでの、御社のマーケットにおける位置づけとか、どういうプレイヤーが、特にDDコンのところはあまり知りませんが、DDコンではどういう競争環境にあるのか、そこら辺を教えていただければありがたいです。
A14. DDコンの競争相手は、例えばトヨタ系、デンソー、自動織機がコンペティターになります。あとは、新電元。私どもは今、内外ともにノンディスクロージャー・アグリーメントを結んだものを入れますと、6社ぐらいと付き合っております。売上げ比率としては、パワーシステムズグループ全体の売上げの中でまだ5〜10%の間です。ですから、これからだと思います。
Q15. お金の回り方を教えてください。つまり、3年でどれぐらいの設備投資をイメージしていらっしゃるかというのが一つと、ヘッドに約半分投資が行っていて、ヘッドは利益を出していますが、一方で、設備投資もそれなりに潤沢にやってこられたと思います。この3カ年も同じような投資の仕方をされるのか、それもと、お金の使い方も変わってくるのか。つまり、ヘッドがキャッシュ化して、ほかの部門にお金が回っていくようなイメージを持てばいいのか、その辺りについてご示唆いただけないでしょうか。
A15. 投資は、確かに今期は400億円ぐらいまで抑えました。残り、来期、再来期は、少しずつ上げていこうと考えています。そういう計画でやっております。ヘッドは潤沢に、先期まではコンスタントに同じぐらいの投資をしてきましたが、今からは、キャパを上げることの投資は要りません。アルプスさんの資産、設備を買ったということもありますが、開発的な、要は、新技術をやるための投資はしていかなければいけない。今まで開発投資はしていますので、問題は、量産に移る時の投資、タイミングだと思います。今期はないと思いますが、来期のどこかであるのか、先ほど言いましたけれども、どういうヘッドをやっていくかということで、再来期ぐらいはヘッドに投資しなければいけないと思います。
Q16. ヘッドの生産能力ですが、場合によっては次のクオーターで史上最高ぐらい出荷があるのかもしれない。クオーターで見て、キャパがボトルネックにならないかどうか。前工程はおそらくならないですが、後工程のキャパを上げないと、これからシェアを上げていくフェーズに入ると厳しいのかなというのもあってご質問させていただいたのですが、追加的な投資はこれからそんなに見なくていいという理解でよろしいですか。
A16. 後工程については、先ほど社長のほうからありましたように、アルプスさんの設備等取得しましたので、大きく、増産のための投資は、中期的には考えておりません。
Q17. 江南さんにご質問ですが、1Qで通常よりも未実現利益の出方が、月辺り6億このクオーターは多かった。だから、18億円ぐらい未実現で利益が出なかった部分がある。操業が上がってくるので、次のクオーター、3Qぐらいを考えたときに、未実現分が載ってくるという理解でよろしいですか。
A17. 未実現利益というのは、日本なら日本で物を作って海外に出すときに、トランスファープライスがあって、そこにいくらか利益が載るわけです。それが最終製品になって、外まで行ってしまえば実現したという。ところが、グループの中に留まっていると、最後に残っている在庫の中に含まれる利益は、実現していないからそれは除きなさいという話です。利益が回復過程では、在庫が同じ100億円あっても、その中に含まれる利益が、前は5%だったけど、次は10%、15%と増えていきます。ですから、回復過程ではどうしても未実現利益が増えていく方向にあります。
ただ、1Qから2Q、2Qから3Qと、仮に良くなってくるとすると、その間も、在庫を減らさない限り未実現利益が増えていく方向に行くのかなと。未実現利益が増えること自体は、必要な在庫を持っているだけであれば全然問題ない。逆にそれは、下降段階では助けてくれます。逆の働きをするから。そういう意味で、ほとんど同じような景気状態になれば、そういうものは出なくなります。今回は、構造改革が進んでいるかどうかを説明するためにわざわざ入れましたが、未実現利益が増えていくこと自体は、余分な在庫を持たない限りは決して悪いことではないと認識しています。
Q18. エプコスとのシナジーのところで、勝負する商品と言われたところでの強みを聞かせてください。まず、EVとかHEVのDDコン。この辺り、エプコスさんはアルミとかフィルムコンを持っていらっしゃると思いますが、こういった商品について、御社の今の評価がどんなものなのか。例えば、特徴、用途、などです。こういったものについて、どういったところが強みなのか。あるいは、開発体制を今後一緒にしていく段階で、どういったシナジーが出てくるのか。内製品を持つ強みが出てくるのかどうか。
2点目は高周波のモジュール。こちらもSAWフィルターが内製化できるということでメリットが出てくると思いますが、この辺りの強みをどう生かすか。関西のメーカーさんで非常に高周波モジュールに強いところがありますが、そちらと比較して御社の強みはどういったところなのか。あるいは市場環境的に、これから勝負するフェーズに、高周波モジュールが入るのかどうか。例えば、技術的にフロントエンドのところがこう変わるので、ここで入っていくとか、そういった要素があるのかどうか併せてお願いします。
A18. 電解コンデンサとかフィルムコンデンサは、今、EV系のDV-DVコンバータには搭載しておりません。普通の電源、TDKラムダでやっているスイッチング電源にはかなり使われていますが、エプコス製のものは1個も使っておりません。だから、将来はそこは可能性がある。今は試作している最中で、これから評価していくことになろうかと思います。
Q19. 実際には彼らが出している製品が、電源事業にうまくマッチしたような特性の製品が出ていて、それが強みに繋がっていくのか聞きたいのですが。
A19. 今すぐは繋がりません。今から繋げていこうと考えています。要は、日本市場に、ほとんど電源用に入っていません。
Q20. 容量的にマッチしない?
A20. 容量的な問題はありませんが、基本的には大きな容量のところを得意としているので、アルミ箔から併せて検討していかなければいけないと思います。
次にSAWフィルターに関してのご質問ですが、エプコスはSAWフィルターで、関西の会社さんと二分するシェアだろうと私たちは見ております。強みもあるし、弱みもある。かれらの弱みの部分には、我々のヘッドの薄膜技術、微細加工技術を入れていきたい。設備から含めて共同開発していく格好になると思います。次世代の4Gになるぐらいのところを、もう少し周波数の上がったところでいろんなことをやっていきたいと考えています。
先ほどモジュールという話をしましたが、エプコスはかなりモジュールをやっています。かれらは、かなり強みを持っております。いろんなところに入り込んでいけるのではないか。一方、エプコスの弱みは、LTCCのモジュール基盤用High Q材を持っていない。TDKはHigh Q材を持っていますが、今までフィルターがなかったので苦戦していたわけですが、これは非常にいいコンビなるだろうと思います。
Q21. SAWのところのプロセスですが、今のご発言はSAWフィルターの素子のプロセスのところまで、薄膜の技術を持って入っていくという意味ですか。
A21. そういうことです。今、実際に共同で試作もしております。パッケージングはエプコスに任せて、分業化していきたいと考えています。

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