サステナビリティ | サステナビリティ経営 | CSR重要課題CSR重要課題(2016~2020年度)の総括

CSR重要課題の総括

TDKグループは、社会課題を背景としてとらえ、自社視点およびステークホルダー視点で影響度を検討して、「技術による世界への貢献」「人材の育成」「サプライチェーンにおける社会・環境配慮」「地球環境との共生」の4つをCSR重要課題として2016~2020年度にかけて取り組んできました。
各CSR重要課題について、より効果的に取り組みを進めるために設定している重要テーマは、毎年、事業計画を策定するタイミングで社会動向等を踏まえて見直し、経営会議の承認を経て決定してきました。 2020年度は、新中期経営計画作成のタイミングにあわせてこのマテリアリティを見直し、「中期経営計画の達成」と「社会のサステナビリティと企業の持続的な成長の両立」のために、組織の経営資源を最優先で投資し対処されるべき重要課題と定義づけてマテリアリティを特定しました。
ここでは、2016~2020年度にかけて取り組んできたCSR重要課題を総括します。なお、それぞれの課題は次の通り、新マテリアリティにおいても引き続き重要な課題として取り組んでまいります。

  1. 技術による世界への貢献 → EX、DX、品質マネジメント
  2. 人材の育成 → 人材マネジメント
  3. サプライチェーンにおける社会・環境配慮 → サプライチェーンマネジメント
  4. 地球環境との共生 → EX
  • ◆リスクと機会・・・

    CSR重要課題(マテリアリティ)と関連するSDGsについて、取り組まないことによるリスクと取り組むことによって生まれる機会です。

  • ◆重要テーマ・・・

    毎年、事業計画を策定するタイミングで社会動向等を踏まえて見直し、経営会議の承認を経て決定しています。

技術による世界への貢献

  • SDGs 3.すべての人に健康と福祉を
  • SDGs 7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • SDGs 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • SDGs 11.住み続けられるまちづくりを
  • SDGs 12.つくる責任 使う責任
  • SDGs 13.気候変動に具体的な対策を
◆リスク ◆機会
  • 販売機会の喪失
  • 技術力低下
  • 自社グループの成長阻害
  • お客様、社会からの信頼喪失
  • 技術力向上
  • お客様との協働による技術イノベーション
  • 社会課題解決への貢献
  • 自社グループの成長
  • 市場の変化に対応した品質向上
  • お客様、社会からの信頼性向上

◆重要テーマ1 世の中にない新製品の開発・提供を通じた社会課題解決への貢献

主な取り組み項目 主管部門
  • 基盤技術の強化
  • 「コトづくり」を意識した技術開発推進
  • First to Market製品の開発および販売の推進
  • 技術本部
  • 各ビジネスグループ

◆重要テーマ2 「ゼロディフェクト品質」の追求

主な取り組み項目 主管部門
  • 源流管理型の品質保証体制の構築
  • ITやロボットなどを活用した製造プロセスの革新
  • 品質マネジメントの継続的改善
  • グローバル規模での人材育成
  • 品質保証機能
  • 各ビジネスグループ
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CSR重要課題の成果

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重要テーマ1:
世の中にない新製品の開発・提供を通じた
社会課題解決への貢献

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SDGsに本業で取り組むための仕組みづくりを整備

世界中のTDKグループで社会課題を起点としたビジネス創出の事例が生まれています。詳しくはこちらからご覧ください。

重要テーマ2:
「ゼロディフェクト品質」の追求

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ゼロディフェクト品質を追求するため、
継続して品質教育を更新し、グローバルに展開

翻訳した品質教育コンテンツの言語の数

人材の育成

  • SDGs 5.ジェンダー平等を実現にしょう
  • SDGs 8.働き街も経済成長も
◆リスク ◆機会
  • 人材不足、能力(担い手)不足、人材の流出、生産性の低下
  • 成長の低下
  • 自社グループにおける人材交流の活性化
  • 新たな創造性と成長をもたらす源泉
  • 真のグローバル企業への発展

◆重要テーマ1 グローバル人材の育成

主な取り組み項目 主管部門
  • 人材情報収集・把握の範囲拡大
  • グローバル選抜教育の導入
  • 真のグローバルリーダー育成の仕組み確立
  • 人事教育機能

◆重要テーマ2 多様性を尊重する企業風土の醸成

主な取り組み項目 主管部門
  • 施策に結びつけるための、連結管理データベースで収集対象とする人材の属性情報の拡大検討および精度向上
  • グローバル、エリア別人事会議の実施等を通じた、多様な風土への理解促進
  • 各地において、多様な従業員が働きやすい職場環境改善・整備の推進
  • 人事教育機能
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CSR重要課題の成果

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重要テーマ1:
グローバル人材の育成

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グローバルマネジメント研修プログラムを導入し
地域別、階層別に参加者を拡充

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英語学習プログラムをグローバルに展開し
語学力向上を推進

