TDK ORCHESTRACONCERT2019

TDKオーケストラコンサート2019

ケルン放送交響楽団

指揮 マレク・ヤノフスキ

音楽を通じて未来を切り開こうとする
若い方々のために
~TDKの社会貢献活動~


TDKは、「創造によって文化、産業に貢献する」という社是のもと、「TDKオーケストラコンサート」と称して、2001年より世界の著名オーケストラの日本公演に協賛しています。本年は、現代におけるドイツ伝統音楽の巨匠マレク・ヤノフスキ氏率いる「ケルン放送交響楽団」の公演に特別協賛しました。

また協賛に際し、音楽を学ぶ若い方々のための社会貢献活動として、「公開リハーサルおよび本公演への招待」並びに本年初めて実施したプロの演奏家と直接対話する「TDK Rising Stars(ライジングスターズ)レクチャー」を行いました。

これらのプログラムはTDKのコミュニケーションメッセージである「Attracting Tomorrow」と重ね合わせ、新しい未来を切り開こうとする若い方々に一流の音楽や演奏家に触れていただく機会を提供するTDK独自の社会貢献活動です。

本番前のリハーサル演奏を体感 ~230名の学生を招待~

公演前のリハーサルは、指揮者とオーケストラのメンバーが楽曲の表現を最終確認する貴重な機会です。11月21日(木)に東京オペラシティコンサートホールで開催されたケルン放送交響楽団来日公演の公開リハーサルに230名の学生を招待しました。また、公開リハーサル前に作曲家・編曲家・音楽プロデューサーとして活躍を続ける東京藝大特任教授、東京音大特別招聘教授の千住明氏による「プレレクチャー」が行われ、リハーサルの見どころをはじめ、当日のプログラムであるベートーヴェン作品について解説されました。

千住明氏によるプレレクチャーと公開リハーサルの様子

プレレクチャー終了後に行われた公開リハーサルでは、指揮者ヤノフスキ氏とオーケストラメンバーによる最終チェックを見学し、学生たちにとって普段感じることのできない大変貴重な機会となりました。そのうち招待された30名の学生は本公演も鑑賞し、躍動する生の音を肌で感じられていました。

初の試み ~プロの演奏家と学生が対話する「TDK Rising Starsレクチャー」~

「TDK Rising Starsレクチャー」は、今年初めてスタートした未来を切り開く若い方々を応援するTDKの社会貢献活動のひとつです。
11月22日(金)に桐朋学園大学の仙川キャンパスで開催したこの「TDK Rising Starsレクチャー」では、ケルン放送交響楽団で首席ヴィオラ奏者を務める村上淳一郎氏が、母校である桐朋学園大学で、学生たちに長年ヨーロッパで積み重ねてきたご自身の体験や音楽家をめざす上での心構えや価値観などを話されました。音楽に真摯に向き合う学生たちからは多くの質問が挙がり、大変有意義な時間となりました。

プレレクチャーと公開リハーサル参加者の声

  • このプレレクチャーがあったおかげで、より公開リハーサルの聴き方や見る観点の幅が広がり大変良かったです。とても自分の力になりそうです。


    (大学生・女性)

  • とても分かりやすく、演奏を聴く上での視野が広がった。今回だけに限らず、今後の音楽そのものの感じ方が変わるかも。


    (大学生・男性)

  • ケルンの知識がゼロで今回のプレレクチャーを聴きましたが、とても分かりやすく解説して頂き勉強になった。


    (大学生・女性)

  • まさかの音出しから見られるとは思わなくて感動しました。その後の演奏では音作りの繊細さに感慨を受けました。またこのような機会があったら応募します。


    (大学生・女性)

  • オペラシティで聴くこと自体初めてだったのでまず響きに圧倒。アンサンブルが緻密で地元では絶対にない体験ができました。


    (高校生・女性)

  • リハーサルが始まるまで個々人で思い思いに楽器をさわっていたのに、始まった瞬間空気が変わったのは、プロだなと感激した。


    (大学生・女性)

