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EMC対策部品:モバイル機器用チップビーズフィルタMMZ0402EUCシリーズの開発と量産

  • 従来品と同じ直流抵抗でインピーダンスを20%向上させ、180Ω(@100MHz)を実現
  • 小型形状:L0.4×W0.2×T0.2mm
  • 動作温度範囲 -55 ~ +125℃
EMC対策部品:モバイル機器用チップビーズフィルタMMZ0402EUCシリーズの開発と量産

2017年8月29日

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、モバイル機器用に高いインピーダンスを実現したチップビーズフィルタMMZ0402EUCシリーズ(外形寸法:L0.4×W0.2×T0.2mm)を開発し、2017年8月より量産を開始したことを発表します。

スマートフォンに代表される携帯用電子機器においては、高機能化、高速大容量通信を背景にバッテリー容量増大のため内蔵基板の省スペース化が進んでいます。これに伴い、モジュールを含めた受動部品にも、小型かつ高性能であることが求められています。

本製品は、TDK独自の技術によりインピーダンス効率を改善し、従来品の直流抵抗を維持したままインピーダンス(@100MHz)を20%向上しています。

同一サイズ、同一インピーダンスのチップビーズフィルタにおいては最高水準*の低直流抵抗化も実現しており、ノイズ除去効果の引き上げと同時に回路の消費電力の削減のニーズに応えます。

また、使用温度範囲は-55 ~ +125℃と広い温度範囲を実現しており、高温環境で使用することができます。

TDKは今後、インピーダンスの拡大および小型化を一層進め、ラインアップの拡充を図り、多種多様なモバイル機器の設計へ対応していきます。

*2017年8月時点TDK調べ


主な用途

  • スマートフォン、タブレット端末等モバイル機器

主な特長と利点

  • 従来品と同じ直流抵抗のままインピーダンスを20%向上させ、同等の消費電力で高いノイズ除去効果を実現
  • 使用温度範囲は、-55 ~ +125℃の広い温度範囲と高温環境に対応
  • 小型サイズで省スペース化に貢献

主な特性

製品名インピーダンス
[Ω] @100MHz
インピーダンス
[Ω] @700MHz typ.
直流抵抗
[Ω] max.
定格電流
[mA] max.
MMZ0402EUC151C 150 ± 25% 340 0.62 350
MMZ0402EUC181C 180 ± 25% 400 0.69 300

生産・販売計画

  • サンプル価格 :20円/個(税抜き)
  • 生産拠点 : 日本
  • 生産予定 : 3,000万個/月(当初)
  • 生産開始 : 2017年8月

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
 主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、センサおよびセンサシステム、電源です。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。さらに、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等も提供しています。
 アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2017年3月期の売上は約1兆1800億円で、従業員総数は全世界で約100,000人です。

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大須賀 TDK株式会社
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