TCDP修了者数

TCDP修了者数

(2018~2020年度累積)

英語学習プログラム参加者数

英語学習プログラム参加者数

(2018~2020年度累積)

一人あたり年間研修時間

一人あたり年間研修時間

(2020年度)

重要テーマ2:
多様性を尊重する企業風土の醸成

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ダイバーシティ方針 を策定

ダイバーシティ方針を策定
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ダイバーシティ推進の専門部署を設立

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トップマネジメント
グローバルコンピテンシーを作成

サプライチェーンにおける社会・環境配慮

  • SDGs 8.働き街も経済成長も
  • SDGs 12.つくる責任 つかう責任
  • SDGs 16.平和と公正をすべての人に
◆リスク ◆機会
  • グループで操業しているアジア地区の拠点での深刻な人権侵害の発生
  • グループのサプライヤーのアジア地区の拠点での、深刻な人権侵害や環境汚染の発生
  • 金属材料および金属含有部材の購入を通じた、採掘現場における紛争、深刻な人権侵害、環境破壊への加担
  • 自社グループにおけるリスク低減
  • お客様との取引継続
  • 代替材料開発の促進

◆重要テーマ1 生産拠点における労働環境配慮

主な取り組み項目 主管部門
  • すべての製造拠点におけるCSRセルフチェックおよびリスクアセスメント実施
  • お客様によるCSR監査やCSR自主監査を通じた、活動レベルの向上
  • 内部監査員養成等を通じた、知識・能力の継続的向上
  • CSR機能

◆重要テーマ2 サプライヤーにおける労働環境配慮

主な取り組み項目 主管部門
  • グローバルにおけるCSR調達への理解促進
  • CSR調達の管理レベルの向上
  • 委託加工先のCSRの取り組みを把握する体制の構築
  • 資材機能
  • 各ビジネスグループ
  • 人事教育機能

◆重要テーマ3 責任ある鉱物調達

主な取り組み項目 主管部門
  • Conflict-freeが確認されたサプライヤー比率の向上
  • 業界団体および関連各団体への継続的な参画と協働
  • 資材機能
  • 品質保証機能
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CSR重要課題の成果

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重要テーマ1:
生産拠点における労働環境配慮

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製造拠点におけるCSRセルフチェックを継続して
毎年100%実施

CSRセルフチェック実施率

CSRセルフチェック実施率

(経年・2016~2020年度)

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製造拠点における労働・人権/倫理
リスクアセスメント
を継続して毎年100%実施

労働・人権/倫理リスクアセスメント実施率

労働・人権/倫理リスクアセスメント実施率

(経年・2016~2020年度)

重要テーマ2:
サプライヤーにおける労働環境配慮

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CSR適合サプライヤー比率6.8ポイント向上

CSR適合サプライヤー比率

CSR適合サプライヤー比率

2017年度91.2%から2020年度98.0%へ向上

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高リスク国の製造拠点で使用している派遣会社
CSRセルフチェックを継続して毎年100%実施

CSRセルフチェック実施率

CSRセルフチェック実施率

(経年・2017~2020年度)

重要テーマ3:
責任ある鉱物調達

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Conflict-freeが確認されたサプライヤー比率11.3ポイント向上

Conflict-freeが確認されたサプライヤー比率

2016年度:83.2%、2017年度:92.3%、2018年度:92.6%、2019年度:93.1%、2020年度:94.5%

地球環境との共生

  • SDGs 12.つくる責任 つかう責任
  • SDGs 13.気候変動に具体的な対策を
◆リスク ◆機会
  • 自社グループ製造拠点における環境負荷発生
  • バリューチェーンを通じた環境負荷発生
  • 製品供給を通じた、環境負荷低減への貢献
  • 事業活動を通じた気候変動への対応と緩和
  • 製品貢献量の評価向上

◆重要テーマ1 ライフサイクル視点での環境負荷の削減

主な取り組み項目 主管部門
  • ライフサイクル視点の各段階における環境負荷の把握
  • それぞれの環境負荷のCO2換算手法の確立
  • ライフサイクルの各段階における環境負荷低減活動実施
  • 安全環境機能

◆重要テーマ2 製品貢献量算定の枠組みづくり

主な取り組み項目 主管部門
  • 業界共通の基準策定および確立
  • 策定した基準の周知活動
  • 安全環境機能
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CSR重要課題の成果

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重要テーマ1:
ライフサイクル視点での環境負荷の削減

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ライフサイクル的視点でのCO₂排出原単位を2035年までに半減することをTDK環境ビジョン2035に掲げ、生産拠点や物流のCO₂ 排出量削減や再生可能エネルギーの利用拡大、調達資源削減、製品によるCO₂ 削減貢献量拡大などを推進

重要テーマ2:
製品貢献量算定の枠組みづくり

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業界団体と連携した活動の継続と、社内での算定業務の普及促進を継続して実施