サステナビリティ|ガバナンス|サプライチェーンマネジメント製造拠点における社会・環境配慮

基本的な考え方

TDKはサプライヤーとして、自社グループ製造拠点での社会・環境配慮に努め、社会的責任を果たすことが、事業を継続するうえでも重要と認識しています。自己評価、監査、トレーニングと対話の3段階でのフレームワークで、課題把握と継続的改善に努めています。

製造拠点におけるCSRマネジメントフレームワーク
製造拠点におけるCSRマネジメントフレームワーク

体制

本社CSR機能が主管し、各製造拠点に責任者を設置して推進しています。

目標と実績

2022年度目標 実績
製造拠点におけるCSRセルフチェック100%実施(TDKグループ製造拠点) 100%実施
製造拠点における労働/企業倫理リスクアセスメント100%実施(TDKグループ製造拠点) 100%実施
全製造拠点において3年間に1回以上、RBA公認監査(VAP、AMA、CMA)、顧客CSR監査、RBA VAP Operations Manualに基づく簡易CSRアセスメントのいずれかを実施 2021-2022年度の2年間に63%の拠点で実施
国内、海外のCSR関係者への教育実施 国内、アセアンでCSR内部監査員養成研修、中国ではRBA行動規範、監査基準の研修を実施
対象製造拠点における労働・企業倫理の内部監査の実施100% 対象拠点100%実施

評価と今後の取組

2021年度より、3年間に1回以上、すべての製造拠点でRBA公認監査、お客様によるCSR監査、もしくはRBA監査基準に基づいた簡易CSRアセスメントのいずれかを実施する取り組みを開始しました。2021~2022年度の2年間に63%の拠点が監査を受審し、2022年度までの目標を達成しました。
2023年度は、計画達成に向けてさらに各活動を活性化させるとともに、RBAの動向に注視しながら、RBA基準に則ったCSRマネジメントの強化をグローバルに推進します。

2023年度目標
製造拠点におけるCSRセルフチェック100%実施(TDKグループ製造拠点)
製造拠点における労働/企業倫理リスクアセスメント100%実施(TDKグループ製造拠点)
全製造拠点において3年間に1回以上、RBA公認監査(VAP、AMA、CMA)、顧客CSR監査、RBA VAP Operations Manualに基づく簡易CSRアセスメントのいずれかを実施
国内、海外のCSR関係者への教育実施
対象製造拠点における労働・企業倫理の内部監査の実施100%

取り組み

自己評価

頻度 実施拠点 内容
CSRセルフチェック 毎年 TDKグループ全製造拠点 RBAのチェック項目(人権、安全衛生、環境、倫理)に関する質問票に拠点担当者が回答。結果をフィードバックし、改善策を各拠点で実行。
労働・企業倫理リスクアセスメント 毎年 TDKグループ全製造拠点 社会動向等を踏まえチェック項目を毎年更新。拠点担当者が質問票に回答。分析結果をもとに改善計画を立案・実行。

CSRセルフチェック

TDKでは、RBAが提供する自己評価質問票(SAQ: Self-Assessment Questionnaire)を用いて、労働(人権)・安全衛生・環境・倫理・マネジメントシステムに関する自己診断を毎年すべての製造拠点で行っています。これは、製造拠点でのCSR活動の現状把握、潜在課題の抽出とその対応、およびお客様からのCSR調査要請への迅速な対応を目的としています。
拠点担当者が質問票に回答した後は、サステナビリティ推進本部にて回答の分析を行い、必要な拠点に対してフィードバックを実施しています。
2022年度は、SAQを実施した全拠点のうち、評価の結果、課題が発見された9拠点に対して課題改善のためのフィードバックを行いました。

労働・企業倫理リスクアセスメント

毎年全ての製造拠点において、労働/企業倫理に関するリスクを分析し、残存リスクがある場合は改善計画を策定の上で是正を行い、リスク軽減に取り組んでいます(環境・安全衛生は別途実施)。各拠点がPDCAサイクルをまわすことで、継続的な改善を目指しています。
チェック項目は、毎年、社会動向等を踏まえて更新しており、拠点担当者が質問票に回答した後、サステナビリティ推進本部にてリスク評価を行い、評価結果を拠点にフィードバックします。残存リスクが発見された場合には、各拠点で改善計画を立案し是正をしています。
2022年度はRBA基準に則ったサプライヤー管理(派遣会社およびサービスプロバイダ)を中心とした人権リスク評価を実施しました。評価ではリスクが抽出された10の拠点において、改善対策を講じ、期末までに是正が完了しています。

監査

頻度 対象拠点 内容
RBA公認監査 2021年度より、3年間に1回以上、全ての拠点で、RBA公認監査、お客様による監査、RBA監査基準に基づいた簡易CSRアセスメントのいずれかを実施 中期計画に基づく重点対象拠点 RBAによるVAP, AMA, CMAいずれかの公認監査
お客様によるCSR監査 お客様からの要望があった拠点 お客様の監査基準に基づいて実施
RBA監査基準に基づいた簡易CSRアセスメント RBAおよびお客様による監査が入っていない拠点
  • RBA VAP Operations Manualに基づいた簡易CSRアセスメント
  • 本社もしくは各地域のCSRグループが実施
内部監査 毎年 高いレベルのマネジメントが求められる拠点
  • 上記3つの監査結果における改善対策の水平展開
  • CSR監査員養成研修を修了した各地域のCSRグループもしくは別拠点のCSR担当者が実施

当社で推進しているCSR監査については主に3種類、RBA公認監査、お客様によるCSR監査、RBA監査基準に基づく簡易CSRアセスメントがあります。お客様の要求基準およびRBA基準に基づいた監査を行うことで、世界標準での労働、安全衛生、環境、倫理、マネジメントシステムのレベルが保たれるような仕組みを構築しています。
また2021年度より、すべての製造拠点において3年間に1回以上、RBA公認監査、お客様によるCSR監査、もしくはRBA監査基準に基づいた簡易CSRアセスメントのいずれかを行うことを目標とし、2021~2022年度の2年間で、全製造拠点のうち63%の拠点が監査を受審しており、2022年度までの目標を達成しています。

トレーニングと対話

CSRに関するRBAおよびお客様の要求事項を体系的に理解し、迅速に対応するためタイムリーなトレーニングを実施しています。2022年度は、国内およびアセアン地区においてRBA公認監査会社による「CSR内部監査員養成研修」を実施したほか、中国地区でもRBA行動規範および監査基準に関する教育をハイブリッド形式で開催しました。