  • 本番では観ることのできない演者たちの表情や風景が観られました。またホールで聴くのも初めてで、ベートーヴェン、コンサートホールについて勉強していたので、参考になりました。


    (大学生・男性)

本公演の模様をテレビ放映

本公演の模様は以下の予定でテレビ放映されます。

「千住明が語る ケルン放送交響楽団コンサート」
2020年1月26日(日)13時30分~14時 BS-TBS
2020年2月8日(土)9時30分~10時 CS放送TBSチャンネル1

本公演の概要

開催日時 11月21日(木)14時開演
場所 東京オペラシティコンサートホール
演目 ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」
交響曲第7番 イ長調 作品92
※ご招待対象公演
主催 ジャパン・アーツ
共催 公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛 TDK株式会社
後援 ドイツ連邦共和国大使館

開催日時 11月26日(金)19時開演
場所 サントリーホール
演目 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」
ピアノ:チョ・ソンジン
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
主催 フジテレビジョン、ジャパン・アーツ
特別協賛 TDK株式会社
後援 ドイツ連邦共和国大使館
協力 ユニバーサル ミュージック

アーティストの紹介

  • ©Jörn Neumann
    ©Jörn Neumann

    ケルン放送交響楽団

    1947年創立。以来70年以上に渡り、ヨーロッパの主要な放送管弦楽団のひとつとして地位を確立。広大なレパートリー、芸術的完成度をトレードマークとする。大都市ケルンの主要なコンサート・ホールや音楽祭と数多く提携し、海外ツアー、数々のCDのリリースなど、その活動はドイツのオーケストラ界を代表する存在として国際的に重要視されている。
    また多数の現代作品の世界初演を行うことで音楽史に貢献。これまでにストラヴィンスキー、ベリオ、シュトックハウゼン、ペンデレツキといった偉大な作曲家が自作を指揮している。さらに、テレビ・ラジオ放送、デジタルメディア、教育プログラムを通してクラシック音楽の普及に邁進している。1983年、マレク・ヤノフスキと初共演。2018年2月には、ヒンデミット作品を収録したCDがペンタトーンからリリースされた。また2018年9月よりベートーヴェン・チクルスを開始。初めてとなるベートーヴェン作品のレコーディングを進めている。2019年2月ヤノフスキ80歳の誕生日には、ソリストにチョ・ソンジンを迎え、ドイツ全国のツアーを敢行した。

  • マレク・ヤノフスキ(指揮)

    1939年ワルシャワ生まれ。現代におけるドイツ伝統音楽の巨匠の一人。
    ドイツで教育を受け、フライブルグ、ドルトムントの歌劇場で音楽総監督を務めた。ドルトムント在任中、その芸術性が高く評価され、ヨーロッパの主要な歌劇場に招かれるようになる。1970年代後半以降、世界の主要な歌劇場のうちヤノフスキが定期的に客演しない歌劇場は一つもないほどになり、その活躍の場はニューヨークのメトロポリタン歌劇場からミュンヘンのバイエルン国立歌劇場へ、シカゴやサンフランシスコからハンブルクへ、ウィーンやベルリンからパリへと広がった。これまでにフランス国立放送フィル音楽監督、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者、ベルリン・ドイツ響第1客演指揮者、モンテカルロ・フィル音楽監督、ドレスデン・フィル首席指揮者、ベルリン放送響芸術監督を務める。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、ブルックナー、ブラームス、ヒンデミット、および新ウィーン楽派の解釈では世界的に定評があり、この幅広いレパートリーを網羅する多数の優れた録音を残している。
    2018/2019シーズンには、ドレスデン・フィル、ベルリン・フィル、ケルン放送響、フランクフルト放送響、NDRエルプフィル、ライプツィヒMDR、スイス・ロマンド管、オスロ・フィル、N響、サンフランシスコ響などを指揮予定。現在ヨーロッパと北アメリカの主要なオーケストラで特に高い評価を得ており、楽団を世界的な一流オーケストラへと育て上げる手腕を持つ指揮者としても知られている。

    ©Jörn Neumann
    ©Jörn Neumann