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[ 2009年3月期 通期業績見通し修正に関する説明会 ]2009年3月期 通期連結業績見通し修正

代表取締役社長 上釜 健宏

代表取締役社長 上釜 健宏

今日は、ご多忙のところ直前の連絡にも関わらず、たくさんの方々にご出席いただきまして、誠に有難うございます。急きょ、通期連結業績見通しをかなり大幅に下方修正しなければならないということで、お集まりいただいた次第です。では、私のほうから通期の2009年3月期の修正見通しについてご説明申し上げます。

前回10月の上期の決算のとき、見通しとして売上7,950億円とご報告いたしましたが、今回、下期の受注、特に11、12、1月は想定をはるかに超えた受注減となりました。結果として、売上はかなり下方修正となり、6,730億円になる見通しです。営業利益をみますと、10月の上期が終了した時点では、通期で350億円を見込んでいましたが、マイナス260億円という惨憺たる結果となりました。結果として、税引前純利益316億円の見込みに対してマイナス320億円、当期純利益250億円の見込みに対してマイナス280億円になりそうです。営業利益には、構造改革費用として203億円を含んでいます。エプコス社の業績は、これには加味していません。第4四半期の為替は90円を想定しています。

電子部品の受注も大幅に下がり、11月で7割くらいの稼働、12月は5割、1月に至っては5割を切っています。HDD用ヘッドは、11月まではまずまず良かったのですが、12月から急ブレーキがかかり、今、操業度6割を切るか切らないかというところまで落ち込んでいます。この変化は、かなり誤算だったと言えると思います。

次に下期だけを取り出すと、上期が終わった時点での売上の見込みは3,985億円ですが、今の時点では2,765億円。営業利益は206億円を見込んでいましたが、マイナス404億円の赤字。結果として、税引前純利益168億円の見込みがマイナス468億円、純利益は131億円がマイナス399億円。下期は構造改革費用として167億円を見ております。第4四半期の為替は90円を想定しています。売上がかなり落ちているということが言えるかと思います。

そこで、緊急対応として収益構造改革委員会を去年の11月に発足させ、委員長を私が兼務し、構造改革のための緊急アクションを今まさに実行しつつあるところです。キャッシュフロー経営の強化を基本として、一番目に不採算製品の撲滅、二番目に拠点整理・統廃合、三番目に人員合理化、四番目に一般管理販売費等の削減、五番目にその他。その他は、さらに追加の策を検討中ですが、今日は具体的な内容は説明を控えさせていただきます。

不採算製品撲滅は去年から始めていますが、対象製品の売上は、1カ月当たり約50億円。これらを今期中に終息することで、1カ月当たり14億円の効果金額、利益が見込めます。これは早急に実施いたします。二番目に拠点整理・統廃合。海外の製造拠点は、収益性の悪い4カ所を閉鎖いたします。これは製造工場です。また、海外の研究開発拠点を1カ所閉鎖いたします。そして、コンデンサの生産拠点集約。これは在庫管理の改善という意味もあります。三番目は人員の合理化。海外は、追加で8,000名以上を合理化します。前回、HDD用ヘッドで1万5,000人規模の人員削減を実施しますといいましたが、さらに追加で8,000名です。四番目の一般管理販売費の削減。売りも落ちていますから、管理費は大幅に削減しなければいけない。今、目標として年間1,200億円と設定し、これを実施することで効果金額として220億円、営業利益で期待できると見ています。その他、さらに追加の策を打っていかなければいけないと思っています。

これを効果金額に換算してまとめると、今期中に150億円のリストラクチュアリング費用をかけて、不採算製品で168億円、拠点整理70億円、人員の合理化166億円、一般管理費の削減で225億円の改善効果を見込んでいます。まとめると150億円のリストラクチュアリング費用を使い、営業利益で629億円改善する計画です。

以上、緊急の対策ということでご説明申し上げました。