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ESD/サージ保護デバイス: オーディオ機器向けチップバリスタの開発と量産

  • 業界初*、ESD保護、ノイズ対策を両立した製品
  • 無線通信により発生するTDMAノイズの抑制
  • 無線通信の受信感度改善
  • 優れた静電気保護能力(IEC61000-4-2 Level4対応)
  • ハイパワーオーディオ出力に対応した許容回路電圧 (DC28V)
ESD/サージ保護デバイス: オーディオ機器向けチップバリスタの開発と量産

2019年10月8日

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、オーディオ機器向けチップバリスタの新製品(製品名:AVRF101U6R8KT242)を開発し、製品ラインナップを拡大したことを発表します。

本新製品は、従来のチップバリスタと同様に機器のESD保護機能を持ちながら、内部構造の最適化により2.4GHz帯の減衰特性を有しており、同周波数帯の無線通信により発生するノイズ抑制、受信感度改善を業界で初めて実現しました。

本製品は、主にスマートフォン等の2.4GHz帯の無線を使用したオーディオ機器で使用されます。許容回路電圧DC28Vを有しており、ハイパワークラスDアンプへの使用も可能です。

今後、チップサイズ、周波数対応範囲の拡大等ラインナップの拡充を図り、多種多様なアプリケーションに対応していきます。

  • *2019年10月、TDK調べ。

用語集

  • ESD:electro-static discharge の略。 静電気放電。
  • TDMAノイズ:マイクロフォンラインに通信電波の高周波信号が侵入した場合、スピーカーから発生される雑音(不快な可聴音)。TDMA(時分割多重接続)方式の電話で大きな問題となっていたことから、一般にTDMAノイズと呼ばれる。
  • IEC61000-4-2:International Electrotechnical Commissionの略。国際電気標準会議で定められた静電気放電のイミュニティ規格。

主な用途

  • Wi-Fi , Bluetooth など、2.4GHz帯の無線を使用したオーディオ機器のノイズ・静電気保護対策

主な特長と利点

  • ESD保護、ノイズ対策を両立
  • IEC61000-4-2 Level4対応
  • 許容回路電圧DC28V

主な特性

製品名 外形寸法
[mm]
最大許容回路電圧
[V]
静電容量
[pF]
2.4GHz挿入損失
[dB]
AVRF101U6R8KT242 1.0 x 0.5 x 0.5
(EIA0402inch)
28 6.8pF±10% -20 max.

生産・販売計画

  • サンプル価格 : 15円(税抜き)/個
  • 生産拠点 : 日本
  • 生産予定 : 2,000万個/月(当初)
  • 生産開始 : 2019年11月

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、Chirp、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2019年3月期の売上は約1兆3000億円で、従業員総数は全世界で約105,000人です。

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担当者 所属 電話番号 Email Address
大須賀 TDK株式会社
広報グループ
+81 3 6778-1055 TDK.PR@tdk.com