サステナビリティ | 環境環境方針・環境ビジョン
基本的な考え方
TDKグループ安全衛生・環境憲章
TDKでは、グループ全体の安全衛生・環境に関する方針を一体化し、「基本理念」と安全衛生及び環境に対する「基本方針」の2つから構成される「TDKグループ安全衛生・環境憲章」を制定しました。
2050年を見据えて
TDKでは、グループ全体で新たな長期ビジョン「TDK Transformation」を設定しました。この長期ビジョン実現に向け、取り組むべきマテリアリティの一つとして、「社会・環境課題解決の遂行」を掲げています。 サプライチェーン全体の視点で、CO2排出ネットゼロを推進しています。具体的には、スコープ1、スコープ2、およびスコープ3のカテゴリー11に加えて、スコープ3のその他カテゴリーにおけるカバレッジ範囲をさらに拡大するとともに、2050年CO2ネットゼロ社会実現に向けた適切な活動KPIおよびモニタリング指標を設定し、TDKの温室効果ガス削減活動を強化するものです。また中期活動方針であるTDK環境活動2025において、生産拠点における2025年の再生可能エネルギー導入率50%を目指しています。
TDK環境憲章で定める通り、TDKでは気候変動対策をはじめ、生物多様性および限りある地球資源を尊重することの重要性を認識しており、「ECO TDK」のキャッチフレーズのもと、サーキュラーエコノミーを含む関連活動を推進しています。
TDK環境ビジョン2035
2035年度までにライフサイクル的視点でのCO2排出量原単位半減を目指す
第三次環境基本計画「TDK環境活動2020」で掲げていたカーボンニュートラルの目標を2014年度に前倒しで達成したTDKグループは、次の環境ビジョン策定に先立ち、2015年に、創業100周年に向けた企業ビジョン「Vision2035」を策定しました。Vision2035では、「かけがえのない地球環境の再生・保護と、豊かで安心できる暮らしの実現」に真正面から取り組むことで、社是「創造によって文化、産業に貢献する」を着実に果たしていくことを掲げています。
2016年には、企業ビジョン「Vision2035」を受けて、2035年におけるTDKのあるべき姿を「自然の循環を乱さない環境負荷で操業すること」と定義づけ、「ライフサイクル的視点でのCO2排出原単位を2035年までに半減」することを掲げた「TDK環境ビジョン2035」を策定しました。この環境ビジョンは、事業活動における環境負荷の最小化と自然環境の育成、お客様と社会に貢献する製品の提供が企業の責務であるとの認識に基づくものです。また、地球規模での温室効果ガス排出源と吸収源の均衡達成による地球温暖化の抑制を目指したCOP21パリ協定にもならい、「あるべき姿」に到達するために行動するTDKの理想でもあります。
TDK環境ビジョン2035で掲げる「ライフサイクル的視点での環境負荷の削減」は、従来のTDK環境活動2020で掲げていた「工場での製造段階や製品の使用段階での環境負荷削減」にとどまらない取り組みです。そのため、TDKグループ全従業員が同じビジョンを共有し、目標を持って取り組むことが重要です。企業ビジョンで掲げる「地球環境の再生・保護」とは、自然循環の中での操業であり、これなくして持続可能な発展はありません。TDKグループのすべてが同じ「あるべき姿」を共有し、自主的に取り組みを進めていきます。
環境基本計画「TDK環境・安全衛生活動2025」
「TDK環境ビジョン2035」のもとで、新たに2025年までの環境基本計画として策定したのが、「TDK環境・安全衛生活動2025」です。「TDK環境・安全衛生活動2025」の活動項目と目標値は、「TDK環境ビジョン2035」からのバックキャスティングと「TDK環境活動2020」からの継続性およびフォアキャスティングを考慮して決定しています。各活動項目の環境負荷をCO2換算で統合し、「TDK環境ビジョン2035」の理想目標に向けた活動を展開していきます。さらに、安全衛生についても、新たに活動項目と目標を明文化し、安全で健康な職場環境の形成を実現していきます。