CEATEC AWARD 2024、「ニューロモルフィックデバイス」で
イノベーション部門賞を受賞
2024年10月10日
TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、CEATEC AWARD 2024において、この度当社のスピンメモリスタを用いたニューロモルフィックデバイスが「イノベーション部門賞」受賞となりましたことをお知らせします。
CEATEC AWARD 2024は、本年で14回目を迎え、CEATEC 2024に展示される技術・製品・サービス等の中から、出展者が事前に応募した出展品・案件について、「CEATEC AWARD 2024 審査委員会」が学術的・技術的観点、市場性や将来性、イノベーション性が高く、優れていると評価できるものを審査・選考し、表彰するものです。
今回受賞しました当社のスピンメモリスタは、スピントロニクス技術を用いた超低消費電力のニューロモルフィック素子です。スピンメモリスタがニューロモルフィックデバイスの基本素子として機能することをフランスの原子力・代替エネルギー庁(Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives:CEA)(以下、CEA)の協力を得て実証し、今後は実用化に向けて東北大学の国際集積エレクトロニクス研究開発センター(以下、東北大学)と連携していきます。
今回の受賞においては、低消費電力の実現によるエネルギーの高効率化、高速動作、学習といったエッジ環境でのAI活用の広がりなど、今後の技術進展への期待と市場開拓性が高く評価されました。
当社は長期ビジョン「TDK Transformation」を掲げ、社会のTransformationへの貢献を目指しています。今後当社は、CEAと東北大学との産学官の国際連携で、AI消費電力を100分の1に低減できるニューロモルフィックデバイスの開発を推進することで、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献してまいります。
受賞案件と受賞内容について
- 受賞案件:スピントロニクス技術を用いた第4の受動素子でAIデバイスの消費電力が1/100に
- 受賞内容:イノベーション部門賞
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2024年3月期の売上は約2兆1,030億円、従業員総数は全世界で約101,000人です。
ダウンロード
- 受賞案件の詳細情報は
https://www.tdk.com/ja/news_center/press/20241002_01.html
https://www.tdk.com/ja/featured_stories/entry_071-neuromorphic-devices.html
で参照できます。
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伊藤 | TDK株式会社 広報グループ |
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