サステナビリティ | TDKグループのサステナビリティ | CSR重要課題(マテリアリティ)CSR重要課題と設定プロセス
TDKグループのCSR重要課題(マテリアリティ)
TDKグループは、社会課題を背景としてとらえ、自社視点およびステークホルダー視点で影響度を検討して、「技術による世界への貢献」「人材の育成」「サプライチェーンにおける社会・環境配慮」「地球環境との共生」の4つをCSR重要課題(マテリアリティ)としています。
各CSR重要課題(マテリアリティ)について、より効果的に取り組みを進めるために設定している重要テーマは、毎年、事業計画を策定するタイミングで社会動向等を踏まえて見直し、経営会議の承認を経て決定しています。
技術による世界への貢献
重要テーマ | 設定の主旨 |
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世の中にない新製品の開発・提供を通じた社会課題解決への貢献 | 独自の技術開発を通じて社会課題解決を目指す。 |
「ゼロディフェクト品質」の追求 | 高い技術に基づき、材料から製造まで一元管理した生産プロセスによる「ゼロディフェクト品質」を追求する。 |
人材の育成
重要テーマ | 設定の主旨 |
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グローバル人材の育成 | 「真のグローバル化推進」に向け、その基盤である人材の育成を図る。 |
多様性を尊重する企業風土の醸成 | 革新的な創造を生み出し続けていくために、人材の多様性を尊重し、認め合う企業風土づくりを展開する。 |
サプライチェーンにおける社会・環境配慮
重要テーマ | 設定の主旨 |
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生産拠点における労働環境配慮 | サプライヤー企業として必要となる生産拠点の労働環境の状況を把握し、必要に応じて改善に向けた教育・指導を実施する。 |
サプライヤーにおける労働環境配慮 | バイヤー企業として必要となる取引先の労働環境の状況を把握し、必要に応じて改善に向けた教育・指導を実施する。 |
責任ある鉱物調達 | 求められる取り組みの継続的な実施および川中企業としての社会的責任を適切に遂行する。 |
地球環境との共生
重要テーマ | 設定の主旨 |
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ライフサイクル視点での環境負荷の削減 | 「TDK環境ビジョン2035」に基づく環境活動を推進する。 |
製品貢献量算定の枠組みづくり | 製品貢献量算定の業界標準策定を通じて、自社の環境貢献価値に対する社会の理解を促す。 |
CSR重要課題(マテリアリティ)設定のプロセス
GRI-G4では、これまでの「網羅的な情報開示」から「マテリアリティに焦点をあてた情報開示」を求めるものへと改訂されました。これは、経営がCSRにより深く関与することで、企業が意思を持って報告する内容を決定していくことを目的としたものです。
TDKでは以下のプロセスで、社外のステークホルダーとの意見交換や経営層とのダイアログを実施し、CSR重要課題(マテリアリティ)の設定を進めました。
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現状分析
情報開示レベルをGRI-G4の要請に照らし、対応項目と未対応項目の内容と程度について現状分析を行いました。
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理解促進
GRI-G4の意図を正しく理解するため、GRI G4 Certified Training Courseを受講しました。
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情報源整理
マテリアリティの設定に向け、社会課題を幅広く抽出するため、ステークホルダー別にどのような方法で意見を収集し、対話を行っているかを整理しました。
社会課題の抽出
ステークホルダー別の情報源から、日々のコミュニケーションの内容を確認するほか、ISO26000などのCSRに関する国際的ガイダンス文書を参照し、さまざまな社会課題をシミュレーションしました。
自社視点による優先順位づけ
上記で抽出した社会課題に対して、「経営戦略」、「当社グループの事業が社会に及ぼす影響度」、「ステークホルダーの関心度」、「現状の対応」に基づき、自社視点による優先順位づけを、「優先して取り組む課題(優先度:高)」、「社会からの要請、期待などを把握しながら対応する課題(優先度:中)」、「将来的な課題として認識する課題(優先度:低)」で整理しました。
ステークホルダー視点による優先順位づけ
ステークホルダー視点の優先順位づけは、CSRレポートレビューとダイアログの2回に分けて実施しました。
1回目のCSRレポートレビューは、TDKが事業展開しているアジア・ヨーロッパ・アメリカの各地域から有識者を選出し、TDKの活動に対して「評価する取り組み」「改善を期待する取り組み」「今後積極的に取り組むべき社会課題」の側面からご意見をいただきました。CSRレポートレビューで出たご意見を踏まえた上で、課題の精査・統合を行い、有識者とTDK経営層によるダイアログを開催しました。ダイアログでは、これまでの経緯を共有するとともに、自社視点により優先順位づけしてきた課題について、ステークホルダー視点の評価や重視すべき点を織り交ぜながら意見交換を行いました。
CSR重要課題(マテリアリティ)の設定
自社およびステークホルダー視点の優先順位付けを再検討し、経営会議による承認を得てTDKグループのCSR重要課題(マテリアリティ)を設定しました。