インダクタ:業界最高水準のQ特性を実現した高周波インダクタの量産化
- 0402サイズで業界最高水準※のQ特性20 typ.(@1.0GHz)を実現
2014年2月18日
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、業界最高水準※のQ特性を実現した積層工法の高周波回路用インダクタMHQ0402Pシリーズを開発し、2014年2月より量産を開始したことを発表します。
MHQ0402P( L:0.44×W:0.24×H:0.24mm)シリーズは、1.0GHzのQ特性20(インダクタンス:0.2nHの場合)を実現し、弊社従来製品であるMLG0402Qと比較して30%強アップしました。また、高いQ特性を持つMHQ-Pシリーズの従来最小サイズMHQ0603P(L:0.65×W:0.35×H:0.35mm)と比較して、体積で70%減および実装面積で53%減と小型化し省スペースに貢献します。
本シリーズは、当社独自の誘電体材料、内部電極断面のハイアスペクト化とL字型端子の形状設計を最適化することにより、小型(L:0.44×W:0.24×H:0.24mm)でありながら高いQ特性を実現しています。
近年のモバイル機器は、多機能化を背景に省スペース化が課題となっており、同時に高いQ特性で高周波回路の高効率化に応えます。
高いQ特性を持つ従来シリーズのMHQ1005P(L:1.0×W:0.6×H:0.5mm)およびMHQ0603P(L:0.65×W:0.35×H:0.35mm)に本シリーズを加えた3シリーズで多様な設計用途に対応し豊富なラインアップを提供します。
- ※2014年2月現在、TDK調べ
用語集
Q:任意の周波数における誘導性リアクタンスと抵抗の比率を表し、その効率性を数値化したもの。Qの値が高いほど、損失が少ない理想的なインダクタとしての特性を持つことになる。
主な用途
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- スマートフォン、タブレット端末、ブルートゥース、Wi-Fi
- 移動体通信各種機器の高周波回路、高周波モジュール(PA、VCO、FEM等)
主な特長と利点
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- 高いQ特性による高周波回路の損失低減
- 従来製品MHQ0603-P比較で体積70%減、実装面積で53%減し省スペースに貢献
主な電気特性
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製品名 MHQ0402Pシリーズ インダクタンス[nH] 0.2~33.0 Q typ.@1.8GHz 30~14 自己共振周波数[GHz]typ 18.7~2.2 直流抵抗[Ω]typ 0.02~2.48 定格電流[mA]max 320~130
生産・販売計画
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- サンプル価格 :10円/個
- 生産拠点 :日本
- 生産予定 :2,000万個/月(当初)
- 生産開始 :2014年2月
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品※(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2013年3月期の売上は約8,500億円で、従業員総数は全世界で約80,000人です。
- ※ 主な製品は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等です。
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小西 | TDK株式会社 広報グループ |
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