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経済産業省・NEDOの先導研究委託事業の採択について

  • 産官学協働で「ミリ波・テラヘルツ帯基地局の高度化のためのアンテナ技術の研究開発」を提案
  • 最大300 GHz帯の周波数での材料評価に基づくアンテナ技術の開発と実用化を加速

2020年11月16日

TDK株式会社(社長:石黒 成直、以下「当社」)は、当社ならびに国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長:石村 和彦)、国立大学法人大阪大学大学院基礎工学研究(研究科長:狩野 裕)にて三者共同で経済産業省・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先導研究(委託)」委託事業の公募に対し、「ミリ波・テラヘルツ帯基地局の高度化のためのアンテナ技術の研究開発」を提案し、このほど採択されたことを発表します。

今回採択されたテーマは、5G通信規格の次世代規格で使用が検討されている100 GHz超から最大で300 GHz帯の周波数において、材料技術、材料物性評価、アンテナ設計、アンテナ性能評価を実現するものです。本技術は、ポスト5Gの後半から5Gの次の通信世代にかけて無線通信の研究開発において重要な技術であるとともに、全ての技術をリンクさせて高性能なアンテナを効率的かつ迅速に実用化することに寄与することが期待されます。

今回の事業採択を受け、産官学で連携し、新材料の開発やアンテナなどの新規構造の領域での国際競争に資源を集中投入することで、国際的にも競争力の高い高性能な製品の創出が期待され、ポスト5Gの後半から5Gの次の通信世代には日本企業の基地局や電子部品などの分野において、市場シェアを高めることにつながることが期待されます。

当社は磁性素材技術をベースに電子部品事業を中核事業としておりますが、近年ではDX(デジタルトランスフォーメーション)とEX(エネルギートランスフォーメーション)を中心とした新たな市場の潮流をつかみ、持続的な企業価値の向上を目指すべく各事業を展開しております。本委託事業のような産官学連携の機会を生かし、今後ともニューノーマル社会の発展と社会課題の解決に貢献できるよう技術開発を進めてまいります。

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2020年3月期の売上は約1兆3000億円で、従業員総数は全世界で約107,000人です。

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大須賀 TDK株式会社
広報グループ
03-6778-1055 TDK.PR@tdk.com