テクノロジー
ポルシェ99Xエレクトリックに搭載されるTDKテクノロジー
ポルシェ99Xエレクトリックのインバーターの性能を最大限に引き出し、過酷なレース環境下での信頼性を確保するために、TDKの最先端コンポーネントが重要な役割を果たしています。各製品の役割と、最新モデル「GEN3 Evo」への貢献についてご紹介します。
ポルシェ99Xエレクトリック(GEN3 Evo)とは
最新モデル「GEN3 Evo」は、フォーミュラE 2024/25年シーズン(シーズン11)から投入されたポルシェの最新鋭電動レーシングカーです。
主な特徴は以下の通りです。
- 驚異の加速力: 0-100km/h加速は約2.0秒を誇り、現行のF1マシンを凌ぐ加速性能を実現しています。
- 初の四輪駆動(AWD): 特定の条件下(スタート、予選、アタックモード時)でフロントモーターが駆動し、四輪駆動となります。
- 極限のエネルギー効率: モーター効率は95%以上に達し、レースで使用する電力の約半分を回生ブレーキで補います。
- 自社開発の心臓部: パルスインバーター、ギヤボックス、ディファレンシャル、リアサスペンション、エネルギー管理ソフトウェアなどを内製し、エネルギー管理の最適化を図っています。
ポルシェはポルシェ99Xエレクトリックと共に2024/25年シーズンにおいてチーム世界選手権およびマニュファクチャラーズ世界選手権の両方を獲得しました。このマシンは、ポルシェが培った最先端のEV技術を市販車(タイカンなど)へフィードバックするための重要な開発プラットフォームとしての役割も担っています。
ポルシェ99Xエレクトリック(GEN3 Evo)への貢献
技術の限界に挑むポルシェ99Xエレクトリックを内側から支えるTDKの電子部品テクノロジーを紹介します。
積層セラミックチップコンデンサ(MLCC)
電圧の変動を平滑化することで電源供給を安定させる、回路設計に不可欠なコンポーネントです。
ポルシェ99Xエレクトリックにおいては、インバーターの効率的かつ安定した動作を支え、レース中の安定したパワー出力をサポートしています。
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チップビーズ
インバーター内部で発生する高周波の電気的ノイズを抑制します。
ポルシェ99Xエレクトリックにおいては、精密な制御信号をノイズから保護し、電磁両立性(EMC)を向上させることで、車両全体の電子制御の正確性を高めています。
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コモンモードフィルタ
インバーターのスイッチングによって発生するコモンモードノイズを、内部および車両の他のシステムの両面で低減します。
ポルシェ99Xエレクトリックにおいては、インバーター自体の信頼性を向上させると同時に、他の電子機器への電波干渉を防ぎ、車両全体の安定稼働に寄与しています。
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モーション/イナーシャルセンサ
インバーターや車両の挙動に関連する振動や動きを精密に検知します。
ポルシェ99Xエレクトリックにおいては、レース中の極限状態において、パワートレインの挙動を正確にモニタリングすることを可能にし、最適なマシンセッティングとパフォーマンス維持を支えています。
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インダクタ(コイル)
インバーター回路基板(PCB)内の電流の流れをスムーズにし、リップル電流(脈流)を低減します。
ポルシェ99Xエレクトリックにおいては、インバーターの信頼性を高め、不要な電気的干渉を防止することで、過酷なサーキット走行における電子システムの完全性を保っています。
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