温度センサ: 175℃対応の車載用高信頼性NTCサーミスタの開発と量産
- 175℃高温環境下での動作保証
- 導電性接着剤の実装に対応したAgPd端子を採用
- AEC-Q200準拠(車載グレード)
TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、175℃高温域の動作保証を可能にした導電性接着剤実装用NTCサーミスタを開発し、2026年2月から量産を開始したことを発表します。
近年、自動車の高性能化により高耐熱性パワー半導体の需要が拡大しており、モジュールに搭載される電子部品にも高温対応化が求められています。当社既存製品における実装した状態での使用温度範囲はこれまで150℃が上限でしたが、このたび175℃までラインナップを拡大しました。
本製品は、基板実装状態で-55~175℃の幅広い使用温度範囲を実現し、AEC-Q200に準拠した高信頼性製品です。低温から高温領域までの各種温度検知、温度補償用途に対応可能です。ABS(アンチロックブレーキシステム)、トランスミッション、エンジンなどの車載アプリケーションに適しています。導電性接着剤の実装に対応したAgPd端子を採用することで、従来のはんだ接合では困難だった175℃動作保証を可能にしました。
NTCSPシリーズとして、1.6×0.8mm形状に10kΩ、100kΩタイプをラインナップしました。
今後も、チップサイズ、サーミスタ特性および使用温度範囲の拡大など、引き続き多種多様なニーズに対応するNTCサーミスタ開発に取り組んでまいります。
用語集
- AEC-Q200: AEC (Automotive Electronics Council / 車載電子部品評議会)が定めた車載電子部品用信頼性基準
- AgPd:銀-パラジウム合金
- パワー半導体:高電力/高電圧を効率よく制御する半導体素子
主な用途
- 幅広い温度領域で使用するアプリケーションの温度検知および温度補償
主な特長と利点
- 導電性接着剤による実装保証
- 使用温度範囲 -55℃~175℃
- AEC-Q200準拠、車載向け高信頼性製品
| 製品名 | 外形寸法 [mm] |
抵抗値 (25℃) [kΩ] |
抵抗許容差 [%] |
B定数 (B25/85) [K] |
B定数許容差 [%] |
|---|---|---|---|---|---|
| NTCSP163JF103FT1H | 1.6 x 0.8 x 0.8 | 10 | 1 | 3435 | 1 |
| NTCSP164KF104FT1H | 100 | 1 | 4485 | 1 |
生産・販売計画
- サンプル価格 :15円/個(税抜)
- 生産拠点 :日本
- 生産予定 : 100万個/月(当初)
- 生産開始 : 2026年2月
記事の画像
報道関係者の問い合わせ先
小瀬
TDK株式会社 広報グループ
+813 6778-1055
TDK.PR@tdk.com
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、エレクトロニクス業界のグローバルテクノロジー企業であり、イノベーションリーダーを目指しています。 ブランドアイデンティティの新しいタグライン「In Everything, Better」のもと、TDKは生活、産業、社会のあらゆる側面でより良い未来の実現を目指しています。90年にわたり、「創造によって文化、産業に貢献する」という社是に基づき、TDKは電子機器の中から世界の発展に貢献してきました。先駆的なフェライトや時代を象徴するカセットテープにはじまり、最先端の受動部品、センサ、バッテリーによってデジタル時代でつながる世界を支え、サステナブルな未来への道を切り拓いています。TDKのベンチャースピリットによって融合することにより、世界中の情熱的なチームメンバーが、私たち自身、お客様、パートナー、そして世界のためにより良いものを追求しています。TDKの最先端技術は、産業用途、エネルギーシステム、電気自動車からスマートフォンやゲーム機まで、あらゆるものに活用され、現代生活の中心にあります。
TDKの多様で最先端の製品ポートフォリオには、受動部品、センサおよびセンサシステム、電源、リチウムイオン電池や全固体電池、磁気ヘッド、AIおよびソフトウェアソリューションなどがあり、その多くが市場をリードしています。製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambda、TDK SensEI、ATLがあります。現在、TDKはAIエコシステムを重要な市場と位置付け、自動車、ICT、産業機器分野におけるグローバルネットワークを活用し、幅広い分野で事業を拡大しています。2025年3月期の売上は約2兆2,050億円、従業員総数は全世界で約105,000人です。
